涸沼は海に近く、海水の混ざる汽水湖で、シジミとハゼで有名です。ハゼは、以前は職場の釣り大会などでたくさん釣れたのを覚えていますが、年々魚影が薄くなり、特に震災後はさっぱり、ただ一昨年は当たり年で、従弟たちと乗った釣り船で各人100匹くらい釣りました。釣れていた頃のハゼの数え方、1束(そく)=100匹の再来です。
しかし、去年はだめ、今年も自転車を止めて釣り人に確認するのですが、可哀想な釣果です。この写真は、10月6日、現在釣り船はほとんど見かけません。岸からのハゼ釣りの他に、アングラー、無線器を竿に取り付けたハイテク鯉ハンター、へら仕掛けの太公望が小数見られるだけです。
曇りしがそのまま日暮鯊の潟 橋本 風車
釣り船の連なり戻り秋驟雨 顎鬚仙人
今年5月、ラムサール条約に登録された涸沼は野鳥の宝庫、沼が涸沼川に変わる辺りには葦原が残されており、カメラマンの絶好のポイントのようです。カメラを手にした何組かの中に、山の仲間だったSさん夫婦に出会いました。装備、服装など野戦の兵士のように決まっており、500㎜+テレコン200㎜の超望遠レンズにもびっくり、遠くの飛行機を撮って見せてくれましたが、すばらしい解像度でした。
同じ「とる(獲る)」でも、こちらの「とる(撮る)」は、まったく自然にやさしい行為です。