キクザキイチゲ(菊咲一華)が一輪だけ咲いていてびっくり、来歴が思い出せません。山草類をヤマボウシの下に地植えしている一画、忘れている頃の株が残っていたのでしょうか?
そばに植えてあるニリンソウ(二輪草)は毎年花を開きます。同じキンポウゲ科の多年草で、若葉が食用になるのでよく似たトリカブトとの誤食事故が新聞などで騒がれることがあります。
このイカリソウ(碇草)は近辺で自生している地物、水はけの悪い我が家の生育環境が気に入ったのか、どんどん増えていきます。
その煽りを食ったのが隣にあるクジャクシダ(孔雀羊歯)、侵食されて株がだんだん小さくなってきました。観葉植物のアジアンタムによく似ていますが、近辺の山野に自生しています。
赤の濃いイカリソウは、園芸種です。図鑑で見ると夕映えという品種?なおイカリソウは淫羊霍という生薬で精力剤として知られています。
自家不結実性のブルーベリーは、違う種を一緒に植えるといわれています。今回しみじみと眺めて花の違いを実感しました。
ハナスオウ(花蘇芳)はマメ科で花弁5枚の蝶形花ですが、翼弁が小さめの旗弁の上部にあります。旗弁は昆虫を呼び寄せる役目で、蜜はその根元にあり、昆虫は下の舟弁を押し下げて蜜を吸うと蕊が顔を出し、腹に花粉がつく仕掛けになっています。
4月はじめに咲いたヒトリシズカ(一人静)はもう終わってしまいましたが、フタリシズカ(二人静)の方は、やっと茎が地面から伸びてきました。
シャガ(著莪)は好きな花ですが、繁殖力が強く庭中に蔓延ってしまうので、抜いて捨てているという話をよく聞きます。
同じく蔓延って困るのがハナニラ(花韮)、ハナニラ属で食べられませんが、ネギ属で食用のニラの花芽を食べる品種が花ニラとして販売されており、こちらは柔らかくて美味です。
中国の野生椿を改良したエリナ・カスケードは、10~20mmくらいの椿の形をした可憐な花を下向きに咲かせます。
ニワザクラ(庭桜)は15~20mmの小さな花でも立派に桜の仲間、中国原産で日本に渡来し万葉集に「はねず」という古名で詠まれているそうです。