顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

秋の気配…緊急事態やっと解除!

2021年10月06日 | 季節の花
結局いつものように派閥の力での新内閣スタート、救いは感染者の激減です。今後も with corona が続くとしても、とりあえず世の中が少し回りだして、気持ちも秋晴れになってきたような気もします。

秋を感じさせる花、ホトトギス (杜鵑草)は、葉や花にある紫色の斑点模様が、野鳥のホトトギスの胸にある模様と似ているので名前が付きました。

県北の山間部に入ると蕎麦畑が多く見かけます。粒ぞろいで香りと甘みに優れている「常陸秋そば」というブランドで出荷するには、栽培方法や種子の検査に厳しい基準が設けられているそうです。

ツリフネソウ(釣舟草)はホウセンカの仲間の一年草、横から見ると舟を釣っているような形から命名されました。熟果に触れるとタネが弾けるのでホウセンカと同じ「私を触らないで」という花言葉も持っています。

イネ科のハトムギ(鳩麦)の実が生っています。古来より食料として利用されてきましたが、現在では漢方薬や健康食品として知られています。

秋の七草のフジバカマ(藤袴)は、花弁の形が袴のような藤色の花という命名説ですが、写真ではよくわかりません。そっくりなヒヨドリソウの花の色は白です。

タマスダレ(玉簾)は細長い緑の葉をスダレに、真っ白な花を玉に例えました。ブラジル原産、日本の風土に合ったのか全国で栽培され、野生化も見られます。

マメ科のエビスグサ(胡草、恵比須草)は、その生薬名ケツメイシ(決明子)、商品名ハブ茶の名の方が知られている薬草です。

紅白のタデ(蓼)の花が咲いていました。イヌタデ(犬蓼)でしょうか、別名「赤のまんま」とともに秋の季語です。一方「蓼食う虫も好き好き」のタデは柳蓼のことで、ぴりりとした独特の辛味を蓼酢にして鮎の塩焼きに添えるそうですが、食したことはありません。こちらは夏の季語になります。

山野であまり見られなくなったオミナエシ(女郎花)、お寺の裏に群生していました。

千波湖畔で撮ったゴキヅル(合器蔓)、ウェブ図鑑で名前が分かったツル性一年草です。面白い名前は、果実が上下に割れた様子を、合器(蓋つきのお椀)に例えて付けられました。

公園の生垣のアベリアは、19世紀にイタリアで作出された交配種で、花期が長く寒さに強いため道路沿いなどにも多く植栽されています。和名はハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)、白花もあります。

千波湖畔桜川沿いのガマ(蒲)の穂、晩夏の季語ですが、まもなく爆発するように飛び出すガマの穂絮になると初秋の季語になるようです。 

さざなみをしたがへ蒲の穂の毛槍  鷹羽狩行
焦臭きまで林立の蒲の穂ぞ  伊丹三樹彦
大いなる蒲の穂絮の通るなり  高野素十