顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

そば処市川…絶妙な組み合わせ

2022年12月26日 | 食べログ
間もなく年越しそばの季節です。名店として茨城新聞社の「常陸秋そば50店」で紹介されている、ひたちなか市十三奉行にあるそば処市川を訪ねました。

4車線道路に面し、駐車場も広く出入りも容易な立地にあります。


頼んだのは市川御膳というセットです。天ぷらは新鮮な海老と湯葉とパブリカ3種、小鉢にはごま豆腐とエリンギの味付け、お稲荷(または梅と高菜のおにぎり)が付いていました。食後にはコーヒーも…、蕎麦屋さんでは初めての経験です。どれも絶妙な組み合わせで蕎麦を引き立てています。

蕎麦は、常陸秋そばを石臼(電動)で挽いた二八蕎麦、あまり専門的な食レポは苦手ですが、固さ、のど越し、香り…、少し辛めのそばつゆも仙人好みでした。

店内は黒と茶を基調とした落ち着いた佇まいで、椅子席と小上がり、一人掛けのカウンター席も多く用意されています。酒のメニューが何枚かあり、銘酒の一升瓶もあちこちに飾られてあるので、多分日本酒党の店主かなと嬉しくなります。
接客の女性たちも声がよく出て感じがよく、食後のコーヒーまでも厳選された味…店主の気配りが隅々まで行き届いているのを感じました。

ところで前から気になっていたここの十三奉行という地名を調べてみました。
八幡太郎義家が蝦夷征討軍を率いて奥州からの帰路、敵に内通していたことが分かったこの地の13人の奉行を打ち首にしたという言い伝えからの地名のようです。

源義家の伝説は近在にいろいろ残っていますが、当時の陸奥への街道はここより15キロくらい西側にあったとされています。