
里山によく見かけるウワミズサクラ、バラ科ウワミズザクラ属、葉とか枝は桜に似ていますが、総状の花は桜のイメージに程遠いものです。古代に材の表面に溝を掘って亀甲占いを行ったことから「上溝桜」と名づけられ、読みはそれが転訛したものです

いままで鑑賞用の園芸種が野生化したワスレナグサか、日本古来のエゾムラサキという似た品種かと思っていました。どちらも同じムラサキ科、さらに交雑も入り区別が難しいようですが、花が直径約3ミリとあまりにも小さいので調べてみるとノハラムラサキと出てきました。ルーペで見ると、萼に鈎状の毛が確かに密生していました。

昨年も同じ場所で撮ったマツバウンラン(松葉海蘭)、除草剤が撒かれていたのに生き残っている逞しさ、外観のかぼそいイメージとは大違いです。蘭という名前でもゴマノハグサ科で、北米原産の帰化植物です。

田んぼの畦に小さなすみれ、調べてみるとアリアケスミレ。道端、空き地などに生育する丈夫な品種で、花は根元から出て、白地に濃紫色の筋が入り、筋の多さによって、ほぼ白色から全体的には淡い紫色に見えるものまでがあります。

道端や草原で我が物顔のこの花、ハマエンドウ?赤っぽい色と葉の先がハート型になっているのは個体差?浜辺に生えてエンドウマメに似ていることからの名前ですが、どんどん内陸部にも繁殖しているのでしょうか、この辺は海から直線で5キロ位離れています。マメ科レンリソウ属です。

木苺の一種、クマイチゴの花です。黄色い実のモミジイチゴとの違いは、葉の形と、花が上向き、花弁が縮れて細いことからよくわかります。もっとも実が成れば、濃い赤色のもそもそした熊のイメージ?なのでもっとよくわかりますが、味はいまいちで空腹の少年もさすがに量は食べなかった気がします。
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