
野生化したハナニラ(花韮)は、アルゼンチン原産で明治時代に観賞用として渡来しました。食べられませんが、最近、花茎とその先に付く袋状の蕾の部分を食べる食用の花ニラという品種も開発されたのでややこしくなりました。

似ているオオアマナ(大甘菜)もヨーロッパ原産、同じく明治時代に観賞用で渡来したものが野生化しています。名前に惑わされるとたいへん、これは有毒植物だそうです。

こんなところに?ツリガネスイセン(釣鐘水仙)、シラーカンパニュラータという名前でも流通しています。南ヨーロッパ原産で明治末期に渡来、耐寒性なので庭先でも増えています。

イモカタバミ(芋片喰)は南米原産で戦後観賞用に導入されて全国に広まり、今では駆除方法も掲載されるほどになりました。

マツバウンラン(松葉雲蘭)は北米原産、1941年に京都市で発見されたのが最初と伝わります。蘭という名が付きますがコマノハグサ科、農薬にも負けず小さな花を咲かせています。

ノハラムラサキ(野原紫)は、英名Field forget-me-notでヨーロッパ原産、ワスレナグサ(勿忘草)と同じムラサキ科ワスレナグサ属ですが、極小の花は直径3ミリほどしかありません。

こちらはヨーロッパ原産で園芸用のワスレナグサ(勿忘草)英名forget-me-not、「私を忘れないで…」とそのままの命名がなんとも可愛らしいものです。

コメツブツメクサ(米粒詰草)もヨーロッパ原産、クローバーとして知られるシロツメクサ(白詰草)の仲間でよく見ると小さいながら葉や花はよく似ています。

道路のコンクリート隙間にセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)、ヨーロッパ原産の帰化植物で繁殖力旺盛のため在来種を駆逐し続けています。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているそうです。