大洗マリンタワーは昭和63(1988)開業の高さ60mの展望台で、総鏡張りの塔に雲が映り、まるで空と一体になったように見えます。最上階が展望室、その下には喫茶室があります。
タワー下の公園の植生はいわゆる海浜植物が多く見かけられます。
巨峰のような実のシャリンバイ(車輪梅)、食用にはならないようですが奄美大島の「大島紬」はこの樹皮で染めるそうです。
トベラ(扉)の紅い実は、鳥もあまり食べないそうですがその粘着力で鳥にくっつき種子を運んでもらうという話もあります。
イソギク(磯菊)は房総半島から静岡の海岸線や伊豆諸島などに自生する野性の菊で、黄色い筒状花だけの素朴な姿は花の少ないこの時期には貴重です。
海岸線に多いのは、やはり日本原産のヤブツバキ(藪椿)で、海沿いの自生北限地は青森県の夏泊半島までとされています。
ツワブキ(石蕗)は、海岸の岩場や崖などに自生する蕗の仲間でツヤのある葉、というのが命名の由来といわれています。
この辺では道路の生け垣に見かけるアベリナがまだ咲いています。常緑低木で手間のかからない丈夫な性質のため公共施設の植生によく使われています。
大洗港からは苫小牧港まで、約20時間で結ぶフェリー「さんふらわあ」が1日2便(日曜除く)往復しています。
第4ふ頭にある磯節踊り子の像、「磯で~♪名所は~大洗様よ♫ ハアサイショネ」という磯節は、日本三大民謡のひとつともいわれています。
左側がフェリーターミナルのトラックステーションで北海道ナンバーの大型トラックがずらりと並んでいます。
湊の先端の公園には北村西望作の「平和の女神像」が海を向いて建っていました。
高級なクルーザーも泊っている大洗マリ-ナ、この沖はカジキマグロ釣りのメッカとして知られ、今年の夏には全国で初めて世界大会も開催されました。
仙人もこの沖で、30年位前に仲間の船でシイラを上げさせてもらったことがありました。
大洗サンビーチ海水浴場のいま…、広い砂浜も7000台の駐車場も人影はまばらです。
足跡もない海辺には貝殻だけ、夏の喧騒がまるで嘘のようです、「誰もいなぁい海~♫」のメロディがよぎりました。
ちょうど苫小牧港からのフェリー「さんふらわあ」が入港してきました。
間もなく訪れる2023年、ウクライナやコロナなどなど、まだまだ解決できそうにもありませんが、少しでも明るい光が見えるといいのですが…。