北海道の山岳ニュースで平成27年(2015年)道内山岳10大(重大)ニュースが発表された。
10大ニュースは、管理者の独断と偏見による選定のようだが、「積丹岳遭難死 山岳救助に1800万円賠償命令」は興味のあるニュースだった。積丹岳(1255m)で2009年2月に遭難死した札幌市豊平区・会社員(38)の両親が、道警の救助に過失があったとして道に損害賠償を求めた訴訟。
道警・白井監察官室長のコメント=山岳の専門家の意見に基づいた当方の主張が認められず非常に遺憾。救助隊員は極めて過酷な気象条件の中、可能な限りの救助活動を行ったと確信している。
登山家の竹内洋岳氏・道側証人のコメント=救助で最善の努力をする必要はあるが、登山者の自己責任が大前提と証言。
小生のコメント=ゲレンデ以外の深雪を滑り下りるバックカントリー
は面白くやめれない醍醐味がある。
某市町村では観光客誘致のため、CATの雪上車で山を登り滑らすところや、BC用マップをつくっているところもある。人気を集めるのに伴い、冬山遭難は増加傾向にあるが、やはり、登山は「自己責任
」である。バックカントリーを楽しむ人は、常に危険
と隣り合わせで、ある程度熟練された人じゃないと行ってはいけないところだと思う。小生も遭難だけはしないように常に身を引き締めているが、あとは「運任せ」である。
判決では救助のあり方に警鐘を鳴らしたが、今後の救助活動への影響も心配だ。救助隊が萎縮してしまわないように願いたい