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沖縄の光と影
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2日目の2次会は、「夢先案内人」改め「悪夢先案内人」の所業に
嫌気がさした訳でもないが、「惨敗」ムードをかき消すためにも、
各自、完全自由行動となった。
ルームメートが沖縄の知人より、
「りんけんバンドのやってるライブハウスがかなり良い」という
情報を前日に得ていたので、有志3名とタクシーでライブステージを
観に行くことにしていた。
那覇市内から車で30分くらいの「北谷」と書いて「チャタン」という所で、
大観覧車があり、新しいお店が次々とオープンしてる、
地元の若者の新しいナイトスポットとなってるようだ。
(美浜アメリカンヴィレッジと呼ばれてるらしい)
想像より綺麗で新しいライブハウスだった。
(カラハーイというお店)
日によって趣向が違っているようだが、
その日は残念ながら「りんけんバンド」の生演奏による
パフォーマンスとはいかず、いくつかの女性グループが、
沖縄民謡をロック調にアレンジした「テープ」をバックに
生歌&サンシンやたんごと言われる沖縄独特のカスタネット風の
楽器、沖縄太鼓などを演奏しながらの
エンターテイメント色の強い「SHOW」って感じのライブだった。
どこが良かったのか、ちょっと説明しにくいのだが
非常に・・・感動したー
>コイズミか?っつー。
黄色い原色鮮やかな着物風の派手な民族衣装を身にまとった
愛らしい女性アーティスト達はどの娘も愛嬌があって、
MCとかも楽しくて、「沖縄文化NOW」って部分に触れられた。
かしまし娘風の漫才風MCもイケテル、御花米(みはなぐみ)も良かったが、
特に双子の17歳のコンビ(ジェミニ)が可愛い。
なんていうのかな可愛いというか、愛くるしいというか、
とにかく女子高生風に思わず「か・わ・い・い~」ってノリだ。
「人生ノリですよ~!」って、
17歳に言われたくないが、踊って歌って
楽しいひと時を味わえて満足だった。
朗らかさの中に言い知れぬ物悲しさというか、
歴史の波乱さも合間って、本土にはない深い海の底で眠っているような
「情」が込められた曲が多く、
うちなーぐち(島言葉)で、一体何を歌っているのか通訳が欲しいくらいだが、
歌の中に凄く言い知れぬ「魂」を感じた。
行きと帰りのタクシー運転手さんと、
「沖縄米軍基地問題」についてもインタビューに成功した。
基地の移転・縮小の賛否は半々くらいなのかと思っていたが、
強く移転を希望している人の方が断然多いことを知る。
島のど真ん中を米軍にとられ、東西に分断されているのも不便だし、
慢性的な土地不足で、那覇市内だと坪40万円以上もするそうだ。
向こうはRCの住宅がポピュラーなので、建物にもコストが掛り、
40坪くらいの住宅でも5千万円くらい必要になってしまう、
一般のサラリーマンではとても自邸を建てられるような金額ではないそうです。
感情的にも基地で働く人でさえ、アメリカ人を良く思う人は少ないそうだ。
すごく「自分達の利益・権利」ばかりを主張して、
横暴且つ傲慢で我侭な態度許せないらしい。
沖縄に観光以外の主だった大きな企業誘致をせず、
産業が発展しないのも米軍基地関係で働かざるえない
状況に追い込む政策の一環であることや、税制などで国からの優遇などで
良い様に飼いならされてることを憂いでいた。
(ガソリンは120円くらいだし、沖縄にしかない煙草の数銘柄は
170~180円となっていた。)
その歪みは若者達の深夜の「暴走行為」にも現れていて、
僕は直接見ることができなかったが、暴走族予備軍として、
派手にデコレーションした自転車に乗った中学生達が、
ロケット花火をビュンビュン飛ばしながら、交差点をグルグル
信号無視して廻ってる光景が日常茶飯事なのだそうだ。
もちろん、高校生になると「立派な暴走族」に成長するそうだが。(笑)