町を歩いていると、「話し方教室」って看板はよく見かけますが、
「聞き方教室」ってのは聞いたことないですよね?
「弁論大会」はあって「拝聴大会」ってのはない。
口がひとつしかないのに、耳はふたつあるのは、
よく聞きなさいと言う意味だって話もよく聞きますが・・・
松下幸之助って方は、たいそう耳が大きかったようです。
そのせいではないのでしょうが、誰の話でも最後まで聞く人だったそうです。
話し方は、テクニックであり、声の大きさとか調子、目配せ、手振りなど
技を学べばある程度は誰でも上手になれるそうですが、
聞き方というのはテクニックでなく、「こころ」がないとダメ。
聞くって行為は、相手に関心がないと出来なくって、
うわの空で聞いてるフリをしても見透かされてしまう。
大好きな恋人の話は最後まで聞けるけど、古女房の話を最後まで聞くのは辛い・・
辛いけど最後までやってみると、必ず喋ってる相手は気持ちが良い。
しかも無料・・・無料で出来る最高のサービスなのです。
会社でも部下の話を最後まで聞いてあげると、すごく信頼され
よく働いてくれるようになるそうです。
この聞き上手ってのはすごく得だという具体例は、
次の「日本一の旅館の話」に続きます。
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↓自分の感想
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以前、「コーチング」っていうものの講演会に行った時も、
同じようなことを言っていた。
(あ!確かその講師・・本間正人さんも
松下政経塾出身の方だったような気がします。)
http://www.mskj.or.jp/profile/homma.html
うなずきながら、時々合いの手をいれながら、
相手の話を聞く、聞き出すってことができるようになると、
喋り上手になるより数倍も効果的だそうです。
「話を聞かない男、地図を読めない女」
・・・って本が売れたことがあったけど、
男って他人に自分の有能さを褒めてもらいたい動物なので、
自分の嫁さんの他愛のない愚痴話に対してでも、
すぐに「こーしたらいい・・あーしたらいい!」って答えを出してしまいますが、
女性にとってはそんな答えなどこれっぽっちも期待してなくて、
ただその下らない話を最後まで聞いて
「大変だねー、よく我慢したねー、偉いねー」と
言ってもらえるだけでいいのだそうです。
こういう講演会で聞いた話ってのは、すぐに忘れてしまうものですが、
きっと聞いただけで満足してしまって終わってるからだと思う。
その聞いた良い話を、もっかい自分に置き換えて考えてみないと
あまり効果はないのかもしれないです。
つまり、講演会が終わった後に、
自分自身で「考(こう)・・ええんかい」ってのを
開いたら良いのではないかと・・・。
講演会に「答え」を聞きに行くのではなく、
自分で考える「お題」を貰いに行くと考えた方が
良いのではないでしょうか?
って俺・・・たまには・・良い事言うなぁ~。(笑)