「四季の歌」では、
「秋を愛する人は 心深き人」となっているが、
その後に人物の名前が出てくる。
「・・・愛を語る ハイネのような ぼくの恋人」
素朴な疑問。
「ん?!・・・ハイネって何? 誰?」
・・・さっそく、調べてみました。
ドイツ出身のロマン主義(ロマン派)の詩人
「ハインリッヒ・ハイネ」の事だそうだ。
愛についての詩が多く、ロマン派と呼ばれるが、
意外と毒舌で辛辣だったようで、
マルクスとも仲がよく、左翼的な思想もあったようです。
ユダヤ人だったので、当然ナチス・ドイツ時代に、
作品が弾圧の対象になったが、
彼の詩に曲をつけた「ローレライ」という歌は、
ずっと「作者不詳」として、歌われ続けたという逸話があります。
つまり、ナチスでさえも弾圧出来なかった訳です。
彼の言葉に「本を焼く国は、人間も焼かれるだろう」というものがあって、
まさにナチスドイツ時代には現実になったそうな。
「ん?!・・・彼?」
そう・・・ハイネは、れっきとした「男」です。
「ハイネのような ぼくの恋人」・・・もすかして・・・ゲイ?
「ローレライ」なんて美しい詩を書くから、
女性と間違ったのかなぁ~?・・・そんなことないよね?
男性の恋人の歌だと思うと、少し「男色」
・・・いや「難色」を示しますなぁ~。(笑)
ちょっと長くなりますが、ついでにと言っては何ですが、
せっかくなので「ローレライ」の詩を載せておきます。
昔の日本語の訳も綺麗ですなぁ~♪
----------------------
なじかは知らねど 心わびて
昔の伝説(つたえ)は そぞろ身に沁(し)む
寥(さび)しく暮れゆく ラインの流(ながれ)
入日に山々 あかく映(は)ゆる
美(うる)わし少女(おとめ)の 巌(いわ)に立ちて
黄金(こがね)の櫛とり 髪の乱れを
梳(と)きつつ口吟(ずさ)む
歌の声の
神怪(くすし)き魔力(ちから)に
魂(たま)も迷う
漕ぎゆく舟人 歌に憧れ
岩根も見為(みや)らず
仰げばやがて 浪間に沈むる
人も舟も 神怪(くすし)き魔歌(まがうた)
謡うローレライ
《訳》
どうしてこんなに悲しいのか わたしはわけがわからない
遠いむかしの語りぐさ 胸からいつも離れない
風はつめたく暗くなり しずかに流れるライン河
しずむ夕陽にあかあかと 山のいただき照りはえて
かなたの岩にえもいえぬ きれいな乙女が腰おろし
金のかざりをかがやかせ 黄金の髪を梳いている
黄金の櫛で梳きながら 乙女は歌をくちずさむ
その旋律(メロディ)はすばらしい ふしぎな力をただよわす
小舟あやつる舟人は 心をたちまち乱されて
流れの暗礁(いわ)も目に入らず ただ上ばかり仰ぎみる
ついには舟も舟人も 波に呑まれてしまうだろう
それこそ妖しく歌うたう ローレライの魔のしわざ
*ローレライとは、ドイツのライン川にある岩山で、
流れが速く事故が多いので、
この岩山が魔女だという伝説から・・・。
「秋を愛する人は 心深き人」となっているが、
その後に人物の名前が出てくる。
「・・・愛を語る ハイネのような ぼくの恋人」
素朴な疑問。
「ん?!・・・ハイネって何? 誰?」
・・・さっそく、調べてみました。
ドイツ出身のロマン主義(ロマン派)の詩人
「ハインリッヒ・ハイネ」の事だそうだ。
愛についての詩が多く、ロマン派と呼ばれるが、
意外と毒舌で辛辣だったようで、
マルクスとも仲がよく、左翼的な思想もあったようです。
ユダヤ人だったので、当然ナチス・ドイツ時代に、
作品が弾圧の対象になったが、
彼の詩に曲をつけた「ローレライ」という歌は、
ずっと「作者不詳」として、歌われ続けたという逸話があります。
つまり、ナチスでさえも弾圧出来なかった訳です。
彼の言葉に「本を焼く国は、人間も焼かれるだろう」というものがあって、
まさにナチスドイツ時代には現実になったそうな。
「ん?!・・・彼?」
そう・・・ハイネは、れっきとした「男」です。
「ハイネのような ぼくの恋人」・・・もすかして・・・ゲイ?
「ローレライ」なんて美しい詩を書くから、
女性と間違ったのかなぁ~?・・・そんなことないよね?
男性の恋人の歌だと思うと、少し「男色」
・・・いや「難色」を示しますなぁ~。(笑)
ちょっと長くなりますが、ついでにと言っては何ですが、
せっかくなので「ローレライ」の詩を載せておきます。
昔の日本語の訳も綺麗ですなぁ~♪
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なじかは知らねど 心わびて
昔の伝説(つたえ)は そぞろ身に沁(し)む
寥(さび)しく暮れゆく ラインの流(ながれ)
入日に山々 あかく映(は)ゆる
美(うる)わし少女(おとめ)の 巌(いわ)に立ちて
黄金(こがね)の櫛とり 髪の乱れを
梳(と)きつつ口吟(ずさ)む
歌の声の
神怪(くすし)き魔力(ちから)に
魂(たま)も迷う
漕ぎゆく舟人 歌に憧れ
岩根も見為(みや)らず
仰げばやがて 浪間に沈むる
人も舟も 神怪(くすし)き魔歌(まがうた)
謡うローレライ
《訳》
どうしてこんなに悲しいのか わたしはわけがわからない
遠いむかしの語りぐさ 胸からいつも離れない
風はつめたく暗くなり しずかに流れるライン河
しずむ夕陽にあかあかと 山のいただき照りはえて
かなたの岩にえもいえぬ きれいな乙女が腰おろし
金のかざりをかがやかせ 黄金の髪を梳いている
黄金の櫛で梳きながら 乙女は歌をくちずさむ
その旋律(メロディ)はすばらしい ふしぎな力をただよわす
小舟あやつる舟人は 心をたちまち乱されて
流れの暗礁(いわ)も目に入らず ただ上ばかり仰ぎみる
ついには舟も舟人も 波に呑まれてしまうだろう
それこそ妖しく歌うたう ローレライの魔のしわざ
*ローレライとは、ドイツのライン川にある岩山で、
流れが速く事故が多いので、
この岩山が魔女だという伝説から・・・。