7月14日(日)朝5時 北海道登別の宿を函館港に向かって出発。
11時には、青森港行きの津軽海峡フェリーのりばに到着しときたい所存ですが、途中の室蘭で「地球岬」を見学しました。(教えていただいた先輩ありがとうございました。)
水平線が湾曲して見えて、地球が丸いことが実感できる岬なのだそうです。「北海道の自然100選」で堂々の第1位とのこと。
もともとは、アイヌ語で「断崖」を意味する「チケプ」に由来します。「チケプ」から「チキウ」、そして「地球岬」となったそうです。
「♪ あの鐘を鳴らすのは…あ~な~た~」
凄く良い音です。
母恋(ぼこい)市街地を望む。(母恋ってなんだか、ロマンチックと言うか夕顔みたい。)
次は、長万部駅前の駅弁屋さん「かなや」の、かにめしを朝食としていただくミッション。
「おしゃまんべ!」
…と言う往年のギャグは誰だっただろう?
思い出すのに苦労したけど、「由利徹」と言う名を四半世紀ぶりに聞いたら、あの顔、しぐさ、声…一気に思い出して大笑い。
長万部駅は、新潟で言うと新津駅みたいに、起点・分岐点になってるようです。
長万部駅から鉄道で、小樽方面(函館本線)・登別、苫小牧方面(室蘭本線)・函館方面(函館本線~北海道新幹線)と向かうことができます。
鉄道で北海道をゆっくり回るのも良いだろうなぁ~。憧れます、憧れます。
バイクに乗れなくなったら、考えてみたい。
朝8時半開店の「かにめし本舗かなや」 一番乗りでした。
続々とお客さんが集まってきます。やはり人気なんですねー。
冷食の自販機もありますが、一番乗りの特典!
出来立てほやほやで、ご飯がまだ温かい駅弁。
しかも、冷食と違ってちゃんと経木(きょうぎ)のフタの本物のや~つ!
本場本物のかにめし。 本気と書いてマジで、ちょっと涙が出そうなくらい美味しかったのでした。
長万部駅で食べる「かにめし」風情の塊。
北海道に上陸して、ようやく北海道らしい食事でしたが、これが最初で最後の北海道メシとなりました。(笑)
函館には予定通り11時に着けました。
我ながら朝5時出発の妙!ファインプレイ炸裂!
せっかくなので、金森赤レンガ倉庫を走行。
倉庫を走行。(駄洒落か~)
無事に津軽海峡フェリーに乗船。
新日本海フェリーに比べると小ぶりの船ですが、ずいぶん新しい感じでした。
バイクの数も少ない。客室もガラガラでした。
3連休の中日でしかもお昼12時半の便ですので、利用者少ない便だったのかも。
船内にはレストランなども無く、自販機とイートインスペースのみ。軽く日清カップヌードルのカレー味食べました。
冬景色でなく、、、「津軽海峡~ 梅雨景色~♪」
函館港~青森港まで、運行距離は190キロメートルで、時間は3時間40分。
北海道の気温は20度くらいでしたが、青森は27度とか?でしたので気温差はそのくらいなのですが、同じ気温でも湿度が違えば体感温度が違ってきます。
青森は湿気が重くジメジメ。
、、、と言うか、いかに北海道がカラッとしていたかを思い知った感じです。
青森港から国道7号で1時間の「弘前市」に宿がとってあります。この旅、初めての畳の上で寝れて、お風呂もあるお宿。(爆)
「だって 日本人だもの by ゆきを」
風呂を浴びて、明日の弾丸500キロの安全を祈念して、夜の弘前へ繰り出しますぜ!!
…しか~し! 弘前駅前の居酒屋さんは、どこもスンゲー混んでて数件断られた結果…
「魚民 弘前駅前店」に落ち着く。(はい!よろこんで!)
弘前はどうも、〆さばが有名みたいです。 酢締めと言ってもかなり浅く〆てました。
う~む、ごくごく一般的チェーン店の味です。(うん、そりゃ~そうだろうね~。)
翌朝は、7時出発となります。
尚、お宿にはコンセント有りますので、重たいポータブル電源…全く要らんかった~。(泣)
7月15日(月・祝)予定通り朝7時出発!! 気合い入ります!!
いよいよ、今回ツーリングの山場「青森~秋田~山形~新潟」の4県縦走500キロ!です。
まずは、朝飯し!「腹が減っては!」ってやつです。
秋田で蕎麦をいただく予定。
青森から秋田までは地図をみてると山道なのかなぁ~って思って覚悟してましたが、思ってたよりワインディングもアップダウンも強くなくて、道幅は広くはないけど整備された良い国道でした。
お店の名は「そば処 たちそば」。
10時頃到着しましたが、バイクを停める場所を、同行者がお店の方に聞きに行ってくれました。
Googleでは夜10時~翌朝午前11時まで営業されてると書いてあったので余裕だと思ってましたが、じつは朝9時半ラストオーダーで、お客さんが切れたら一旦閉店し、夜10時開店の為の仕込みの時間だったそうです。
新潟ナンバーのオートバイ3台を見かねてか? 快く店内に招き入れてくれて美味しいお蕎麦と、カツ丼をいただくことができました。
「おばけ」と言う、キツネとタヌキと月見が一緒になったお蕎麦が名物。
「スクープ映像! これが! おばけだ!」
私はカツ丼と心に決めていました。
あ、蕎麦も食べてみたかったので、「シェフの気まぐれ、かけそばを添えて」です。(その言い回し好きねー?)
始点から終点まで国道7号完走!って感じですが、秋田の海岸沿いに出ますと気温もグッと上がって、梅雨明けしたん?な、夏の気配。
名物の「ババヘラ アイス」で小休止。
今でいうジェラードですね。溶けるのが速いので速攻で食べないと手がべトベトになってしまいます。
山形は酒田でランチ&土門拳記念館に立ち寄ります。
ランチは、せっかくなので「酒田ラーメン」食べたいですね!ってことで、土門拳記念館の年間パスポートを持ってられる酒田の達人な同行者から連れてってもらいましたお店は「酒田ラーメン 照月」。
酒田ラーメンは、煮干しやあごだしの魚介出汁(に、豚骨や鶏骨合わせた)のスープに、自家製の細縮れ麺が特徴とのこと。ワンタンも入るのがスタンダードのようです。
「ようです。」って、ええそうなんです、酒田ラーメンは初めていただきます。
麺は多めなんですが、そこは大盛りです。(自慢にならん!)
さっき、カツ丼と蕎麦喰ってる癖に、、、ラーメンは別腹ですからね。
一言で申しますと「魚介出汁が凄い!」ラーメンでした。良きです、良きです。
ただ、もうこの頃はヘトヘト。
「こんな無茶な企画を考えた奴でてこーい!」
…お前だよ!(;^_^A
正直、もう身体と心が折れそうなくらい疲弊してましたが、この酒田ラーメンと土門拳記念館で復活!!
特に、土門拳記念館が素晴らしかった!!! 心の感嘆符がつきまくりでした。
まず、建物が凄かった! 水の上に浮かぶコンクリート打ちっぱなしの記念館。
設計は、葛西臨海公園を設計した谷口吉生。
何気にイサム・ノグチの彫刻作品があったりして、土門拳を慕う芸術家が集結して建てたそうです。
コンクリート打ちっぱなしの表面を削った仕上げが気に入りました。
そして、土門拳さんの写真が本当に素晴らしかった、めちゃくちゃ感動しました。
思わず、写真集「土門拳のこどもたち」の絵葉書を沢山買ってしまいました。
岡本太郎展を見た時に、脳天をハンマーで殴られたような衝撃を受けましたが、今回の写真もそれに匹敵するくらい、ぶん殴られました。
疲れが一気に吹き飛びましたぜよ。また、来たいです。
新潟、家の近くまで来ると見事な夕焼けがお出迎え。
感動のフィナーレ♪
BGMは、24時間テレビの如く、サライが大音量で脳内再生してます。(故・谷村新司さんに黙とう!)
結局、青森7時発~自宅20時着
13時間。
オートバイの総走行距離は862.5キロメートル。
行きのフェリーが1,074キロ・帰りのフェリーが113キロ
総移動距離 合計2,050キロを、3泊4日でやりきりました!!正確には、金曜の夜出発なので、実質3泊3.5日。(我ながらクレイジーな企画だ)
これも、この企画に賛同してご同行いただいた先輩おふたりと、お見送りや道中も気にかけてLINEで応援してくれたバイクチーム『渡辺モータース』の皆さんのお陰です。
バイクたちも頑張ってくれました。(サンキュー、Vストくん! リアボックスを取り付けてくれた仲間にもスペシャル・サンクスです!)
無事故で、しかも梅雨時期に雨に一滴も当たらずに行って来れた奇跡に感謝。
地球にも後押しされてたような気分。
大変ありがとうございました。 スンゲー楽しかったです。(^^♪
翌日はもしか?!の為に休んでも大丈夫なように段取りはしておきましたが、ちゃんと仕事に行った自分も褒めてあげたい。(企画成立させるために、意地でも出社しました。)
身体バッキバキでしたけど。
残念ながら今回は行けなかったメンバーと今度は一緒に行けるよう、また面白いツーリング企画を考えたいと思います。
その時はまた、よろしくお願いしまーす。