これからの灯油君

石油業界で永く「日陰者の厄介者」扱いの社員であった灯油君も今年は「優秀社員」に変身して、
なにか、灯油君に対する社長の態度も風向きが変わりそうです。

灯油君の稼ぎで会社も一息つけそうです。今年は逆に社長にボーナスをあげた感じの灯油君なのです。

創業以来の社員で小僧の頃から、昔は自転車の後ろに乗せられて大切に配達されていたのですが、車社会になってからはお邪魔者扱いで、全く相手にされませんでした。

家庭に帰っても、風呂番から暖房まで生活の役に立ってきたつもりなのですが、あまり目立ちません。

電気さんやガス君よりも給料が安くても一生懸命に身を燃やしながら尽くしても、昔から少し高くなると主婦連のおばさんに怒られていつもシュンとしていたものです。

ひどい時には、ガソリンチャンのお供でいつも「おまけ」扱いだった灯油君。
それでも、今では永年勤続のせいで税金を考慮したら実質給与は一番高いのが灯油君だったのです。
今になって、やっとまじめさが認められた灯油君。

心を入れ替えた灯油君は必ず今後「優秀社員」として会社のために貢献してくれるはずです。
社長も業界のみんなも灯油君に期待しています。