ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

来シーズンからの灯油ビジネスは大チャンスとなるはずです。

2006年02月20日 10時57分27秒 | Weblog
全国の「雪ん子ユーザー」様から来季に向けてのシステム強化とネットワーク構築に関するご要望が多数きています。ありがたいことです。今年は「ホームエネルギービジネス」による収益を甘受できた年でした。来シーズンから灯油にはもっと大きなビジネスチャンスがやってきます。

店頭販売のみに集中している一般フルサービスSSでは油外収益低下に悩む時代に入ります。
「セルフ化」は確実に進行します。石油業界をSSという切り口で考えると非常に難しい過渡期の時代に突入しています。とくに、過去の経緯を見ても売れない時代ほどSSでの店頭価格競争は激化するはずです。

切り口を「ホームエネルギー」として捉えると、全国的に「配送過疎地帯」が多発してきます。灯油配送ビジネスに対する消費者ニーズは確実に高まります。SS部門が不採算であっても灯油で充分な埋め合わせがつくようになれば最高です。その事についてはユーザー様が一番ご理解できたはずと確信しています。

今年の灯油価格動向を見ればその特殊性は明確になってきました。
今シーズンの灯油が特別では無いと思われます。もはや構造的な問題です。

今年のポイントは、より一層の「配送コストダウン」と「拡販戦略」の一層の強化です。

別に「引き売り」を行うわけではありません。CTIを駆使しての配送過疎地帯を狙った、広域展開がポイントとなるはずです。この事の手法についてもユーザー様が一番判っているはずです。

その辺のあらたな業務オペレーションについて、ゆきんこサポートセンターでは、今年から新たな提案を開始します。

セルフ化の波とエネルギービジネス

2006年02月20日 10時27分57秒 | Weblog
SS店頭における『油外収益』に関しては、石油製品高騰と消費者の可処分所得の減少で今後大幅な落ち込みが予想されている。消費者はSSでは余計なものを買わずに、安いガソリンの給油だけを求める時代に入りつつあるようです。ですから、無理押しセールスをしないセルフSSのガソリン売上は今後も増加傾向となるのでしょう。

車検やオイル交換はディーラーへ、修理や板金も専門業者の逆襲が開始されています。中古車市場はどうなる事やら、洗車は売上が落ちる事はあっても消費者ベースのニーズがありますからSSに残るはずです。結論から言えば不慣れな「油外収益」に力を入れる事は経営者の思考回路もそちらへシフトする訳ですから本業の「エネルギービジネス」からは離れる事になります。

もはや、この流れは、止められないでしょう。

大手石油販売会社では、今後はエネルギー産業としての細分化を考慮しているようです。
自動車に関する燃料供給や関連サービスについては、SS店頭での展開を強化するため「セルフ化」を推進。総合的なエネルギー産業としてはバイオマスエネルギーまで視野に入れての「ホームエネルギービジネス」の強化。産業用中間溜分と工業用潤滑油については「直売部門」による専門化などでしょう。

しかし、業務構造の転換には時間とマンパワーも必要となります。構造改革は大変です。
いままでは、系列的な視野で考えてきた事が、地域性や企業スタンスなどによりまさに創造的なビジネス展開になるはずです。

凄い時代です。SS業界に於ける顧客管理を中心とする灯油配送とLPGビジネスはその基点となるはずです。

バイオマスエネルギー

2006年02月20日 08時26分34秒 | Weblog
数年前から、石油に代わるバイオマスエネルギーに関する取り組みが話題となっています。
土曜日の夜に、NHK教育テレビで「バイオマスエネルギー」のフォーラム特集がありました。ご覧になった方も多いと思います。

私の知っている某特約店様も木質系のチップ製造を検討中です。
風を利用した風車による発電設備。北海道では家畜の糞尿から発生するガス設備、ゴミなども活用できるようですバイオマスエネルギーは「売電」の段階まできているようです。

まだ、採算的にはどうなるか判りませんが、資源エネルギー庁なども積極的ですし補助事業としての優遇措置もあるようですから、今後どうなるか注目です。薪炭系業者は昔から練炭や豆炭の製造販売をしていたわけですから得意な分野となるはずです。灯油に代わるエネルギーとしては可能性が高いのです。

燃焼機器類は石油危機よりもデザイン性もよく高価ですがストーブなどはなかなか味があります。耐久性も高い事から販売も見直される事でしょう。すでに、一部石油業界としては、ホームエネルギー部門としての取り組みが開始されています。「木質系チップ」の供給や定期配送などもSSビジネスになる時代がすぐそこまで来ています。

バイオマスエネルギーに注目している業者は灯油販売量やLPG販売などを中心とする、「ホームエネルギー系業者」が多いようです。ここでも将来に向けた消費者の「囲い込み」がポイントとなるでしょう。