ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油業界、プロフェッショナル 仕事の流儀が来年からスタート

2008年12月29日 06時11分39秒 | Weblog
石油業界、特にガソリンスタンド(SS)に限らず、ほとんどのビジネス業態そのものが大きく変化しています。

「100年に一度の大不況」により時代の流れが加速され、
ビジネスサイクルの流れともに寿命も短くなっています。
業態ごとの複合的な結び付きや、急速な時代の流れのなかで
その使命を終える業態まで出ています。

これらの流れを見ていると、ガソリンスタンドの閉鎖や淘汰は、至極当たり前のように感じられてしまいます。

最近ではそれぞれのビジネスが他の業種の領域に触手を伸ばしながら新たなビジネスチャンスの可能性の模索も開始されているわけです。

経営者たる者、時代の流れを読み違えてしまったら、
企業というよりも業種、業態事態が衰退してしまうという厳しい時代です。
自分の業種が沈没前のタイタニックなのに、なにも知らずに自分たち(SS店頭ビジネス)だけの知識や理屈や物の見方だけでこの先生きていけるはずはありません。

自分の会社業態を客観的に、冷静に、再チェックしてから次の時代の商売に対応することが大切です。

色々な業種でいろいろなタイミングでビジネスチャンスが生まれている反面、社会構造や時代の流れの中で使命が終わり衰退を余儀なくされる業態も出ています。

たとえば、外食産業などでは「ファミレス」といわれる業態はかなり厳しい状況になってきたようです。「ファミレス」という業態は私たち団塊の世代にとっては新鮮な業態でしたが、今の若い世代の家族にとってはもはや「古臭い」と感じられてしまうようです。デニーズや、すかいらーく等の大手でも店舗閉鎖が進んでおり、近いうちに店舗名称まで亡くなるということです。すでに業態としての使命は終焉したということになります。

コーヒーショップの「スターバックス」などは、一時は、店舗がなければ文化都市じゃないということで、長野県の田中康夫元知事のように長野市に地元誘致したこともあるくらいのブームでしたが、最近ではアメリカをはじめ既に日本でも店舗閉鎖が急速に進んでいます。

文房具や事務機器、OA機器などでも、いつの間にか「アスクル」など宅配サービス業態のビジネスが法人客対象の業界を完全に制圧しているようで、街中の文房具屋さんはほとんど、子供のファンシーグッズ販売程度で、まさにお手上げ状態です。

ヤマダ電機のLABI1の本店では、お酒から食品コーナーまで作って販売しています。売ってないのは、野菜と魚くらいです。色々な食品コーナーを作ってマーケティング、テストを繰り返しています。

最近、首都圏ではJRが安い価格で「ゴルフ場のプレー券付きの切符」を売り出していますが、首都圏では結構利用客が増えています。私のホームコース「梅の郷GC」は長野新幹線の安中榛名駅から5分程度なのですが、平日は都内からのJR客でかなり混み合っています。都内から約一時間でゴルフ場へ到着。
もちろん、キャディーバッグは宅配利用ですから、身軽ですし、とにかく疲れずスマートです。私の友達などは帰りの新幹線でビールを飲みながら帰れると大ファンです。特に、ガソリンが高騰した時期から増えているようですね。

失敗はしましたが、ユニクロなどでも過去に「野菜」を作って販売したこともありますね。最近、よく観察してみると色々なビジネスで本当にいろいろな試みが施行されています。

最近、九州の大手ディラー様とSSを、特に灯油配送を起点とする新たなビジネスフォームの模索で話し合いました。
来年あたりから、本格的に色々なアイデアなどを具現化して、共に協力しながらSビジネスに新たな未来を切り拓いてみたいと考えています。

新規ビジネスの可能性という点では、ガソリンスタンドという業態はかなりの可能性を秘めていると思います。
しかし、SS経営者は系列ビジネスであるためなのか、創造性が薄いというわけで、与えられたり提案されたビジネスには飛びつきますが、自らの創造性に対する努力は少ないと言われます。他者が成功すると「視察」して「マネ」するのも早いのがこの業界の特徴ですね。

ですから、もっと創造性に富んだ、業界のオピニオンリーダーにふさわしい発想で激動する時代に立ち向かいたいと考えています。

それなりのスタッフを揃え、システムとして完全にフォーム化してみましょう。
そこから、まったく新しい石油ビジネスの可能性が生まれてくるはずです。

胆略的な「思いつき」の発想ではありません。
石油ビジネスは根底から考え直す時期にはいりました。

我々は、来年から時代の先鞭を切って、石油業界に新たな風を巻き起こします。