ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

来年からの原油価格動向を探る

2009年12月27日 04時47分12秒 | Weblog
10月頃から原油先物価格が急騰、反落を繰り返しています。

ここにきて、原油価格は2010年には再び100㌦を目指す展開という見解が強まっているようです。

背景の一つの理由としては、
世界的な金融緩和状態が背景となっています。
確かに2008年11月につけた史上最高価格147㌦という原油高騰の要因はヘッジファンドなどの「投機マネー」という見解も多いわけですが、

一方では、
2000年以降、経済発展が著しいブラジル(Brazil)・ロシア(Russia)・インド(India)・チャイナ(China)などBRICSと呼ばれる新興国において石油需要が喚起されていることが最大の理由となっています。

それら新興国の旺盛な需要を満たすため、今後は深海油田やタールサンドなど採掘条件やコストのかかる資源開発による生産に依存することになります。

当然、生産コストは上がります。
すでに先進国だけで「安い資源」を使う時代は終焉しました。

日本国内では不況による消費減退で末端価格の調整局面が一時的にあったとしても、
それは、淘汰が進む石油販売マーケットにおける国内的な調整であるとみるべきでしょう。

石油資源開発は価格暴落で一時的には開発投資が止まる傾向もありますが、
そのことによる減産自体が次の高騰を招くという歴史を繰り返してきたわけです。

来年以降、新興国経済、特に中国経済は順調に推移するはずです。
たとえば資源が豊富な中国のエネルギー戦略は
1.自国の石油、石炭などの資源開発
2.戦略備蓄構想では五年後をめどに
  備蓄量を現在の2.6倍に当たる2憶7000万バーレルに増加させる
3.GDPあたりのエネルギー消費量の削減計画
  
などが、挙げられます。

BRICSなどの新興国が成長し、成熟し先進国となるまで資源価格の下落は考えられないと想定しなくてはなりません。

それまでに、どのくらいの時間が必要となるのか・・ 

すでに化石燃料に依存しての経済成長モデルは限界点にあると想定した場合、
楽観的に見ても原油は30年後に埋蔵量の半分が掘り尽くされて生産のピークを迎えると予測されています。

今後、原油価格の暴落があったとしても、
新たなエネルギー資源への均衡点に移行するための一時的なものとみるべきなのです。

来年からは、石油価格の価格決定メカニズムは
このような構造的な変化を想定しながら、推移することになるはずです。

そんな理由で、来年度、私は原油価格は高騰するとみています。
来年の4月からの暫定税率問題のタイミングと原油高騰がリンクすると
またまた大変なことになりそうです。

年末にしては、堅苦しいブログとなってしまいました。

昨日は、久し振りに孫とクリスマス。
久し振りに、穏やかな年末の一日を過ごしました。