ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

見直される、SS業界の「ホームライフ事業」部門。

2011年10月07日 05時34分19秒 | Weblog
全国各地のSS運営企業の皆様と面談していますが、
石油ビジネスに関する「温度格差」が確実に拡大していると感じています。

大手有力企業などでは、
SSビジネスそのものについて改めて原点からの見直しを進めています。
これは、これまでの「ガソリンスタンド」という業態そのものについて、
エコカーなどの普及により減販傾向が強まるという事を前提にしています。

すでに、「次の時代」に向けて色々な模索が開始されていますが、
『ホームライフ事業』について、見直しと強化をはかる動きが急ですね。

SSについては、セルフ化を進める一方で、
CTIを装備した『コールセンター』設置などによる、受注業務の集約化が大前提となっており、
「灯油宅配」などを切り口とするお客様サービスをスタートさせています。

これらの動きは、、今後に向けて、改めて色々なサービスや商材の開発を進めていこうという考え方です。
地域性や企業としてのオリジナリティーを発揮できる新たなビジネスフォーム確立の動きが進行しているという事です。

この事はすでに、
SS部門だけで、利益を出せる時代は終焉したという見解を前提にした動きであり、
SSフィールドを飛び出して、灯油配送サービスなどから派生する新たなビジネスモデルを創造するという動きです。

その為には、
当然、社員の意識改革なども必要となっています。
頭が硬直化している古い社員やスタッフの意識をどのようにしたら変えられるか、
多くの経営者が考えています。

これらの先進的企業は、おそらく数年後には、
「ガソリンスタンドも経営しています。」といった企業に変貌しているのかもしれませんね。

ビジネス創生に向けた「産みの苦しみ」、「業務改善」の努力。
経営者や管理者の能力が問われているわけですが、
同時に、社員の「資質」も大きく問われています。
リストラから企業再構築に向けた「リエンジニアリング」の動きも顕著です。

石油ビジネスは、自動車を基軸とする「カーライフ事業部門」と「ホームライフ事業部門」、
「工業用潤滑油部門」、「直売部門」などに大別されていますが、

今後の、石油ビジネスでは「ホームライフ事業」に大きな可能性が見えています。

灯油配送を切り口に、
台所から商材を開発するという考え方は、すでに「リフォームビジネス」の展開などもスタートしており、
来年の夏場に向けて、「クーラーの清掃」などの新たな取り組みを計画している企業も増えており
冬場の灯油ビジネスだけでなく、夏場の商材開発についても動きが出ています。

経営者としては、
「SSビジネスは儲からない」と嘆いているだけではダメですね。
「新たなビジネスモデルを創造していく」、企画力、行動力、が成功への道筋と視点を変えれば、
SSビジネスもまだまだ可能性が大きくて、捨てたものではないと思います。

スピーディーな意思決定能力、行動力が問われています。

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