ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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人間力 ⇒ アクティブな営業力・販売力

2012年05月30日 04時54分00秒 | Weblog

同じものを販売していても、ビジネスマンの営業力というものには大きな格差が発生します。
企業としての知名度や商品の「ブランド力」により販売力格差がつくものなのかと思えば、そうではないようです。

年齢を重ねてくるといろいろと見えてくるものがあります。
そこがビジネスで一番難しいところなのだと思います。

経営者でも同様のことが言えます。
「仕入」に強い人は「販売力」に課題を抱えているケースが多いようです。

企業人としての営業マンでは、さらにそのことが顕著となります。
「販売力」のある人では普通に売れるものが、なぜか、売れない人がいます。

ものを「売る!」、という気概に欠けていたりするケースも多いわけですが、
「典型的なサラリーマン化」しているケースが多いようです。
自分の仕事に関する使命感やプライドのない人間にそんな傾向が多いようです。

しかし、そんな人間ほど、変なプライドを持っていて、そのこと自体を自ら理解できていないといえます。

仕入れてから販売する。
というようなケースでは、仕入れる側は常に強い立場ですから仕事は簡単です。
ましてサラリーマンの立場なら自分のお金ではないわけですから、仕入先に無理な価格折衝をするだけでその時点だけは安く仕入れられるわけです。
無能な人間は、そのことが自分の能力と勘違いしてしまいます。
しかし、販売する時には、立場が逆になり、逆にお客様に値切られたりしてクロージングの折衝にも時間を要して苦労するわけです。

SSビジネスなどはその典型ですね、
販売力に乏しい零細業者が仕入情報だけに固執してしまい、販売力は「安値」だけに依存してしまう傾向にありますから、
いつまでたっても経営成果が出てこない。当然のことなのですが、業転市況などを調べて少ない販売数量で若干の仕入価格差を出してみても、
販売力のパイが少なくてはいつまでたっても進歩がありません。
常に楽な方向へ思考が向いてしまうというわけです。

お金を払って物を買う(仕入れる)なんてことは、幼児でもできることですから仕事なんて言えません。
しかし、品質格差のない商品を他社と同じ価格なら自分を選んでいただけるという営業努力と工夫と努力は必要です。
それが、プロのビジネスマンでしょう。

はっきり言って、
「個人の資質」が問われます。
職責キャリアやプライドでは物が売れないという現実に直面してから、改めて自己の課題に気づく人間が多いですね。

われわれのソリューションビジネスでは、クライアントの導入の目的がはっきりしているわけですから、
相手の立場に立った業務キャリアが求められるケースが多いわけですが、そのことは「現場キャリア」と一致します。
自分に現場キャリアが不足しているとしたら、率直に勉強することしか相手の信頼を得る手段はないと思います。

営業力、販売力とは。
「できる、できない。」、「やる、やらない。」を自ら明確にすることなのだと実感しています。
ビジネスは真剣勝負です。竹刀で打ち合う稽古ではありません。

人間は、幾つになっても年齢を重ねながら勉強します。
本日も、クライアント企業との真剣勝負に臨みます。