自分の時間・自然の力

ここ数年、仕事に熱中していまして、振り返ると「自分の時間」だと感じる「時」を過ごした事がありません。

この仕事をはじめてからは、一人ぼっちでマンションの部屋に閉じこもり開発作業に専念していた時期もありました。しかし、そんな時でも不思議と「自分の時間」だと感じた事はありませんでした。

開発作業に一生懸命で不安や孤独に苛まれながらも夢中で仕事をしてきました。
いま振り返ると苦しい事も悲しい事も全て『夢』なのです。

楽しい事も、苦しい事も「時」と共に人生を生きて行くということは「夢」のようなものだと感じます。

いつの間にかこの仕事は「自分の天職」なのかも知れないと感ずるようになり、
変な使命感と責任感が生まれてきて、結果がどうなるかも知れないのに「夢中」で仕事をしている自分が存在しています。

自分の存在感なんて感ずる時期もなくて、ただ一生懸命に毎日仕事をしています。
そんな時には利益なんて考えたこともありません。
ただ、夢中で作業をしています。
それでも、いつの間にか社会の中で必要とされるようになる。

そして、いつの間にかソリューションビジネスとして成立するようになってくる。
人はそれを「ベンチャービジネス」と呼びます。
確かに、人生のアドベンチャージャーニーです。

これが、私の人間としての「生きる力」なんです。これは、不思議な力です。

人生の旅ですから、「天候」と同じで、「晴れ」もあれば、曇りも、雨も、台風も、風の強い日も、灼熱のような暑い日も、寒い日もありますね、それが自然の力と流れです。

おかしなもので、どんな生物でもそんな自然の厳しい環境にもめげずに生きていく「力」を持っているのです。
自然の力の中で決して抵抗せずに自然に順応しながら生きる力を身につけていきます。

だから、色々な形の虫や動物が存在しています。生物とは面白いものです。
私も、最近ではようやく自然と共に生きているように、自然体で生きる素晴らしさを感じられるようになってきました。

気がつくと、色々な個性ある人材が自然に集まってきて、
最近では身の回りも賑やかです。

こんな風に生きていると、幸せになろうなんて考えなくても、
「自然に」忘れた頃に幸せがやって来るのでしょう。

同じように、いつ苦しい事や試練が訪れるのかもわかりません。
だから、人生は面白い。

高校、大学の後輩でラリーなども一緒に楽しんだ、Ｔ君がいつの間にか昔のラリーのサポート隊のように私の仕事手伝っています。
昔、「馬鹿野郎！！　何してんだ！！、モタモタしてんな！！、死ぬぞ！！」なんて言いながら、命がけで車を走らせていた「あの頃」に逆戻り。

永く金融機関で仕事をしてきたけれど、若いころと変わらずなのです。

彼は、要領が悪くて、いつも私や加勢に怒鳴りつけられながら、アタフタと徹夜でラリーの準備やらサポートをしていたものです。
いつの間にか、気付かず昔に戻ってオジサン同士なのに怒鳴りつけています。
周りの人間が見たらビックリするでしょう。
車の運転は下手でしたが、仲間と一緒に行うラリーが好きでいつの間にか私や加勢の傍にいてチームの立ち上げに貢献したのでした。

それから、数十年、彼も「あの若い頃」に忘れてきた何かを探しているようです。

「あの頃」加勢と私は、私の弟が出場する、フォーミュラーレースのピットで、「滑って、転んで、起き上がり、怒られながら、早くなる！！」なんて話しをしながらピットの横の水道の水を飲んで下痢をしていたものです。その後、加勢は弟のナビゲーターとして全日本に初めてデビューしたのでした。

その後、彼はドライバーに転身してラリー界で大活躍。
加勢とは、あの「キャロッセ」と「ＣＵＳＣＯ」を立ち上げた。男です。

私の弟、土屋栄治と加勢裕二は共に癌に冒され若くしてこの世を去りました。

彼らが死んでも、それでも、現在スーパーＧＴレースで疾走する「ＣＵＳＣＯインプレッサ」を見ていると涙が出てきます。あの頃の二人の夢を乗せて疾走しているのだと感じます・

私達兄弟と加勢兄弟は家も近いためラリーにレースにゴルフに本当に喧嘩もしながらよく遊んだものでした。

スポーツカーなんて、普通じゃない時代に親にねだって買ってもらい、毎晩妙義や碓氷峠でヒルクライムレース大会。徹夜でチューニングして壊してはまた買ってくる。一体何台くらい車を潰した事やら。あとで、「イニシャルＤ」の映画になっちゃったらしい。

「チームやまびこ」を立ち上げたあの頃が本当に楽しい、青春でした。
毎日、お祭りのような騒ぎでした。よくあんなに金を使えたものです。今になって親に申し訳なかったと感じます。

最近では、私はビジネスソリューションに夢中です。
面白くてしょうがない。

二人は「兄貴もＴも相変わらずだなぁ～～」なんて、天国で笑いこけているんだろう。
それでも私もＴも、真剣なのです。

どう考えても、自分にとってはこれが自然の生き方なのです。
しばらく、見ていてくれよ。

彼女か・・・？？？、心配すんな、そのうちつくるからさ・・
それも、あの世から応援してくれよ！！

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生き方と発想の原点が違います。