自浄能力

独立行政法人の改革で、政府の行政改革推進本部が各省庁に策定を指示していた整理合理化案がでましたが、各省庁案からは独立法人の廃止や民営化に対する返答は事実上の「ゼロ回答」だったということです。この国の役人は腐っています。

本当に驚きですね、役人は天下り先などの既得権益を失うことを恐れて自分たちだけの身を守ることだけに熱心です。まさかこれほどまでに腐っているとは「国破れて山河あり」といった感じです。

これだけ国家公務員の抵抗が鮮明になったので、行革本部は各省庁に合理化案を差し戻して再提出させる方針のようです。渡辺大臣頑張れ！、といったところです。

昔の中国の宋の水滸伝の時代には腐った役人による腐敗した国家を建て直すために、志ある人たちが「替天行道（天に代って、正義を行う）」の旗印を掲げて「梁山泊」に立て籠もり武力闘争を行いました。その運動は「梁山泊」の旗のもと中国全国各地に拡大したのです。

最近でしたら「全共斗」活動といったところでしょうか。（規模が違いますが・）

最近は国家も企業も組織がマンネリ化して腐りつつあります。
特に「人」の考え方の課題はポイントです。いつでも新鮮にそれそれが自浄能力を発揮し、自らの企業を育てていくくらいの心構えがなければ不要な人材となります。

正規社員であれば付加価値のない決まった作業で「時間を売る」といった考え方ではもはや通用しない時代です。この辺の考え方の格差が正規雇用とアルバイトスタッフや派遣社員などの格差が広がる要因となっています。仕事は派遣社員クラスのスキルと責任感で待遇だけは正規雇用といった甘い考え方の社員がいたとしたら企業としては成立しない時代なのです。

公務員は国家の体制の上で保護されていますが、民間企業はまさに「自己責任」ということですから妥協は許されません。最近多発している公務員の不祥事をみると民間であれば刑事事件なのではないだろうかと思われるようなことでも不問に付されていますから国民の怒りは相当なものでしょう。これでは自民党も選挙に負けるわけですね。

スタッフそれぞれが常に問題意識を持って仕事をすることで、企業組織としての「自浄能力」が発揮されます。その意味でマンネリは敵です。

企業が健全に成長する過程には幾つかの越えなくてはならないステップがあります。常に改善しながら前に進むための努力を惜しまない事が大切だと思います。
当社もがんばります。