ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

灯油ビジネスからみえてきた。「勝利への方程式」

2012年01月06日 15時40分03秒 | Weblog

業務開始とともに、忙しいスケジュール調整となっています。
今年の灯油ビジネスは、皆さん根性が入っていますね。

まさに、坂の上の雲の
「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ!!」 (連合艦隊参謀・秋山真之)
といった、気合の入り方です。

石油業界は、 「本日天気晴天なれども波高し」
今後の命運を決する、「灯油ビジネス」は、これまでの位置づけと準備により大きな戦果を挙げるビッグチャンス到来です。

しかも、この状況は今年だけでなく間違いなく今後数年間は確実に継続することになりそうです。
ホームセンター企業などの異業種でも、今後を想定して取り組み方が変化しています。

これまでの仕組みを根底から考え直してのリエンジニアリングに取り組む企業が増えてきました。
背景には、世界的な中間留分の不足傾向も大きな要因となっているようです。
もはや、灯油や軽油を安売りする時代環境ではなくなったという事でしょう。

エコカーの普及でガソリンは減販傾向で販売競争が続くにしても、今後中間留分の需給は確実にタイト化してくるわけですから、
ロシアのバルチック艦隊を相手に一気に、T字戦法で勝機をつかむ秋山式の連合艦隊の戦い方に学びましょう。

厳しい戦況の中、敵前で一気に方向転換して一瞬で勝機を掴む劇的なビジネスドラマを実現しましょう。
揮発油税(53.8円/㍑)を考えてください。いまでも灯油のほうがガソリンよりも高いはずです。

そして、「ガソリン」と「灯油」。どちらが利幅があるのか、
ガソリンには、「油外収益」があるとおっしゃいますが、ホームエネルギー関連の付随ビジネスはさらに幅が広く可能性も無限です。

「灯油配送」を起点とする、新たなビジネスモデルの模索に関しても、夏場の閑散期を克服できる手法がいくつもあります。

これからの、「ガソリンスタンド」は、大きな意味での石油流通ビジネスの中で「一つの業態パターン」となるような予感がしています。
既成概念という枠組みを乗り越えることで、『次の時代』が見えてきます。

今後の石油ビジネスは、「売りも仕入れも」当座の市況情報だけに流されていては、時代の大きな潮流を見逃してしまいます。
リテール販売業者にとっては、まず『売り勝つ』ことが先決です。
「売り勝つ」といえば、「安売り」がすぐ頭に浮かぶ方は、すぐにこの商売をやめるべきです。
他者よりも、安く仕入れることに傾注して、他社よりも安く売っていたのでは、いつまでたっても前に進まず逆に後退します。
自分の身の丈に合った視線で、自社の立地するマーケットと消費者ニーズを確実に先取りできる企業だけが勝ち残る。

ガソリンを安く売って、集客して「油外」で稼ぐ・・・?
燃費が向上して車の来店頻度が極端に落ちているわけですから、今までのように店頭で来店を待っていたらどうなるのか・・・
いつまでも、そんな商法で勝ち残れるはずは絶対にありません。

エコカーの普及率とガソリンの減販比率では、減販率が上回るという事です。
理由としては、日常的に消費する車のほうがエコカーに乗り換える。当たり前のことです。

これから私は、全国各地からの要請に応じて全力で飛び回ります。


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