日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



2006年の山行記録。
月一登山を目指したが・・・。

 1/29(日) 大山      恒例となった大山。

 3/ 5(日) 高水三山    奥多摩入門の山。

 4/ 9(日) 御前山      急登の大ブナ尾根を登り、湯久保尾根を下る。

 5/ 3(水)~ 4(木) 蝶ヶ岳      残雪の長壁尾根は長かった。

 7/15(土) 編笠山      雷に追いかけられ下山。

 8/16(水)~17(木)  八方尾根~遠見尾根 長女と。天候悪く登頂ならず。

10/ 8(土)~ 9(日)  志賀高原    実家の母と。初日は嵐となった。

11/ 1(日) 大岳山      紅葉は薄め。



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奥多摩の紅葉を見に、ロックガーデンから大岳山を歩いて来ました。
紅葉はだいぶ葉の落ちた木もありますが、まだ充分楽しめました。



ロックガーデンの休憩所の前で。
お手軽コースなので、子供達もたくさん来ています。
沢と雑木林に滝あり岩ありで、とても雰囲気のいいコースです。
少し暗いので、写真はあまりきれいに撮れませんでした。(腕にもよる)


大岳山荘の前の広場からは素晴らしいパノラマが。
富士山も見えました。朝は雲一つなかったのに~。

パノラマ。富士山の左側は丹沢の山々。

                  大山    蛭ヶ岳 檜洞丸 大室山            富士山

大岳山の山頂へはここから15分ほど、岩のごつごつした道を登ります。
雨の後などは滑って危なそうです。
それほど広くない山頂にたくさんの人がいて、写真も満足に撮れません。
でも下で景色は充分堪能したので下山です。

ところが・・・。
鋸尾根から奥多摩駅に下るつもりだったのですが、ほとんどの人がまた御岳のほうへ下りるようでした。
5分ほど下りましたが、誰もこちらに来る人はいない。人の気配が無い。
さて、どうしたものか・・・。
ここから3時間のコース、女一人。
この前買った鈴を付けているけれど“チリンチリン”とかわいらしい音しか出ない。やっぱり100円だ~。
最近頻繁に現れ、しかも晩秋の夕方。もし熊に遭遇したら!
ちょっと怖くなって、結局またもと来た道を戻ることにしました。



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志賀高原に行きました。
一年に一度の親孝行です。

軽いハイキングのつもりでしたが、ただの温泉旅行になりました。

初日は強風と大雨で池巡りどころではなく、二日目も朝のうちはガスが沸き、ゴンドラで東館山に登ってみたけれどほとんど見えず。
寺子屋山方面

本当ならここから岩菅山に行きたいところだが、母にはきついコース。
今回は見送り、横手山方面のお天気が良かったとの情報を得て昨日出来なかった池巡りをすることにしました。
ゴンドラ、ロープウェイ、バスと乗り継ぎ硯川に行きます。
途中の木戸池周辺の黄葉がきれいでしたが、バスの中で写真もうまく撮れず残念。
志賀高原は白樺とダケカンバが主で、紅葉も黄色が主体ということです。

硯川から前山リフトに乗り前山へ。広々した小高い丘になっていて、横手山が見えます。
ほぼ平坦な道を往復二時間、四十八池まで歩きます。

5分ほど歩いたところの渋池。向うに横手山が見えます。



   四十八池と 志賀山(左)と 裏志賀山

四十八池から大沼池を周ることもできますが、途中700段の階段があるとのパンフの情報で最初から諦めました。
四十八池までの道は針葉樹林帯で黄葉はほとんど見られずちょっとがっかり。
志賀山に登ればもっとたくさんの池も見ることができ、眺めも良いようですが、今回はパス。
四十八池で昼を食べて元来た道を戻ってきました。

そして、前山に着いてみると・・・
さっきは見えなかった西の方に雪を被った北アルプスが雲の上に見えるではありませんか!

雪のアルプス。中ほどに白馬岳、左へ順に杓子岳、白馬鑓ケ岳、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ケ岳

感激です。
もっと上に行って見てみよう、ということで、バスで横手山に向かいました。

ところがお天気に誘われたのか?車の多いこと多いこと。
バスは早速渋滞に巻き込まれ、これでは横手山に登っていては帰れなくなってしまう。
『のぞき』の駐車場からも眺めが良かったので、横手山には登らず景色を見ながら帰りのバスを待つことにしました。
午後は西日で山々もくっきりとはいかないけれど、それでも北アルプスを見ることができて満足でした。

『のぞき』からの素晴らしい眺め
霞んでしまっていますが、左手には穂高岳、槍ケ岳も見えます。
右手手前の三角山は笠ヶ岳


しかし・・・
一ヶ所を決めて歩くのならばよいけれど、今回はこっちが曇っているからあっちにしようと移動したため、乗り物の接続やら時刻表のチェックやらで忙しなく、歩くより疲れてしまいました。
バスの待ち時間ももったいなくて、タクシーが走ってくれていたらいいのにと思いました。

一日は風雨で残念でしたが、温泉に入り美味しい物を食べ、二日目には晴れて北アルプスも見えたし、まずまずの旅でした。

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二日目。
天気予報では午前中は少し晴れ間も見える、ということだったが、朝から一面ガスで何も見えず。ガッカリ。
同室の二人組は唐松岳に登ってから五竜へ向かうと言う。
娘に唐松へ行く気はなく、我々は一足先に五竜へ向かう。
霧雨っぽく、雨具をつけて出発。
『牛首』の下りが要注意である。
娘は登る前には
『私はすでにアルプスデビューは果している。槍ケ岳も恐くなかった。』と言っていたが・・・。

『牛首』を下り始めると『コワイよ~』と時々呟いている。
足場を確かめてからねとか、三点確保でねとか、始終声をかけながら慎重に下る。
ガスって下が見えなかったからまだ良かったものの、これで晴れていたら恐くて動けなくなっていたかも知れない。
慎重過ぎるぐらい慎重に下ったので、下り切るのにたっぷり一時間かかってしまった。

あとは緩やかな稜線をのんびりと行く。
が、ガスは一向に晴れる様子はなく、全く景色は見えない。今これではこの先晴れ間はあるのだろうか?


「こういう天気の悪い日は雷鳥に遭えるんだよ」
そんなことを話していたら、本当に雷鳥が!
親鳥の姿は見えずひなだけのお散歩だったらしい。
我々の目の前をちょこちょこと可愛らしく歩いて草むらの中に見えなくなった。


稜線の花
とうやくりんどうたかねつめくさみやまこごめぐさ

五竜山荘に着いて、さてどうしたものか?
娘はやはり景色が見えないなら行ってもしょうがないと言う。
本当ならここに泊まり五竜岳を往復するはずだったが、今10時、これから一日ここにいるのはイヤだと言う。
遠見尾根の下りは4時間。我々の足でも5時間あれば下れるだろう。
何とかゴンドラにも間に合いそう。
ということで、このまま下山を決定。
が~、
無事下山できたものの、やはり無謀な選択だった・・・。

山荘を発って30分ほど下った時、さぁ~っとガスが消え、少し五竜岳が見えた。
今からまた戻ろうか、と聞くと、
今更戻れない、と言う。
後ろ髪を引かれる思いで下って行ったが、すぐまたガスって何も見えなくなった。
ほんの15分ぐらいのものだった。

晴れ間が!  五竜山荘と五竜岳


これから下る 遠見尾根


みやまあずまぎくうさぎぎく

さぁ!あとは下るだけ。
しかし、この『遠見尾根』は『大遠見山』『中遠見山』『小遠見山』とアップダウンを繰り返しながら下らなくてはならない。
特に大遠見までは鎖場も何ヶ所かあり、娘は恐がって思ったより時間をくってしまった。
そして岩場で普段使わない筋肉を使ったその疲れがだんだん出てきて、中遠見を過ぎた頃から疲労はピークに。
だんだん標高が下がるに従い蒸し暑く、休憩の回数も増え、ようやく『地蔵の頭』に着いた時にはよれよれになってしまった。
この遠見尾根は初めて下ったのだが、晴れていれば展望のよい尾根らしいが、今回は全く見えず、ただ辛いだけの尾根だった。

下る途中、遠くで雷鳴が鳴ってびくびくしたが、何とかカミナリには遭わず、下山してタクシーで温泉に直行。
お風呂に入っている間に激しい雷雨となり、もう少し下山が遅れたらと思うとホントに間一髪だった。


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タイトルが『唐松岳~五竜岳』でないのが、ちょっと淋しい・・・。

今回も夜行『ムーンライト信州号』を利用。お盆過ぎということもあり、レディースカーはガラガラ。
一日目のお天気は何とか持ちそうな予報だったが、早朝5時半白馬駅に着くと何と快晴!
駅から白馬三山がくっきりと見える。
嬉しくて興奮してしまった。

が、7時過ぎにゴンドラに乗る頃にはガスに包まれ、何も見えなくなってしまった。
八方尾根はライブカメラで見てもいつも雲がかかっていて、晴れて山々が見える事はめったにない。
また今回もダメなのかしら~とほぼ諦め、花を見ながら登る。
今年はどの山も雪解けが遅く、花の時期がずれている。八方もまだ色々な花がたくさん咲いていた。
たてやまうつぼぐさしもつけそう
ほそばつめくさたかねまつむしそう

昔、子供達を山に連れていった時には、それほど花に興味を示さなかったが、今回は娘が顔を近づけ『可愛い、可愛い』と連発。
こちらも嬉しくなる。

第二ケルンに着いた辺りで、徐々にガスが晴れ山が現われ出した
私の興奮も最高潮。
不帰のキレット
山は今晴れていても次の瞬間にはもう見えない、ということがよくある。
夢中で写真を撮る。

八方池に着くころには、低い雲はまだ残っているが、上空はすっかり晴れ上がっていた。







八方池と白馬三山(左から、白馬槍ケ岳、杓子岳、白馬岳)

左手を見れば、五竜岳とその向うには鹿島槍ヶ岳が!
こんなに間近に見られるとは思わなかった。


晴れてくれば今度は暑く、寝不足と空腹でややバテ気味。
娘はさすが若さか、ちっともハァハァしないで登って行く。
いいね~若いって・・・。

2時間ほど登った頃、またガスが湧き出しだんだん見えなくなってきた。
山荘に到着した時、一瞬雲間から剱岳が見えたが、すぐに見えなくなってしまい、アッという間に一面ガスに包まれてしまった。

去年は何も見えなかったが唐松岳の山頂は踏んだ。
娘は何も見えないのなら行く意味がないと言う。どうしてもピークを踏みたいという考えはないと言う。
明日の朝に期待して、疲れた身体を休めた。

夕方ふと外を見るとガスが晴れている!
カメラを持ちあわてて外に出ると山の上はスッキリと晴れ、沈みかかった夕日に照らされた五竜岳と、黒くシルエットで浮かびあがった剱岳、唐松岳が・・・
素晴らしい眺めに見とれ、しばし興奮の時を過す。

五竜岳。


雲海に浮ぶ剱岳。右手は毛勝三山。
立山は雲に隠れ見えなかった。残念。


唐松岳と沈む夕日。

女性部屋は5人だった。白馬岳から来た単独おばさんは、スッキリ晴れた立山剱をずっと見ながら歩いて来たと言う。
明日もどうか晴れますように・・・
祈るような気持ちで床に入った。

(つづく)




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せっかくの三連休、土曜日のお天気は関東以西ではまずまずのようだったので編笠山に行くことにした。
南八ヶ岳は若い頃赤岳に登ったきりで、距離的にも中途半端でその後登る機会がなかった。
日帰りで行くには編笠山ぐらいしか行かれない。
少し余力があれば権現岳まで行きたいと思っていたが・・・。

小淵沢からタクシーで観音平に向かう。
晴れてはいるが前方の八ヶ岳の山頂付近には灰色の雲がかかり、いや~な予感。
観音平には車がいっぱい止めてあり、たくさんの人が入山していることがわかる。

編笠山はその名の通り編笠の形をした山だ。
登り始めは緩やかにミズナラ林の中を行く。お花を期待していたがあまり咲いていない。
が、木々の緑がとってもきれいで気持ち良く『森林浴』の気分。

しかしとっても蒸し暑く『あぶ』だの小さな虫だのがいっぱい人間の周りにまとわり付き、不快で堪らない。
しかもシャツの上からでもチクッと刺しけっこう痛い。

山頂付近までずっと樹林帯で途中の休憩地点『雲海』からは富士山も雲間から見えていた。


森林浴を楽しむ気分も途中『押手川』まで。
押手川からの急登がきつかった。それまでの歩きやすい道とは一変して木の根っこや大小の石のゴロゴロとした道になり、山頂へ直登となった。


少し登っては休み、また少し登っては休みの繰り返し。
時折夕方のように薄暗くなりいやな予感は更に強くなる。
(もしかして夕立やカミナリがあるかもしれない。本当ならここで登らずに引き返したほうがいいのかも)
こんなことを考えながら、しかしここで引き返すという『勇気』はなく、他の人もみんな登っているし~(みんなで登れば怖くない!?)とそのまま登山を続けたのだった。

押手川から山頂まで1時間15分のコースタイムだったが、バテバテで1時間45分もかかってしまい、もう途中から権現岳へ行くつもりはすっかりなくなっていた。

花は小さな『ごぜんたちばな』『つまとりそう』『みねうすゆきそう?』『こけもも』などが咲いていたが、あまり多くはない。
山頂付近には『はくさんしゃくなげ』がたくさんあったが、花の時期は終わってしまったのか花はほとんど咲いていなかった。
ごぜんたちばなつまとりそう
みねうすゆきそう?こけもも








よつばしおがまはくさんしゃくなげ

ようやく森林限界を超え石ころだらけの山頂に到着。
広々とした山頂ではたくさんの人が休んでいた。

すっきりと晴れていれば360度の眺望が楽しめるはずだが、目の前の南アルプスは山頂に雲がかかり、富士山ももう見えなくなってしまっていた。残念。

適当な石ころに腰を下ろし昼食を食べ、のんびりとする。
赤岳方面に雲はかかっているが空も明るくなり、風も無く暖かでとっても気持ちがよかった。

     阿弥陀岳    中岳    赤岳        ギボシ      権現岳


どうせ権現岳には行かないのだからこの気持ち良い山頂でゆっくりしてから下ろう。日は長いし夕方までに下に着けばいいのだから。
そう考えて一時間近くのんびりしてしまったのが大間違いだった。


山頂を発ったのが13時45分。青年小屋を14時25分。
青年小屋までの道もかなり急で、大きな岩がゴロゴロしていてとても歩き難かった。
青年小屋を発ってから5分ほどした時、遠くで雷鳴が!
(やだ!こっちに来なければいいけど)
という願いも虚しく、雷鳴はだんだん近づいてくる。
30分ほどしてからは雨も降り出してきた。益々近づいてくる。
とうとう頭の上で鳴り出した。雨も激しくなってきた。
初めはゴロゴロといっていたのがだんだんバキッという音になってくる。生きた心地がしないというのはこういうこと。
一度はピカッとしてすぐバキッといった時には思わず飛びあがってしまった。
怖くてどうしていいかわからずおろおろしていたら、すぐ後ろからご夫婦連れが下りてきたので少し落ち着いた。
足が疲れたなんて言っていられない、ひたすら転がるように下りてきた。
これまで山でカミナリに遭ったことは一度も無かった。こんなに怖い思いをしたのは初めてだった。

観音平に近づく頃、一時間以上も暴れたカミナリもようやく遠のき日が射してきた時には本当に心からホッとした。

いつもは下山は慎重に時間をかけるのだが、今回は大急ぎで下る途中、石ころに乗った時に踵をひねってしまった。
やっちゃった~と思ったがその時は痛みを感じる余裕もなかった。電車を下りてから痛み出し、腫れも出てきてしまった。

反省点。
カミナリの予感はあった。なのに登山を続けたこと。
しかし途中で引き返すのは本当に難しい。せっかく来たのにという思いがある。
次にまたこういう場面があったらどうするか?引き返す勇気が持てるだろうか?

山は早発ち、早着の原則を忘れるべからず。
山頂でのんびりし過ぎた。下山はなるべく早くしないといけない。





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最近、雪崩など山の遭難が多発しているが、気候やコースを選べば、そうそう遭難することはない。
ということで、雪崩の危険の無い樹林帯の登下降コースの『蝶ヶ岳』に思い切って行くことにした。

蝶ヶ岳は槍穂高の展望台として有名な山。夏なら初級登山の山だ。しかし危険の少ない山といっても残雪期、しかも標高差1,000m以上となるとやはりあなどれない。
お天気のいいこと、これは絶対条件だ。
コースは上高地~徳沢~長塀尾根(ながかべおね)~蝶ヶ岳(ヒュッテ泊)~横尾~上高地。
 
今回は新宿からの夜行バス『さわやか信州号』。
上高地行きはバス7台だそうだ。前日予約だったので最後の一つの座席に滑りこむことができた。
が、隣は男女5人グループの中の男の人と隣り合わせになりガックリ。あ~、電車のレディスカーにすればよかった。
しかしおばさんの図々しさで隣が誰であろうとお構いなしだ。

早朝5時半上高地到着。予報通りの快晴。
井上靖『氷壁』の宿『徳沢園』まで約二時間の歩き。今年は雪が多くまだ融けずに遊歩道脇に積み上げられている。
雪解けで道は所々ぐちゃぐちゃになっている。
徳沢で少し腹ごしらえをし、身支度を整え出発する。
『徳沢園』の脇から、いきなりの急登。雪もまだついているので斜面のトラバースはちょっと恐くアイゼンをつける。
少し行くと土道になりアイゼンをはずし、また雪道になるとつけ、と繰り返し面倒なことだ。
アイゼン無しでも登れない事はなかったが、キックステップやズルッと滑ったりすると結構体力を消耗する。長いコースなので、余計な体力消耗は避けようと最初からアイゼンをつけて登ることに決めていた。
登り始めはトレースはついているもののちょっと迷う所もあったが、目印の赤いリボンを探しながら、また前を行く男の人の後をついて行く。まだ雪は1メートル以上はあるようだ。うまくトレースの跡に乗らないと時々ズボッと雪を踏み抜き腿の辺りまでもぐってしまう。

かなり高度も上げ、樹林の間から白い穂高がちらちらと覗けるようになり、それを励みに頑張る。
中間ぐらいからは槍穂から焼岳、中央アルプスまで見えるようになる。素晴らしい眺めだ。
無風快晴、紺碧の空。何も言うことはない。

しかし、予想以上に長大なコースであった。
抜きつ抜かれつしていた人と『こんなにかかるコースだったですかね~』と愚痴りながら登る。
ようやく稜線の彼方にヒュッテが見えるようになったが、まだまだ先は長そう。


中央右側稜線上に
ヒュッテが見える。
(クリックで大きくなります)


地図上では徳沢から夏道4時間半のコース、雪道なので6時間ぐらいかかるかな、と思っていたが休憩も含め7時間もかかりヒュッテに着いたのは午後4時を過ぎてしまった。
実は小屋に着くのがあまり遅くなると夕食が食べられないのでは?と心配していた。
「遅くなってすみません」と言うと、小屋の女の人は『大丈夫ですよ。まだ早いほうですよ。』とにこやかに対応してくれとても感じがいい。聞けば昨日も6時頃登ってくる人もいたと言う。
早く小屋に着きたくて蝶ヶ岳山頂はパスしてきたので、荷物を置いて空身で往復する。
まだまだ登ってくる人がいた。
蝶の稜線は槍沢側からの風が強く、そのためかあまり雪が残っていない。


雪解けが遅く、まだ沢からポンプが引けないとかで、飲料水は150円。手洗いや洗面の水などは勿論なし。トイレは『バイオトイレ』が設置されていた。
カイコ棚の寝床は8人収容?今回は5人でゆったりだ。しかし食事は2回に分けて食べる事になるなど、夏並みの混み具合だ。

蝶ヶ岳からのながめ

左から、大キレット、南岳、中岳、大ばみ岳、槍ヶ岳


左から、前穂高、奥穂高、涸沢岳、北穂高岳、大キレット

二日目。
今日も快晴。蝶槍への稜線は風が強く、吹きっ晒しで手袋をつけていてもじんじんとしてくる。毛糸の帽子を被っていたがそれでも寒くてフードを広げ被る。顔は冷たく風が痛い。
蝶槍はその名の通り尖ったピーク。常念岳から表銀座の稜線、北鎌尾根から槍穂高、ぐるっと360度の眺めで本当に素晴らしい。

常念岳への稜線。常念岳とその左手奥に大天井岳(おてんしょうだけ)
 
いくら見ていても見飽きない。
横尾への分岐少し下から樹林帯になりアイゼンをつけピッケルの用意をする。
『3点支持歩行』を心掛け下って行く。かなり急下降でやはりしっかりしたピッケルは心強い。
それにしても登ってくる人はこの急登は大変だ。分岐から夏時間2時間のコースだが、どのぐらいかかるものか?
槍見平で最後の槍穂の眺めを堪能し、いよいよ横尾へと下る。
だんだん沢の音が聞こえてきてようやく横尾に到着した。2時間半で下ってこられた。
雪がまだたっぷり残り、道標の首まで雪で埋もれていた。
お腹も空き、ゆっくりと休憩する。
あとは上高地まで3時間近くのだらだら歩き。山から下りてきた身にはこれが結構つらい。

上高地は観光客でごった返していた。
 
 



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奥多摩行きの電車はほぼ登山者でいっぱい。
駅に着くと皆どっと降りてバスへ急ぐ。ここで清算をしていたりトイレに行ったりすると確実にバスでは座れない。
今回は奥多摩湖まででそんなに長い時間乗っている訳ではないので焦らず行くが、臨時らしいバスも出て運良く座れた。

奥多摩湖のダムサイトを登山口まで歩く。
ここの桜はまだ5~6分ほどでつぼみもいっぱいだ。


奥多摩湖から登る『大ぶな尾根』コースは、登りがきついということで覚悟はしていたが、いきなりの急登。しかし高度は稼げる。
急登と言えば鷹ノ巣山の『稲村岩尾根』もきつかったが、あの時より足は鍛えているしコースタイムとどの程度の差で登れるのか少し楽しみではある。
30分ほど登ったら無性にお腹が空いてきたので、きつい登りが一段落したところで柏餅を食べる。腹がへっては戦はできぬ、である。

大ぶな尾根は檜やかやなどの常緑樹が混生するぶななどの落葉樹林帯で、急ではあるが明るく気持ちの良いコースだ。ぶなの落ち葉がふかふかと足に優しい。
急登と緩やかな道とを繰り返し登る。 
御前山はかたくりがたくさん咲くことでよく知られているが、まだ時期的には少し早い。
もしかして?という期待も無くはなかったが・・・。  

中腹を過ぎた辺りでかたくりの花を一輪見つけた。
気が付くとそこここにカタクリの葉が。
あまりきれいではない葉なので落ち葉に紛れて気が付き難い。登山道の際まで咲いているのでうっかり踏まないように気を付けなければいけない。
明るい日の射す緩やかな斜面にまとまって咲いていたが、まだ花は数輪。葉っぱはかなりあるがこれから花が咲くのだろうか。

今度こそ今度こそと急登を何度かこなす。
振り返れば奥多摩湖が遥か下だ。

上のほうは霜解けでぬかるんでいて滑りやすかった。
最後の一登りでようやく御前山山頂に到着。
時間は12時ちょうど。休みながら3時間ぐらいで登れればと思っていたのでまずまずだった。
山頂は小広くベンチもあり、たくさんの人が思い思いに食事をしていた。
北西方面が木の間越しに見渡せ、飛竜山から雲取山、石尾根などが見えた。


山頂から5分ぐらい下った所に避難小屋があった。奥多摩はトイレが結構完備しているので有り難い。
湯久保尾根は一転して杉林だった。杉林と雑木林が交互に続くが雑木林の方が少ない。
それにしてもかたくりのみで花の少ないコースだ。奥多摩湖手前の『境橋』から登る『栃寄沢のコース』のほうが花は多そうだ。
半分ほど下ったところで『よごれねこのめ』を見っけ。


そしてようやく『すみれ』にもご対面。
たちつぼすみれ?

ながばのすみれさいしん?

えいざんすみれ?

下二つは樹林帯で撮ったので、フラッシュで色が飛んでしまった。残念。
すみれは種類を特定するのは本当にむずかしい。
いい加減足もガクガクしてきて、またバスの時刻が気になったが、麓に近いところで『えいざんすみれ』を見つけた時は嬉しくて写真を撮らないわけにはいかなかった。

お天気も良く暖かくて絶好の山日和だった。
もう少しお花を楽しみたかったという気持ちもあるが、久々に手応え(足応え?)充分の山歩きだった。




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高水三山は奥多摩の入門コースだそうです。
奥多摩の山もまだ登っていない山がたくさんあり、一つ一つクリアして行きたいと思っているのですが。。。
しか~し、まさに行ってみなければわからない。
コースの大半が杉やひのきの植林帯だったのです。
時期が時期なので、少し強力な鼻炎薬を飲んで行きましたが、帰ってから目のかゆみがひどくなってしまいました。

青梅線軍畑駅を降りると20人ぐらいの登山者がいました。
初めての山の時はいつも取り付きまでがわかりにくいことが多く、人がいれば後をくっついて歩きます。
所々標識はありますが、最初の40分ぐらいは舗装の車道を歩いたので、果たしてこの道でいいのだろうか?一人なら絶対に迷うところです。

ようやく山道になりました。



高水山のすぐ下には『常福院』があります。
ここまで約一時間の登り。
高水山の山頂まではあと10分ほどです。
山頂からは雑木ごしに大岳山などが見えますが、あまり展望はよくありません。
この先の岩茸石山からの眺めのほうがいいらしいので、ここでは長居はしません。

と、高水山を下り歩いていくと犬の鳴き声
「うぉ~、うぉ~」とさっきから鳴き声が聞こえていましたが、すぐ先にいるではありませんか!それも2匹!
登山道のすぐ脇で2匹でぐるぐるしています。
通り過ぎるのが恐くて引き返そうかどうしようか迷い、引き返しかけました。
ちょうどこちらに来る男の人がいたので「犬が恐いので一緒に歩いていただけますか」とお願いしたら、その人も犬を抱いていたのでびっくり。
ただしお洋服を着た「ちわわ」だったのでこちらはちっとも恐くありません。
その人と一緒に無事に犬をやり過ごし先に進むことができました。

急な登りをじぐざぐと行くと岩茸石山(793m)山頂です。
三山の中で一番高い山です。
北側が開け、山並みが幾重にも重なって見えますが、どれがどの山だか・・・。
中央前方の稜線が「棒ノ嶺」へ続く稜線らしい。


お天気も良く風もなく暖かで、広い山頂ではたくさんの人が腰をおろし昼食をとっていました。
お昼を食べたり写真を撮ったりで一時間ぐらいのんびりとしてしまいました。

ここからの下りも少し急ですがたいしたことはない。
またまた杉やひのきの植林帯を左に見たり右に見たり。
惣岳山手前で西側に見晴しのよい場所がありました。
が、やっぱりどれがどの山だか?

(繋ぎ目の色が変わってしまった・・・

惣岳山への上りも急だったが、ほんのひと登り。
山頂には青渭神社奥ノ院があり、平らに広々しているが杉やひのきに囲まれ眺望は無し。
暑い時期ならヒンヤリとして涼むのによさそうだが、今の時期は長居は無用。
あとは下るだけだが、まだまだ続く杉林。

木の根っこが階段状になっていたりして歩き難く、雨の時などは滑りそうです。
結局、御嶽駅のそばに下りるまでずっと杉林でした。




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年の初めの山は「大山」と決めていました。
お参りをして帰りにお豆腐料理を食べる。これが楽しみ~。
実は一昨年のお正月に行った時に、以前食べたお店を忘れてしまったので、今年こそ!と思って出かけたのです。

秦野に着くと予定時間のバスは何故か『蓑毛』行き。
乗らずに待っているとまた『蓑毛』行きでした。おかしいなと思い、そばにいた登山者に聞くと、ヤビツ峠行きのバスは、路面凍結のため運行中止だとのこと。そして自分達は蓑毛から一時間歩くと言います。
え~っ。
今更帰る訳にもいかないし・・・(泣)
仕方なく「蓑毛行き」のバスに乗ることにしました。

蓑毛には公衆トイレがありました。駅でトイレは済ませたが、上へ行くと凍結で使えないのである所では何回でも入ります。

蓑毛から歩くのは初めてです。
しばらくは幅広い林道をだらだらと行きます。
春岳沢にかかる木の橋を渡るといよいよ山らしくなり、杉の植林帯をじぐざぐと登るようになります。
日の当たらないところはまだ雪が残っていて、雪が凍りうっかりすると滑るので慎重に、しかしアイゼンをつけるほどではありません。
一時間のコースだが、雪もあってかそれ以上かかってしまいました。
もうすぐ『ヤビツ峠』です。

電車に乗っている時は快晴でしたが、何時の間にか空は白くなっていた。
ヤビツ山荘から上はさすがに雪が多く、凍っているところもありましたが、それほど危ない道ではありません。


途中、南の方角には海もちらりと見えます。
一時間ほど登ると、丹沢方面が開けた場所にでます。

中央が『塔ノ岳』、山頂に雲がかかっているのは『丹沢山』、右端は『丹沢三峰』

山頂に着きお参りをして、日の当たる石段に敷物をしき、お湯を沸かしコーヒーを入れます。
この前買ったバーナーですが、使い方を練習してくればよかった。
ガスにつけたらシュー‐ッと漏れてしまいました。栓がきちんと閉まっていなかったのです。それに気がつかず焦って何度もやり直してしまいました。<恥ずかしい
やっと火がつき熱いコーヒーを入れることができました。
やっぱり美味しい!


山頂から、東の方面(?)霞んではっきりしません。

下りは『見晴し』から『下社』へ。
相変わらずこの階段の急な下りはいやだ。
上部は雪がたくさん残っていたが、午後になり凍ったところもなくなり、途中からは泥道に。
見晴しへ行かないで下社へ行こうとしたが、近道はロープが張られ通行禁止になっていました。

下社でまたお参り。
ケーブルカーに乗ろうかどうしようか迷ったが、かなり急だし階段もあり無理して膝が痛くなってもいやだと思いケーブルカーで下りました。
後で調べて見たら蓑毛の標高320mぐらい?で大山1,252m、標高差900m以上になっていました。やっぱりケーブルカーを使って正解でした。

さて、楽しみなお豆腐料理。
今度こそお店を間違えないようにと思いましたが、やっぱり勘違いしていたらしく、どこだかわからなくなってしまいました。
それならばいろんな店の味を楽しむのもいいだろうと、違う店に入り豆腐5点の料理を食べましたが、なかなか美味しかった。
1,575円で山菜豆腐、湯豆腐、山菜入り卵豆腐、田楽2点、山菜の白和え、お漬物、味噌汁、ご飯。
私の好きなゴマ豆腐と揚げ出し豆腐が無かったのは残念。
でも美味しかったのでよしとしましょう。











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