若いころ、芝居(新劇)が好きでよく劇場に見に行きました。
その時に自分の身に起こったこと。
あれは一体何だったのだろうか?
ずっと気になっていたことがありました。
静かなホールの観客席に座っていると、突然動きだしたくなる衝動に駆られるのです。
じっとしていられない。
そこに静かに座っていられない。
でも我慢して劇が終わるのを待ちました。
この時、我慢していないで席を立つという選択もあったのにそれをしなかった。
ほんとに辛かった・・・。
劇が終わって立ち上がれば、もう何事もなく普通にしていられるのです。
いったい何なんだろう・・・。
そしてそんなことが再び起こりました。
でもこの二回きりで、その後はそういう状態になったことはありませんでした。
普段の生活でもそういうことはありませんでした。
このことをずっと気にしていたわけではありませんが、時たま思い出してはあの辛い状態っていったいどういうことだったのだろう?と考えることがありました。
もしかしてあれが『パニック障害』というものだったのかしら・・・。
そんなことも考えました。
そしたら
先週の日経新聞土曜日の日経プラスワンの中に『むずむず脚の対策』という記事があり、
(以下抜粋して引用)
布団に入ったり長い間じっとしていたりすると脚がむずむずして動かさずにいられない。そんな経験はありませんか。
もしそんな経験があるなら、「むずむず症候群(レストレスレッグス症候群)」かもしれない。
・・・
症状もさまざまで、病名のように脚がむずむずするという人もいれば「ピリピリする」「ほてる」「かゆい」「かきむしりたい」etc・・・
中には「虫が這っているような気がする」「脚の中を電気が走る」「脚の不快感がありじっとしていられない」「動きまわりたくなる」という人もいる。
共通するのは脚の表面でなく中(深部)に違和感を感じていること。
そして
症状を感じ始めるのは夕方や夜が多く、コンサートや電車の中などでじっとしている時に症状が出ることがある。
何か他のことに熱中していると症状が弱まるのもこの病気の特徴だ。
ここまで読んで「これだっ!」と思いました。
症状がぴったり!
それでいったい何だろう?と思って読み進めると・・・
原因はまだ十分解明されていないが、(ガックリ)
脳内の伝達物質の一つ『ドパミン』の機能障害や鉄の欠乏が考えられる。
鉄が不足するとドパミンの合成がかなわず発症することになる。
そして
何か別の薬剤を飲んでいる時や慢性腎不全、鉄欠乏貧血、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチなどの病気や妊娠もこの病気の原因となる。
ですと!
驚き~!
じつは若いころ、職場の健康診断で貧血と診断され鉄剤を飲んでいたことがあるのです。
原因も症状も合致します。
これだったのか~!
対策としては生活の改善が第一である。
カフェインやアルコールの摂り過ぎ、たばこの喫煙は症状を悪化させる。
レバーやブロッコリー、赤身の肉、魚などで鉄分を摂ること。
さらにストレッチをしたりマッサージを受けたりして、そのうえで医者に症状を話すとよい。
これですっきりしました~。
もう30年数年前の話であれ以来症状は出ていませんが、若いころはあまり栄養のことなど考えずに食事をしていたな~と思いました。
この病気はけっこう多くの人が悩んでいるそうで、40代以降の女性や高齢者に多いそうですが、20代の頃罹患した私って・・・。
でもその時はまさか病気だとは思わなかったのですよね。
貧血がこんな症状を引き起こすなんて・・・。
結婚して出産して、少しは食事に気を付けるようになったから貧血も無くなったのでしょうか。
医者ではないので断言はできないけれど、これでほぼ決まりだと思います。
今更原因がわかったからってどうということはないのですが、
でも長年の謎が解けてすっきりしました。
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