東北の花の百名山、焼石岳に行ってきました。
焼石岳山頂下に広がるハクサンイチゲのお花畑を一度見てみたいと思っていました。
夫と私はいつも行きたい山が違っていて、普段はほとんど単独になるのですが、
今年は九重とこの焼石岳は夫もぜひ行きたいと言っていて、九重は都合がつかず私だけで行きましたが
焼石岳はお天気とお花の開花時期、それに都合がついたので二人で行ってきました。
焼石岳は熊のよく出る地域なので、人のたくさん入る土日に行くことにしました。
日帰りは無理なので駅近くのビジネスホテルに前泊します。
ひめかゆ温泉が近くにあるのですが、土曜日ということで既に満室。
今回は温泉は我慢します。
早朝4時半にタクシーを頼み登山口まで行ってもらいます。
登山口到着は5時15分。(ちなみにタクシー代は9160円)
こんなに早い時間だから2~3台はいるかな~と思ったら、4~50台入りそうな駐車場はほぼ満車!
ビックリ~!
運転手さんも驚いていました。
少し腹ごしらえをしてトイレを済ませ身支度を整えていよいよ出発です。
コース 中沼登山口~中沼~銀名水~姥石平~焼石岳~焼石神社~姥石平~銀名水~中沼登山口
もう既に沢山の人が山に入っているはずなのに、次から次と登山者が現れ次々に抜かされていきます。
これでは熊さん、大丈夫だね。
でもこんな林の中、人のあまりいない時期はちょっと怖い。
? ズダヤクシュ
水芭蕉の葉っぱはもう大きくなっています。
熊さんの好物なんだよねー・・・。
中沼に到着。ベンチがあり皆さん一息入れていました。
いい感じに山が。
沼のほとりの絶景ポイント。
まだまだ山は残雪たっぷり。お天気もいいし最高です。
コバイケイソウ
ムシカリ
リュウキンカがたくさん咲いていました。
この辺りの水芭蕉はまだ可愛いです。
シラネアオイも咲いていました。
ハクサンチドリ
ミツバオウレン
上沼から。
この辺りから雪渓が出てきました。
ミツガシワ。お花はまだ。
紫ヤシオツツジ
ショウジョウバカマ マイズルソウ
銀名水の上の雪渓。
雪渓を登り終えてから避難小屋があるのに気がつきました。
トイレを借りたいので空身で戻ります。
登山道は泥濘、時々木道、そして雪渓。
雪渓は10ヶ所以上ありましたが、アイゼンは付けなくても大丈夫でした。
? オオバキスミレ
イワカガミ
チングルマ ミヤマシオガマ
キバナコマノツメ ミヤマキンバイ
高山植物が出てきた~と思ったら、山頂が見えてきました。
お花も増えてきて写真を撮るのが忙しい。
ヒナザクラ
姥石平。 目的のハクサンイチゲのお花畑。
姥石平で休んでいる人がたくさんいましたが、ここまでけっこう時間がかかりました。
なんせメタボさんが一緒なので・・・
山頂を先に目指すことにしました。
泉水沼。
登っている途中から鳥海山がきれいに見えて大興奮。
その左手奥の方には白い月山。
ホソバイワベンケイ? イワウメ
ガラガラの道を登って山頂へ。
いつの間にか空が白っぼくなってきていました。
ぐるり360度の眺望。
北東に早池峰山
北に岩手山
秋田駒ケ岳
西に鳥海山
南西に月山
南に雲海に浮かぶ栗駒山。
東焼石岳
横岳
広い山頂で休んでいる人もたくさんいましたが、風が強くなってきて寒いです。
下に下りて風のないところで休もうと下山することにしました。
どっちに下りるのか?
中途半端な踏み跡がついていて二度間違った方向へ。
ぐるっと9合目の方へ下山し東焼石岳を廻りましょう。
ところが、この焼石岳からの下りが大岩ガラガラで歩きにくいこと!
すごく時間を取られてしまいました。
ロックガーデンみたいです。
ミヤマカタバミ チングルマ
ユキワリコザクラ ミヤマダイコンソウ
ミヤマシオガマ ミネザクラ
東焼石岳
東焼石岳の分岐に来ると、一面のお花畑!
ハクサンイチゲも新鮮!
地元の人は東焼石岳の方がお花が沢山咲いているので、焼石岳は登らないと言っていました。
ユキワリコザクラ
素晴らしいお花畑です。
姥石平。
姥石平ではまだたくさんの人が休んでいました。
登りでけっこう時間がかかり、下りではどのぐらいかかるのか?わからなかったので
結局休憩せず、東焼石岳山頂はパスして戻ってきてしまいました。
帰りのタクシーに間に合うように、少し余裕を持って戻りたいと思って焦ってしまいました。
時間的にはあと30分ぐらいゆっくりしていられたみたい・・・。
下山も次々人に追い抜かされます。
前後に人が少なくなったので中沼からの樹林帯では鈴を鳴らして歩きました。
登山口にあと5分ぐらいというところで、前に二人の男の人が立ち止まって下の様子をうかがっています。
どうしたんですか?と聞くと
『今、そこの登山道に大きな熊がいたんですよ。』
ですって~!
脇の茂みに入って行ったけど、もっと向こうに行ってしまったかどうか分からないので少し様子を見ていると言う。
鈴を大きく鳴らしたり、ストックを叩いたり、2~3分待ってみました。
もう大丈夫だろうと、あとから来た一人の人とみんなで歩き始めましたが、大丈夫でした。
いゃ~、やっぱりいるんですね。
夫は写真に撮りたかったなんて言っていたけど、実際見たら肝を冷やしたと思う。
私はどうだったろう?
固まってしまうか?キャー!って騒ぐか?
きっと固まって生きた心地がしないだろうと思う。
二人の男の人も鉢合わせしないで良かったですね。10メートルも離れていない距離だったって。
『命拾いした~』って言っていました。
最後にびっくりのおまけつき、お天気も思ったほどよくなくて~悪くはなかったけど
素晴らしいお花畑を見られて念願叶いました。
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