女の子二人の親である娘を持つ、親の話。
その娘さんはお金持ちの家に育ち、何不自由無く育った。
年頃になり、容姿が気になってきた頃、痩せ薬(何の薬だか分らないが)をよく飲んでいたそうだ。
結婚して子供が出来ても、まだ痩せたいという願望があった。痩せ薬を使っていたかどうかわからないが。
そのうち『うつ病』になり、また気分を紛らすためかお酒も飲むようになって、時々騒ぎを起こし入院騒ぎになったことも何度かあったという。
6年間の闘病の後、最近になってやっと自分に合う薬が見つかり、病状も好転、パート勤めができるまでになったそうだ。
しかしまだ不安定な時もあり、まだまだ薬も手放せない。
『うつ』の場合、寛解に6年かかったら更にその期間だけ薬を飲まなければ完全には治らないという。
そこへもってきて、今度は99%の灰色で『膠原病』の疑いが生じたという。
本人の落胆ショックは勿論のこと。ご両親の苦悩は察するに余りある。
お母上は孫が小さい頃から、何だかんだで娘や孫の面倒を見に通ったそうだ。
自身も『骨粗しょう症』で必ずしも体調が万全なわけではなく、腰だ足だと年中鍼に通ったりしているらしい。
こんな話を聞くに付け、子供に振りまわされる人生がどんなにつらいものか、よく頑張っているな~と本当に気の毒になってくる。
本当なら、悠悠自適で趣味だ旅行だと残りの人生を楽しみたいところだ。
いくつになっても自分の子供なんだからほっぽっておくわけにもいかない。
子供が幸せならば自分も安心、幸せなのだ。
それなのに辛い状態の子供の面倒を年老いてからも見なければならないなんて。
『もうあなたの面倒は見切れない』『後は自分たちで何とかして』こう言って自分のことだけを構うことができるならどんなにかいいだろう。
しかし自分の子供、辛い思いをしている。やっぱり放っておけない。
たとえ自分の身体が動けなくなっても、辛い気持ちは続くのだろう。
一生心配しながら人生を送るんだろう。
つらい話だ。
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