日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
家事の合間に。。。



2007年の山行記録。

 1/ 8(月) 大山  恒例の大山で大した記録なし。

 2/12(金)  金時山 大きな富士山がくっきり。 

 3/21(水) 裏高尾  スプリングエフェメラルを探して。ハナネコノメは初めて見ました。

 4/15(日) 坪山  これも初めてのイワウチワを見に行く。狭い山頂にあふれるほどの登山者。

 4/28(土)~30(月) 燕岳  残雪の燕。お天気も良く最高。燕山荘はものすごく寒かった。

 6/17(日) 苗場山  数十年ぶりの苗場山。シラネアオイがいっぱいで感激。

 8/ 4(土) 北八ツ天狗岳敗退 台風の影響が心配されたが、夜行バスの都合で強行するも強風とガスで途中敗退。

 8/13(月)~15(水) 奥穂高岳~前穂高岳 数年前豪雨で敗退した奥穂へ再挑戦。 

10/12(金)~13(土) 安達太良山 実家の母と妹と。6時間半かかって歩き切りびっくり。紅葉がきれいだった。

11/ 3(土) 奈良倉山  ほぼ平坦なコース。紅葉のグラデーションがきれい。

12/ 3(日) 鳩ノ巣渓谷奥多摩むかし道長女と。やわやわコースで紅葉を見たいとの希望だったが疲れた。

12/ 5(水) 鎌倉天園 瑞泉寺から獅子舞谷へ軽くハイキング。

12/20(木) 入笠山  平日の山頂独り占め。強風で寒かった。





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山頂からの眺めは360度。
南、北、中央アルプスに八ヶ岳が全部見渡せるとあって、是非一度眺めてみたいものと思っていた。
ゴンドラに乗り往復2時間半、究極のやわやわコース。
来年は少し気合いを入れ直して山へ行かなければ・・・。

中央線富士見駅から富士見パノラマリゾートまで無料の送迎バスがあるという。
行きは10時と帰りは17時。
平日のせいか10時のバスに乗客は私ひとり!
それでもスキー場に着くと若い人たちがスキーやスノボーを手に数人いた。
ゴンドラも気の毒なくらいガラガラだが動いている。

ゴンドラを降り、スキー場を後に林間のトレッキングコースを行きます。
積雪があるがけっこう入山者があるのだろう。踏まれているので歩きやすい。
朝のうちワカンで男の人が一人入ったという。
上空は晴れているが時折ちりみたいな雪が舞い、四方の空は雲、雲・・・。

緩やかに15分ほど下ると入笠湿原に到着です。

入笠湿原。
白樺が規則正しく並んでいる。

林道と合流するが樹間の遊歩道のコースを行く。
ここでワカンの男の人とすれ違った。
もしかして他に入山者がいなければ私一人?
山頂には誰かいるのだろうか・・・。

林道はマナスル山荘前でまた合流する。
山荘前に寒暖計があり、見たらマイナス3度だった。


マナスル山荘からいよいよ登りになるが、40分ほどであっけなく山頂に到着する。
コースはよく踏まれていてワカンが無くても大丈夫だった。
アイゼンも必要なしだったが、マナスル山荘前と途中吹きっ晒しの箇所があり道が凍っていて滑ってしまった。
ただっ広い山頂も吹きっ晒しで風も強く雪がほとんど積もっていない。
そして案の定、誰~もいなかった・・・。


真ん中右寄りに薄~く富士山が見えます。
右端の南アルプスは雲の中。











正面に小さく諏訪湖。
遠く向こうには白馬岳も見えるはずですが・・・。










これは何の足跡?
もしかしてうさぎ?
ではなさそう・・・。
15センチぐらいの大きさでした。

山頂の風がものすごく強く、写真を撮る手もかじかみます。
少し下った風のあまり来ない所でお昼を食べました~。





帰りのゴンドラから。
正面は八ヶ岳。













そして南の方からだんだん雲が切れ、富士山もくっきりと。
あと1時間山頂にいたら・・・。
でもあの風の中、たった一人であそこに居続けるというのもかなり辛いことです。

今回はホントに残念。
ここは景色が見られないのでは、不満ばかりが募り行ってもつまらない。
けれど久々のスノートレッキングをちょっとばかり楽しめて、少しは気分が晴れました。



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午後から鎌倉に行ってきました。
ホントに久しぶり~。

最近はお正月にも鎌倉に行くことがなくなっていました。
数年前に12月10日ごろ行ったことがあり、その時獅子舞谷のもみじが真っ赤でしたがちょっと紅葉が終わりかけていたので、もっときれいな時期に一度行ってみたいと思っていました。
今日、ちょうど夫がハイキングで夜も遅いし(!)ということで行ってきました~。

瑞泉寺の登山口から登り、獅子舞の谷を下りてきました。
ほんの1時間半ほどの超プチハイキング。

獅子舞谷はまだもみじは緑の木もあってやはりちょっと早かったのでしょうか。
でももう枯れかかっている木もありました。
その代り銀杏がまっ黄で道が銀杏の葉でおおわれていました。

紅葉の時期ということで平日にもかかわらずけっこうな人が歩いていました。






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紅葉が見たいという娘の希望で(しかもやわやわコース)奥多摩の鳩ノ巣渓谷と奥多摩むかしみちを歩いてきました。

鳩ノ巣小橋

紅葉もほぼ終わりに近いですが、それでもまだ鮮やかに色づいている葉もあり、そこそこ楽しめました。
鳩ノ巣から一時間。
白丸まで歩きました。
渓谷沿いの歩きは変化があって楽しいです。

本当は古里から奥多摩駅まで歩いてみたいところですが、むかしみちも歩く予定にしていたので、今回は鳩ノ巣から白丸までにしました。
白丸駅から奥多摩駅まで電車に乗り、バスで奥多摩湖まで行きます。




奥多摩湖で昼を食べてから奥多摩駅に向けむかしみちを行きます。

奥多摩湖からけっこう登ります。

鮮やかな赤。
淡いグラデーション。


橋が20以上もあるということだったので、その橋を渡りながら渓谷沿いを歩く道もあるのかと思っていたのですが・・・。
けっこうアップダウンもあり、舗装の道もあり、後半は単調になり歩くのに疲れました・・・。


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この前の安達太良山の紅葉もきれいだったけれど、ブナやミズナラなど雑木林の黄葉の中を歩きたい。
落ち葉の中を歩きたいと思った。
鮮やかなコントラストの紅葉もいいけれど、雑木林の柔らかい黄~黄緑のグラデーションはすごく気持ちが休まる気がする。

奈良倉山~鶴寝山、大マテイ山は少しのアップダウンはあるが、ほぼ平坦な道を雑木林の中、歩けるらしい。
春に坪山に行った時と同じ上野原駅出発である。
松姫峠までのバスは土日休日しか運行されず、混雑が予想されたが仕方がない。
松姫峠までは1時間45分かかる。駅のトイレを借りている間にほとんどの乗客は乗り込んでいて遅くなってしまったが、まだ3つ4つ空いている席に座ることができた。
ちなみに上野原駅のトイレはホーム内高尾寄りはじっこにあります。
改札を出てぐずぐずしていて最後の方になってしまいました。

天気予報では曇りから晴れてくるらしい。
が、松姫峠に着いた時にはガスがかかり寒かった。
「松姫峠」は武田信玄の娘松姫が織田の追手を逃れてここから逃げたという言い伝えから名付けられたそうです。

トイレを済ませたり、お腹が空いていたので食べたりしていたら最後の登山者になってしまった。

奈良倉山登山口。
ガスがかかっていてもそれはそれで風情のあるものです。












落ち葉で敷き詰められた道。
赤や黄色でとてもきれいでした。
一部木の根の出た道もありますが、足に優しい道です。











赤い葉も柔らかい色合いで微妙な色彩の変化がとってもきれい。
心が癒されます。

時々雲が切れて青空が。
葉の色がきれいに映えます。

が、すぐまたガスが出たり曇ったりで「奈良倉山」展望台からの富士山は残念ながら見えませんでした。








松姫峠から奈良倉山へは北側の巻き道を来ましたが、帰りは林道を歩きます。
木の間越しに山々が眺められるらしいが、残念ながら眺望は無し。
時々巻き道と合流します。(左が林道)



往復2時間ほどで松姫峠に戻ります。
峠に着くと少し山々が見えてきました。
何の山?

今度は反対側「鶴寝山」「大マテイ山」を目指します。
しかし、奈良倉山で最後のグループは松姫峠から1時過ぎの最終バスで戻るらしい。
とすると私が最後の登山者?

意を決して登山道に踏み入ります。
でもキノコ狩りの人たちがけっこう山に入っていました。腰に籠をぶらさげていました。
雑木林に囲まれた気持のよい登山道です。
ほぼ平坦。
鶴寝山と大マテイ山に登るときだけ登りがありますが大したことはありません。
南面はだいぶ葉っぱが散ったかな~という印象でした。
でもまだきれいでした。












当初、大マテイ山を超えて小菅の湯に下る予定でしたが、日の短い季節だし少し余裕を持って下った方がいいと、大マテイ山手前の分岐から下ろうとしました。
すると・・・!

あらかじめ富士急バスに電話をし、通行止めの箇所を確認しておいたのですが、通行止めは「わさび田」のところだけだと思い込んでいたのが、実際はもっと範囲が広く、途中まで行こうとした道が通れないことがわかりました。

これで焦ってしまい大マテイ山への登りも息を切らせて登る始末。
後でよくよく見てみると時間的には同じコースだったのでした。
そして地図に記してある時間よりだいぶ早く歩けることに気が付きました。


思ったより早く「大ダワ」に着き、小菅方面に下ります。
黄葉の登山道が続きます。
途中でマウンテンバイクのお兄ちゃん達が追い越していきました。


山の斜面もきれいです。
赤も真っ赤ではなく、淡くピンクに見えます。ホントにきれいです。
だんだん下に行くに従い、緑が多くなっていきました。

モロクボ平 3時15分。
何とか4時過ぎごろには小菅の湯に着くことができそうでホッとしましたが、他に出会う人も無く、鈴をめいっぱい鳴らして歩きました。
モロクボ平からは植林帯の薄暗い道もあり、これ以上遅くなったらホントに心細い。
しかし歩き始めが10時半ではこの時期やはり遅すぎ。
パスの都合もあるとはいえ、もう少しコース取りや食事、トイレなどてきぱきと要領よく済ませなければ。
早くに下山したグループはみな小菅の湯に入って帰ったのでした。

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安達太良山の紅葉が素晴しいと度々山の本に紹介されていたので、一度行ってみたいと思っていた。
今回は母と妹も誘い初めての3人での山旅。
妹は(すでに50過ぎ!)若い頃に一度尾瀬に連れて行ったことがある。
それ以来山には行ったことがなく、不安そうにしていたが80過ぎの母も一緒だから無理はしないから、と説得。
母にとってはやはり3人で出掛けるということが嬉しいことのようだ。

そんなわけで、前日は麓の岳温泉に一泊。
もし雨なら、温泉に入って御馳走を食べて帰るだけでもいいと思っていた。
幸い天気予報では晴れ時々くもり。
行かれる所まで行けばいい。

翌日タクシーでゴンドラ乗り場まで。
今年は紅葉が遅れているからどうかしらと思っていたが、運転手さんの話ではきれいに色づいてきたとのこと。
そして更に
『頂上まで行ったら、是非牛の背まで行くといいですよ。沼の平って火口が見られますから。そこから石っころの道がくろがね小屋まで続いているけれど険しくないから。くろがね小屋からはだらだらと林道歩きで楽な道ですよ。』と言う。
二人ともすっかりその気だが、私には物足りないが母も連れてのことだからゴンドラ往復のコースにするつもりでいた。

ゴンドラ乗り場に着くと・・・
どこから湧いてきた?と思うほどの人、人、ひと・・・。
今日が土曜日ということをすっかり忘れていた。観光バスも数台!

ゴンドラは次々に運んでくれるので待つほどではない。
山頂駅からほんの数分で安達太良山を見渡せる薬師岳展望台に着く。
紅葉がきれい!

真ん中のごつごつしたところは矢筈森。
右手は鉄山。

初めは木道歩きで楽ちん。
山頂までは標高差350mだが、果たして登ることができるのか?

しかし、人が多くて我々亀足は「お先にどうぞ」と言い、時には立ち止まり次々に抜かされていく。
これが幸い?ゆっくり歩き立ち止まっては休みで、母たちもそれほど疲れなかったようだ。


何せ人が多く、ツアーで20人ぐらいまとまってくる人達もいて、景色を撮るにも必ず人が写真に写ってしまいがっかり。
お天気は晴れ時々くもり。
日が射せば紅葉も鮮やかできれいだが、くもりでは色もイマイチ。
しかし見事な紅葉! 赤、黄、緑とモザイク模様のように彩られホントに素晴らしい。




どうだんつつじの紅葉がきれい。









みねかえでは赤と黄。
ほかに「ななかまど」や「やまうるし」等々。


      あかみのいぬつげ          えぞおやまりんどう


ようやく山頂。
あの出っ張った山頂に登るにはクサリ場もあるという。
無理なら登らなくても、と思っていたが、二人は『せっかくここまで来て登らないなんて』と登る気満々。
そして向かい側のなだらかな斜面をたくさんの人が歩いているのを見て、
『大丈夫そうだからあっち(くろがね小屋の方)に回ろう。これで引き返すなんて物足りないじゃん。』ですって!

そして頑張って山頂に登りました~。

山頂からの眺め。船明神山の向うに磐梯山。

谷筋の紅葉もきれい。

行きはよいよい帰りは怖い・・・。
ほんの2~3mの崖だがクサリ場の下りは母にとっては大変。
下で男の方が2名。母の下りるのを介添えして下さいました。
ありがとうございました。

頂上はとても風が強く、寒くてのんびりしていられない。
このまま引き返さず、あっちに回りたいというのでこちらもその気になり・・・。
ほぼ平らな道を牛の背へ。


牛の背からは沼の平の火口を見ることができる。
これまでのなだらかで紅葉のきれいな山とは一変する。
遠景は秋元湖と横長の檜原湖。

とにかく風が強く寒いので早々に下山開始。
しばらくはのんびりなだらかな道だが、途中からざれざれの小石まじりの道となる。
これは! 小石の上に乗って滑ったら大変!
母にはうるさいほど注意をしながら下って行くと・・・。

ヘリコプターが!
恐れていた通り、中年の女性がざれた斜面で足を滑らせて怪我をしたという。
どうやら足首の骨折らしい。
そして歩いていた我々はそこに足止めになり、ヘリコプターで運ばれるまで15分ぐらいタイムロスしてしまった。


事故現場に遭遇し、より注意しながら下って行った。


鉄山の斜面は黄葉。



くろがね小屋からはここを車も入るという林道歩き。
途中で旧道の近道があるが、滑りやすいという。
少し遠回りになるがなだらかな林道を下る。

登山口に着いたのは16時。
9時半に歩き始めて何と6時間半!(コースタイムは4時間前後)
標高差、登り350m下り760m!
それでも母は大丈夫と元気。

しかし、何とか無事に下山できたからいいが、母を連れての周回コースはやはり無謀だったと非難されても言い訳できない。

登山口そばの富士急ホテルの立ち寄り湯に寄って、疲れを癒し帰ってきた。


数十年ぶり登山の妹は昨日一昨日と死んでいたらしいが、母は次の日の『太極拳』(週一でやっている)にも行ったということでホッとした。


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穂高岳山荘の女性部屋は8人定員でやはりお布団(小さめ)1枚に一人だった。
よかった~。
この日の同室者はすごい人たちばかり!
年は40~50代?おばさん世代。しかし山岳会のメンバーや経験者揃い。
槍ヶ岳から大キレットを越え明日は西穂に縦走という人二人。西穂から縦走してきて明日岳沢に下山するという人。涸沢から北穂経由で来た人も岳沢に下山と言う。
みんなすごい!
そして明朝の出発はそれぞれ3時半4時半だという。朝食を食べてからだと渋滞するからと。
こちらはご来光を拝み朝食を食べてから出発。怖い場所も渋滞気味の方が勇気が湧くという心理が働く。
常念岳とご来光

が、小屋からいきなりの2段梯子も拍子抜け。もっと長くて怖いと思っていたが、槍ヶ岳の半分も無いのではないか?
あとはガラガラの岩のゴツゴツの道。時には手も使ってよじ登ることもあるが怖くはない。


山頂は人でいっぱい。そして360度の眺望!

涸沢岳、北穂から槍ヶ岳への稜線。水晶岳、立山、右手奥に鹿島槍ヶ岳も見える。


笠が岳。


焼岳、乗鞍岳、御嶽山。


東がわ。南アルプス、富士山も。


そしてジャンダルム。こちらは西穂への厳しい道。

いつまで見ていても飽きないが今日のうちに帰宅の予定。30分ほどで山頂を後にする。

鎖場はちょっと渋滞。


吊尾根は捲き道がついている。鎖場もあるが足元に注意しながら慎重に下ればそれほど危険は感じない。

こんな岩山でも健気に咲いている花たち。

 チシマギキョウ                 イワツメクサとイワギキョウ

もうすぐ紀美子平に到着かと思われた時、向うの巻き道でみんなが下を見ていた。
何かあったのかしら・・・と思ったら、誰かが落ちたと言う。
幸い無事で自分でヘリを呼ぶことも出来たという。
まさに事故現場に遭遇してしまった。
散々手足を使って歩いてきて、疲れも出る頃。バランスを崩したり、ちょっとのつまづきが大事に至る。
この後の下りに改めて気を引き締めた。

紀美子平にザックを置き、ザレザレガラガラの道を手足を使い前穂高岳を往復する。
けっこう広い山頂だったが、ちょうどガスが湧いてきて景色も見えなくなってしまい残念。
この往復1時間が効いた~!
下りてから紀美子平で食事をした時には手が疲れてしまって小刻みに震えるほどだった。






腹ごしらえをしていよいよ重太郎新道の下り。

下り口から早速の鎖場。急だが岩の裂け目で足場もしっかりしている。濡れていたらちょっとイヤかもしれないがそれほど怖くはない。
鎖や梯子ばかりと聞いていたので、ぐんぐん下れば怖いというよりかなり爽快なのではないかと期待していたが、鎖も梯子も一部分だけ。
急だがあとは普通の登山道。時にはお尻をついて岩を下ったりした。



岳沢ヒュッテの赤い屋根が見えた。
(岳沢ヒュッテは一昨年の雪崩で崩壊し、今は飲み物の販売のみ。トイレはある。)

事故は下りの疲れた時に何でもない処で起きることが多い。
滑落だけでなく足を捻って歩けなくなっても困る。慎重に下った。
そしてこんな下りではきっと下に着く頃には足がガクガクして膝を痛めるだろう。そうするとしばらく山に登れなくなる。
そう思い、足だけに負担がかからないように極力ストックを使った。
それがよかったのか?膝は何ともなく足の筋肉痛も大したことはなかったが、腕と肩の筋肉痛がひどく2日間腕が上に上がらないほどだった。


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6年前に涸沢まで行き、大雨の為撤退した奥穂登山。
梅雨明け後の天気が安定した今年、ようやく再挑戦の機会を得た。
上高地へ入るなら電車よりバスのほうがよい、ということで夜行バスの予約を入れたが、どこも満員。12日のグリーンカーならば3席の空きがあるという。
グリーンカーなんていつからあるのか?ゆったりと28席の座席とひざ掛けスリッパにおしぼりのサービス付き。値段は普通バス7,000円(料金アップ日。通常日は6,000円)のところ8,500円という。
少々高くてもゆったりと座れるならその方がいい、たとえ普通バスが空いていても試しに乗ってみようという気になる。
が、夜行バスでぐっすり寝られるというのはやはり無理。2時間もウトウトしただろうか?


定番 河童橋からの穂高。  お天気もピーカン。

上高地から横尾までのだらだら歩きは毎度のことながらうんざりする。帰りは尚更。
カンカン照りの横尾は登山者がいっぱいで日陰で一休みと思ってももう場所もない。辛うじて木漏れ日の射す一人分の場所を確保。
いつもならもう少し爽やかに歩けるのだが、猛暑の影響を受け汗ダラダラで涸沢まで登る。とにかく暑い。
それでもお花がかなり残っていて楽しみながら歩けた。


     ソバナ            ジャコウソウ              ゲンノショウコ 


   センジュガンビ         ハクサンオミナエシ         サワギク 


     キツリフネ          ミヤマホツツジ          オニシモツケ


    モミジカラマツ         ミヤマカラマツ         オオヒョウタンボク


    ヤマオダマキ         カニコウモリ           ウラジロナナカマド

涸沢ヒュッテでは女性部屋5人。お布団一人に1枚が使えた。もっと混雑を覚悟していたがよかった~。
珍しく同室の人たちは若い人ばかり。おばさんは私一人だけだった。


二日目。
今日は穂高岳山荘泊まりなので、時間はたっぷりある。
涸沢岳を往復して時間があれば奥穂にも行ってみようかと思っていた。

これも定番 涸沢岳。
中央左寄りの”ザイテングラート”を登り、稜線上の山荘を目指します。  


今年は残雪が遅くまであったので涸沢のお花畑にはまだまだ花がいっぱい咲いていた。



     アオノツガザクラ        チングルマ          キバナシャクナゲ


     クルマユリ          ヒメクワガタ           ヨツバシオガマ


     ハクサンフウロ         イワツメクサ          タカネヤハズハハコ


     ミヤマキンポウゲ        シナノキンバイ         ミヤマダイコンソウ


     ウサギギク         イワギキョウ           ミヤマダイモンジソウ


いよいよ『ザイテングラート』に取りつく。岩の急な登りで鎖場もある。
危険はあまり感じなかったが・・・。コースが判り難くちょっとコースを外れて歩いた時に、ザレた斜面の石が動き滑りやすく、また落石をしそうになってびっくり。踏まれていない所は石が安定していないのだ。
こんな何気ないことから事故が起こるのだと改めて感じた。




高度を上げると、前穂と北尾根が目の前の高さに迫ってくる。


涸沢ヒュッテがあんなに下に・・・。


今日もお天気良く、日陰もなく朝日に背中を焙られて登るので暑いこと!
コースタイムを大幅にオーバーしてようやく稜線上にある穂高岳山荘に到着。
暑さで参ってしまい疲れた~。

山荘前で食事をして涸沢岳に行く。
本当なら北穂に登り北穂から涸沢岳を越えて奥穂にたどり着きたいところだが、このコースは危険な個所がいっぱいあり、とても一人で行ける自信がない。
せめて涸沢岳に登り、360度の展望を楽しもう。

涸沢岳にはガラガラの道を30分。頂上からは北穂の向こうに槍ヶ岳、黒部五郎から薬師岳、裏表銀座の山々。
そして北穂からこちらに縦走してくる人、こちら側から行く人が見える。きついコースの為か途中で佇んでいる人も。
涸沢岳に到着した人達は皆一様に大きなため息をつき安堵の表情を見せる。

たっぷり景色を楽しみ、さて奥穂に行ってみるかどうか?
明日は奥穂から前穂~岳沢のコース。長丁場だ。標高差もあり(1,700mぐらい)これを一気に下るのは・・・。
きっと上高地に着いたころにはボロボロになっていることだろう。いや、無事にたどり着けるかどうか?
そう考えると今日のうちに奥穂を往復して足に余計な疲れを残すのは止めた方が良い。
体力温存計画に変更しお天気の良い今、涸沢岳の展望を心ゆくまで楽しもう。


北穂、大キレットから槍ヶ岳に続く稜線。


北穂高岳。登山者が見える。


奥穂高岳とジャンダルム。

(つづく)



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去年八ヶ岳方面にも夜行バスが行くようになったことを知り、是非一度利用してみたいと思っていた。
台風が日本海を通過中だったので、本当なら日曜日に行くほうがよいのだが、残念ながら八ヶ岳への夜行バスは金曜日のみの出発。
台風通過後の予報も芳しくなかったが、一縷の望みを持って出掛けた。
が、やはり甘かった・・・。

南アルプス登山口、八ヶ岳美濃戸口に寄り、終着麦草峠に着いたのは6時半。
覚悟はしていたが途中から雨になり、バスの中で雨具の用意をする。
幸い、峠の駐車場に着いた時には雨は降っておらず。しかしガスで辺りは何も見えない。

麦草峠までの乗客は私と単独男性の二人だけ・・・。
この人は2泊3日で編笠山まで縦走すると言う。
トイレを済ませ、ひとあしお先にと出発する。5分もしないうちにどうせ抜かされるだろう。

麦草ヒュッテの前まで来るとヒュッテの女の人が掃除をしていた。
このお天気ではゆっくり朝食も摂れないだろうとバスの中でパンを頬張ったが、もしできればここで何か食べさせてもらいたい。
そう思って声をかけると「いいですよ~。」と快い返事。
温かいおでんをいただく。
いろいろ話すうち、去年からバスが来るようになってヒュッテの方でも登山客を迎える準備をしていたらしいことがわかる。
ここまで来たのが二人だけだったと言ったら、ちょっとガッカリしていたようだった。

こちらからの入山が二人だけというのは、私も心細い。
私がここで食べている間に、男の人はとっくに行ってしまっただろう。
ましてこのお天気。カミナリでも鳴ったら・・・。
「稜線はものすごい風だから、無理をなさらずに・・・」と声をかけられ、出発する。

登山口。何も見えない・・・。



北八ヶ岳独特の苔むして欝蒼とした樹林帯を登る。
こんな道を後にも先にも誰もいない私一人だけ、と思うと、歩くのも嫌気がさしてくる。
とにかく行かれる所まで行ってみよう。
八ヶ岳はあちこちに逃げ道があり、(いつでも下山できる)と思うと余計気持ちが萎えてくる。





1時間ほどで丸山到着。祠がある。
思わず道中の無事を祈る。
神頼みして少しは心が軽くなった。
もう少し歩けば白駒池に下りる道もある。小屋もある。どうするか?その時にまた考えよう。

白駒峠にある高見石小屋のトイレを借り、どうしようかまだ迷っていると小屋の人が出てきた。
人の気配で出てきてくれたのだろう。
カミナリはどうでしょうか?と聞くと
「注意報は出ていないけどね~。でもここでこれだけの風だから稜線に出たらもっとすごいよ。」と言う。
無理しないで行ってみます、とお礼を言い先に進む。

高見石小屋

時折空が明るくなって少し元気が出る。
チッチッと元気な鳥の鳴き声にも勇気づけられる。ホーホケキョとウグイスもいるが姿は見えない。
一時間ほど急なジグザグの登りをこなすと、あとはアップダウンの少ない道。
しかし樹林帯では花も少なく、ちょっとガッカリ。

   ごぜんたちばな                こけもも

 
   ばいけいそう                 よつばしおがま

途中でご夫婦連れに出会う。稜線ではものすごい風だったと言う。

中山峠からの登りは木の根や大きな岩がごろごろして濡れて滑りやすい。
樹林帯では風が避けられるがいよいよもろに風に吹かれるようになる。




いつも同じ方向から風を受けているらしく、木の枝が一方方向に変形していた。

20分ほど登ってみたが、吹きっ晒しで寒くなり、これから往復1時間以上吹かれて体調を崩したりしたら・・・。
以前寒さを我慢して具合が悪くなったことがある。
ガスで何も見えないし、それより早く下って温泉に入って帰ろう。
迷ったが下ることに決める。
ちょうど登ってきたご夫婦連れも、やはり引き返して行った。

黒ユリヒュッテで休憩。
10人ほどのグループや家族連れもいて賑やかだった。
やはりある程度人がいたほうがいい。
黒ユリヒュッテは驚いたことに水洗トイレ。使用料は200円だった。
これまでの山小屋での一番高いトイレだ。
しかし維持管理を考えればこのぐらいは仕方ないのだろう。
いくら取られたって山の中でトイレがあり使わせてもらえることが有難い。

   
    いわおとぎり?                こばのいちやくそう

土曜日ということで、渋の湯から登って来る人と時々行き交う。

バスが来るまでの間、温泉に入りさっぱりと汗を流し帰路に着いた。
ガスと強風で天狗岳登頂ならず残念だったが、雨に降られなかっただけよしとしよう。


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梅雨入り直後の貴重な晴れ間、この時期は山の花も奇麗に咲き始める時期。
苗場山で『シラネアオイ』が見頃という。
日帰りで行くにはちょっときつい行程だが、お天気が安定していれば夕方までに下山できればいいと思い決行。
しかし、やっぱりきつかった。
電車で行って、どんなに早くても9時頃の登山開始というのはつらい。
何とか家に帰り着いたが、もう少しゆとりを持った山登りをしなければと反省。

苗場山は若い頃、かれこれ30数年前に一度登っている。
その時は秋で初雪が降り、山頂の池塘の周りが凍って雪が付いて、とってもきれいで、まるでメルヘンの世界だった。

本によると、和田小屋までタクシーが入ってくれるという。

ところが、和田小屋の手前、町営駐車場でとうせんぼとなった。
『これより先、和田小屋に宿泊休憩以外の車お断り』の看板が!
タクシーの運転手さんが掛け合ってくれた(?)が、やはりダメという。
結局当初の計画より和田小屋までの往復45分、余分に歩くことになってしまった。

立派になった和田小屋。
30年前は素泊まりのみの小屋だった。
今では小屋の前はスキー場になっていて、スキーリフトがこの小屋の上、下の芝の近くまでつながっている。

登山道に入りしばらくするとかわいい花が!

 こみやまかたばみ       つばめおもと      しょうじょうばかま        さんかよう
今回は『シラネアオイ』が目的だが、『サンカヨウ』もぜひ見たかった花だ。
大きな葉に透きとおったような白い花は清楚でかわいい。
『コミヤマカタバミ』は花びらにきれいな筋の模様入り。


     えんれいそう         いわかがみ       みつばおうれん       なえばきすみれ

      むしかり           たむしば       むらさきやしおつつじ      あずましゃくなげ

   きぬがさそう           ひめいちげ


合戦尾根を難なく登りすっかり自信をつけた私だったが、同じ歩幅で歩ける雪道と違い、こういう大小の石ごろの道はとっても疲れる。
よっこらしょと掛け声をかけながら登るところもけっこうあり、膝にくる。

「下の芝」「中の芝」「上の芝」となだらかな登りが続き、所々に木道が敷かれている。


「下の芝」からは残雪もまだあり、うっかりするとズボッと踏み抜いてしまう。
「中の芝」まで登ると眺めもよくなり、向かいの山々も見えるようになってきた。

ようやく「神楽ヶ峰」

左手に六日町方面。中央の山が八海山、右に中ノ岳、その手前は巻機山。
タクシーの運転手さんに聞きました。


こちらは平標山から谷川連峰の山々だが、よくわかりません。

そして「神楽ヶ峰」を過ぎると・・・
『シラネアオイ』が!
あっちにもこっちにも!












そして、前方には苗場山がどっしりと・・・。

「神楽ヶ峰」から一旦大きく下り、「お花畑」を通っていよいよ苗場山への急登になる。

鞍部のお花畑から苗場山の登りにかかる道は・・・

道の両脇にシラネアオイの群落。まるで『シラネアオイロード』です。
これだけ見ただけで満足です。

苗場山への登りにうんざりして途中で戻ろうかと思ったが、もう少しもう少しと言いながら結局登ってしまった。

振り返れば神楽ヶ峰への登り返しもまたうんざりする。

ようやく苗場山の山頂に飛び出す。


山頂は広い湿原になっています。

ホントならここでのんびりして湿原散策をしたいところだが・・・。
これから下るというおじさんに
『2時には下りないと日没になっちゃうよ。』と言われてしまった。

小屋まで行ってトイレを借り、休む間もなく下ります。
誰かが双眼鏡をのぞき『槍ヶ岳が見えた!』と言っていた。
私も今回は双眼鏡持参で行ったのだが、ザックから出す暇もない。

3人組の人たちと抜きつ抜かれつしながらひたすら下る。
この人たちがいてくれて心強かった。最後の一人になるというのはやはり心細い。
 
途中でお腹が空いたな~と思ったが食べる暇もなくどんどん下ったら、もう空腹感もなくなってしまった。
しかしこれは危険!時々チョコを頬張り水分だけはたっぷりとるようにした。

やっとの思いで和田小屋まで戻りタクシーを頼む。
しかしここから駐車場まで20分の歩きがつらい。
ここまで入ってもらえないことがとっても恨めしかった。



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