遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

書架のメンテナンス

2014-02-11 | 木工の部屋



  亡母が使っていた書架です。


  元々は亡父が学生時代に特注で作ってもらった書架です。


  70年近くの前の物で、二桁の引っ越しに耐えてきました。


  ブナの厚板をくさび止めで組み立ててあり、金具は一切ありません。







  多分、製作当初の楔だと思います。





  引っ越しのたびに楔が失われ、欠けているところもあります。






  応急に作った楔で留めてある箇所も多数あります。






  今回、製作当時の楔数本を残し、それ以外の楔を新たにつくりました。


  当初の楔どおりに丸棒を加工した物で、材がチークです。






  組み立てが完了し、所定の位置に。


  表面を削り治そうかとも考えましたが、歴史を残すためそのままにしました。


  これであと50年は使えるでしょう。


  家具はやっぱり無垢材です。