
亡母が使っていた書架です。
元々は亡父が学生時代に特注で作ってもらった書架です。
70年近くの前の物で、二桁の引っ越しに耐えてきました。
ブナの厚板をくさび止めで組み立ててあり、金具は一切ありません。

多分、製作当初の楔だと思います。

引っ越しのたびに楔が失われ、欠けているところもあります。

応急に作った楔で留めてある箇所も多数あります。

今回、製作当時の楔数本を残し、それ以外の楔を新たにつくりました。
当初の楔どおりに丸棒を加工した物で、材がチークです。

組み立てが完了し、所定の位置に。
表面を削り治そうかとも考えましたが、歴史を残すためそのままにしました。
これであと50年は使えるでしょう。
家具はやっぱり無垢材です。