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「野村ノート」を読む(其の弐)

2006-12-19 21:53:19 | Stove League
 第2章「管理、指導は経験がベースになる」で、清原和博(オリックス・バファローズ)のことが述べられている。実績は一流だが、「考えているな」「勝負しているな」「駆け引きしているな」「読んでるな」というのが伝わってこない選手、と評している。
 当の清原は、野村克也監督のことを慕っていて(?)西武ライオンズ時代の野村選手のヘルメットを譲り受けて未だに使っているくらい、尋常でない愛着ぶりなのだが、昨シーズンオフ、読売ジャイアンツを解雇された後、その野村「新」監督の東北楽天ゴールデンイーグルス入りを希望したようだが、フロントの意に反して、清原獲得に反対した野村監督。……二人は擦れ違う。

 最後の「配球の原点は打者への意識付け」の章では、阪神タイガースのエース・井川慶(現ニューヨーク・ヤンキース)が槍玉に挙がっている。意識付け=ズバ抜けた球種。西武ライオンズの松坂大輔(現ボストン・レッドソックス)のストレート、西本聖(元読売ジャイアンツ)のシュート、伊藤智仁(元ヤクルト・スワローズ)のスライダー、高津臣吾(ヤクルト・スワローズ)のシンカー、あるいは“大魔神”佐々木主浩(元横浜ベイスターズ)、上原浩治(読売ジャイアンツ)のフォーク。
 それに較べて、井川にはズバ抜けた球種がない、と一刀両断。強いてあげれば、チェンジアップだろうが、それが決定的な≪因子≫になり得ていない。ここ数年の低迷の主因もそれか? 果して、これで来シーズンからMLB(メジャーリーグ)でやっていけるのか? 本人に自信(確信)はあるのだろうか? 

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