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タイガースの俊介、タイガースの救世主、(22日・甲子園)

2008-09-24 13:39:38 | Koushien Stadium
 昨年の明治神宮大会で見たときから、この石川俊介(当時・上武大学)のピッチングに(個人的に)惚れ込んでいた。タイガースは昨秋のドラフト会議(大学・社会人)1巡目で(お目当ての)大場翔太(東洋大学~福岡ソフトバンクホークス)の抽選に敗れたが、3巡目でこの石川を獲得できて、個人的には大満足のドラフトだった。その石川が遂にプロ入り初先発のマウンドに立った。しかも……

 ナゴヤドームで「宿敵」中日ドラゴンズに「2勝1敗」で勝ち越して、いいムードで東京ドームに乗り込んで、読売ジャイアンツとの3連戦=天王山を迎えたのに、あえなく3連敗……緒戦のセス・グライシンガー先発の試合は落としても、2~3戦目の左腕・下柳剛岩田稔で1つは勝てると(これも個人的に)計算していたが、3つとも勝てなかった。
 そして移動日無しで地元・甲子園に帰って来て、横浜ベイスターズと4連戦の緒戦。その先発に選ばれた石川……タイガースの“救世主”となるか? 

 初回を打者4人で抑えて、【1回裏】先頭の赤星憲広がレフト前ヒットで出塁して盗塁! 2番・関本賢太郎が四球を選んで、3番・今岡誠が初球を叩いて痛烈! レフト前タイムリーヒットで先制点! 
【2回裏】にも8番(ライトでスタメン起用)浅井良がライト前ヒットで出塁して、石川が送って(バント)、赤星が四球の後、「得点圏打率.417」の関本がレフトフェンスに直撃させて、2者が還って「3対0」! 

 石川は【3回表】まで無失点。【4回表】4番・村田修一に「2-0」と追い込みながら、初回に見逃し三振に取ったカーヴを狙われ、センター前ヒット! これが最初のプロの(テクニカルな)≪洗礼≫。そして、5番・吉村裕基に(逆球の)ストレート(139km)をレフトスタンドに豪快に放り込まれ、プロの(パワーの)≪洗礼≫を浴びる。

 勝ち投手の権利が懸かった【5回表】にはヒットと四球2つで2-OUT満塁のピンチを招いて、そろそろ「限界か…」と思わせたが、4番・村田に対して、146km! 渾身のストレートで村田のバットを黙らせ、見逃し三振! 最大のピンチを切り抜け、2番手のスコット・アッチソンにバトンタッチ。

【8回表】から切り札≪守護神≫藤川球児を継ぎ込んで、「3対2」辛くも逃げ切って、石川にプロ入り初勝利! 
 タイガースは連敗脱出!! “救世主”が舞い降りて、チームのピンチを救って、嫌なムードからも脱出できた、と思いたかったが……

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