シアトル・セーフコ・フィールドに乗り込んできた、野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)。最初に相対するのは勿論、イチロー(シアトル・マリナーズ)。日米通算「200勝」が懸かったマウンド。一方、イチローの方もメジャー通算1000本安打へカウントダウンが始まっている。日本人メジャーリーガー、投手と野手のパイオニアの4年ぶり2度目の対決。そういえば、4年前も野茂は赤いユニフォーム(ボストン・レッドソックス)で背番号「11」を背負って、2001年、ルーキーイヤーのイチローと対していた。まるで12年前(1993年)の初対決の日の近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーヴを再現するかのように……
注目の初球は、ファストボール(83MPH)、イチローが打って出てファウル。2球目も「拘りの」ファストボール(84MPH)で押して、「1-1」。3球目(86MPH)も続けてファウル。4球目(84MPH)もファウル。3塁側ボール・ガールが見事にキャッチ。5球目(84MPH)をキレイに流し打ったものの、レフト正面で1アウト。スプリッター(フォーク)は1球も投げず。途中、カットボールも挟んでいたかもしれないが、「拘りの」真っ直ぐ勝負でイチローを仕留めた。
2番ランディー・ウィンには2球目(82MPH)が真ん中高めに甘く入り、三遊間を抜かれる。スプリッターのすっぽ抜けか? 3番「昨シーズンまでの同僚」エイドリアン・ベルトレーには、スプリッターの連投でレフトフライに打ち取り、4番リッチー・セクソンにも「徹底した」スプリッター攻めで、空振り三振に打ち取り、途中、盗塁して、キャッチャーの悪送球で3進したウィンが残塁。
初回に味方打線が1点を先制して、【2回表】にも3点。シアトルのスターター、ベテラン左腕ジェイミー・モイヤーを攻略して、野茂に援護点をくれている。「4対0」のリード。【3回裏】8番ルーキーのマイク・モースをセカンドフライに打ち取るが、9番ベテランのパット・ボーダーズが2球目のフルスイングの後、3球目を3塁前に絶妙なセーフティーバントを決めて、老練な出塁。
1番イチローとの2度目の対決は一転、初球スプリット(78MPH)から入り、イチローは驚いた表情をマウンドに向ける。2球目はウェストして、その後、イチローは打席で何故か溜息。ここは打者としては難しい場面、だ。ゲッツーは避けたい。ランナーを何としても進めたい場面だ。イチローでも緊張する。しかし、マウンド上の野茂もイチローの「軽打」を警戒している。3球目(86MPH)もアウトサイドに大きく外れて、「0-3」。4球目も大きく外れて、ストレートの四球(ウォーク)。
1アウト1,2塁になって、「慌て者の」2番ウィンは初球のスプリッター(77MPH)に手を出して、ピッチャーゴロ。しかし野茂の前で微妙に打球が変化して、野茂は捕れず、ショートが処理するが、1塁は「快足」ウィンが駆け抜けて「セーフ」。1アウト満塁のピンチになり、「元同僚」4番ベルトレーに2球目のスプリッター(79MPH)を狙われ、三遊間を抜かれて、1点を献上。「4対1」。
しかし、ここから追加点が奪えないのが、シアトルの「不甲斐ないところ」。4番セクソンが「3-2」から2打席連続(空振り)三振。5番ラウル・イバニェスもスプリッター(80MPH)でライトフライに打ち取られ、野茂は口を大きく膨らませ、息を吐き、堂々胸を張りながら、3塁側ダッグアウトへ歩みを進めた。
【5回表】イチローとのこの日、3度目の対決。初球スプリッター(80MPH)でストライク。2球目(85MPH)ファウルで追い込んだ後、3球目のスプリッター(77MPH)をラケット・スウィングで掬い上げられ、センター前にヒットで出塁。2番「この日のキーマンになった」ウィンには2球目にライトへ大飛球を飛ばされるが、ライトのオーブリー・ハフが追いついてグラブに当てながら、フェンスにぶつかった拍子に打球を落とし、1,2塁。
3番ベルトレーには「2-1」からのスプリッター(84MPh)を打たせて、ピッチャーゴロに打ち取るが、送球を焦った野茂がセカンドへスプリッター(低い球)を投げてしまい、2塁はアウトになったものの、1塁は意外に足も速いベルトレーが駆け抜けて、セーフ。1アウト1,3塁。ここで2打席、チャンスで空振り三振に打ち取られている、4番セクソンが「意地」を見せて、初球(84MPH)を狙い打って、レフト前ヒット! イチローが還って、「4対2」。
5番イバニェスはライトフライに打ち取ったものの、6番「ストラグル」ブレッド・ブーンに「1-2」と追い込みながら、勝負球のスプリッター(79MPH)が高めにすっぽ抜けて、この失投を見逃さなかったブーン。打球は右中間を深々と抜けて、走者一掃、2者が還って、「4対4」同点に追いつかれる。その瞬間、野茂も思わず「あっ」と口を開き、振り返ったが、打球は無情にも右中間を切り裂いていった。
【6回裏】も続投の野茂。先頭の8番モースにライト線に落ちるヒットで出塁を許し、9番ボーダーズにサクリファイス(犠牲)バントを決められて、1アウト2塁。ここでイチローと4度目の対戦。初球、思い出したかのように、この日最速のファストボール(88MPH)でファウル。2球目も渾身のストレート(87MPH)。球威に押されたイチローはレフトフライ。これで2アウト。
ホッと一息つきたいところだが、この日「3打数3安打」の2番ウィンに初球のスプリッター(78MPH)を狙われ、ライト線に突き刺すダブル(2塁打)! これで勝ち越しを許して、「4対5」。野茂はこのイニング限りで降板。勝利投手の権利は発生しなかった。タンパベイは【8回表】に同点に追いつくが、【9回裏】に1点を失い、サヨナラ負け。野茂に勝ち負けは付かなかったが、「4対1」タンパベイの勝ちペースだっただけに、スターターの責任を果せなかった「悔い」は残る。
注目の初球は、ファストボール(83MPH)、イチローが打って出てファウル。2球目も「拘りの」ファストボール(84MPH)で押して、「1-1」。3球目(86MPH)も続けてファウル。4球目(84MPH)もファウル。3塁側ボール・ガールが見事にキャッチ。5球目(84MPH)をキレイに流し打ったものの、レフト正面で1アウト。スプリッター(フォーク)は1球も投げず。途中、カットボールも挟んでいたかもしれないが、「拘りの」真っ直ぐ勝負でイチローを仕留めた。
2番ランディー・ウィンには2球目(82MPH)が真ん中高めに甘く入り、三遊間を抜かれる。スプリッターのすっぽ抜けか? 3番「昨シーズンまでの同僚」エイドリアン・ベルトレーには、スプリッターの連投でレフトフライに打ち取り、4番リッチー・セクソンにも「徹底した」スプリッター攻めで、空振り三振に打ち取り、途中、盗塁して、キャッチャーの悪送球で3進したウィンが残塁。
初回に味方打線が1点を先制して、【2回表】にも3点。シアトルのスターター、ベテラン左腕ジェイミー・モイヤーを攻略して、野茂に援護点をくれている。「4対0」のリード。【3回裏】8番ルーキーのマイク・モースをセカンドフライに打ち取るが、9番ベテランのパット・ボーダーズが2球目のフルスイングの後、3球目を3塁前に絶妙なセーフティーバントを決めて、老練な出塁。
1番イチローとの2度目の対決は一転、初球スプリット(78MPH)から入り、イチローは驚いた表情をマウンドに向ける。2球目はウェストして、その後、イチローは打席で何故か溜息。ここは打者としては難しい場面、だ。ゲッツーは避けたい。ランナーを何としても進めたい場面だ。イチローでも緊張する。しかし、マウンド上の野茂もイチローの「軽打」を警戒している。3球目(86MPH)もアウトサイドに大きく外れて、「0-3」。4球目も大きく外れて、ストレートの四球(ウォーク)。
1アウト1,2塁になって、「慌て者の」2番ウィンは初球のスプリッター(77MPH)に手を出して、ピッチャーゴロ。しかし野茂の前で微妙に打球が変化して、野茂は捕れず、ショートが処理するが、1塁は「快足」ウィンが駆け抜けて「セーフ」。1アウト満塁のピンチになり、「元同僚」4番ベルトレーに2球目のスプリッター(79MPH)を狙われ、三遊間を抜かれて、1点を献上。「4対1」。
しかし、ここから追加点が奪えないのが、シアトルの「不甲斐ないところ」。4番セクソンが「3-2」から2打席連続(空振り)三振。5番ラウル・イバニェスもスプリッター(80MPH)でライトフライに打ち取られ、野茂は口を大きく膨らませ、息を吐き、堂々胸を張りながら、3塁側ダッグアウトへ歩みを進めた。
【5回表】イチローとのこの日、3度目の対決。初球スプリッター(80MPH)でストライク。2球目(85MPH)ファウルで追い込んだ後、3球目のスプリッター(77MPH)をラケット・スウィングで掬い上げられ、センター前にヒットで出塁。2番「この日のキーマンになった」ウィンには2球目にライトへ大飛球を飛ばされるが、ライトのオーブリー・ハフが追いついてグラブに当てながら、フェンスにぶつかった拍子に打球を落とし、1,2塁。
3番ベルトレーには「2-1」からのスプリッター(84MPh)を打たせて、ピッチャーゴロに打ち取るが、送球を焦った野茂がセカンドへスプリッター(低い球)を投げてしまい、2塁はアウトになったものの、1塁は意外に足も速いベルトレーが駆け抜けて、セーフ。1アウト1,3塁。ここで2打席、チャンスで空振り三振に打ち取られている、4番セクソンが「意地」を見せて、初球(84MPH)を狙い打って、レフト前ヒット! イチローが還って、「4対2」。
5番イバニェスはライトフライに打ち取ったものの、6番「ストラグル」ブレッド・ブーンに「1-2」と追い込みながら、勝負球のスプリッター(79MPH)が高めにすっぽ抜けて、この失投を見逃さなかったブーン。打球は右中間を深々と抜けて、走者一掃、2者が還って、「4対4」同点に追いつかれる。その瞬間、野茂も思わず「あっ」と口を開き、振り返ったが、打球は無情にも右中間を切り裂いていった。
【6回裏】も続投の野茂。先頭の8番モースにライト線に落ちるヒットで出塁を許し、9番ボーダーズにサクリファイス(犠牲)バントを決められて、1アウト2塁。ここでイチローと4度目の対戦。初球、思い出したかのように、この日最速のファストボール(88MPH)でファウル。2球目も渾身のストレート(87MPH)。球威に押されたイチローはレフトフライ。これで2アウト。
ホッと一息つきたいところだが、この日「3打数3安打」の2番ウィンに初球のスプリッター(78MPH)を狙われ、ライト線に突き刺すダブル(2塁打)! これで勝ち越しを許して、「4対5」。野茂はこのイニング限りで降板。勝利投手の権利は発生しなかった。タンパベイは【8回表】に同点に追いつくが、【9回裏】に1点を失い、サヨナラ負け。野茂に勝ち負けは付かなかったが、「4対1」タンパベイの勝ちペースだっただけに、スターターの責任を果せなかった「悔い」は残る。