野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

藪、2回1失点の解析(12日・ターナー・フィールド)

2005-06-15 23:53:15 | Oakland Atheletics
 前回(8日)の登板で「彼が試合を壊してしまった」と、ケン・モッカ監督に言わしめた、藪恵壹(オークランド・アスレティックス)。雪辱の機会は、「11対4」の大量リードの【7回裏】。インターリーグ(何故か赤いユニフォームの)アトランタ・ブレーヴス戦。2番マーカス・ジャイルズに初球シュート(93MPH)で空振り。前回(ワシントン・ナショナルズ戦)一触即発の事態を招いた、インサイド(内角)攻めを、この日の最初のバッターにも投じてきた。ベテラン藪のしたたかさ、強気の攻め。それでこそ、阪神タイガースの元エース、だ。

 2球目はカーヴ(74MPh)がスッポ抜け。3球目はファストボール(94MPH)がアウトサイド(外角)ギリギリを抉るが、球審にソッポを向かれ、「2-1」。藪は一瞬、怪訝そうな表情を見せるが、4球目のカットボール(89MPH)を打たせて、ライトフライ。

 3番「自称47歳」フリオ・フランコに初球「93MPH」でストライク。ジャイルズへの3球目と同じ球。今度は採ってくれた球審。(相殺?)2球目(92MPH)チェックスウィングで、ストライク「2」。日本の放送席(スカパー!)では、藪の今シーズンここまでの成績が紹介されていたが、「……が現在の野茂の数字になります」。YABUとNOMOの区別も付かない、(精神的)アルバイト(仕事)でMLBのコメンテーター(実況)を務めている人物と、MLBが真から好きで、仕事と趣味の境目がつかないコメンテーター氏との乖離が甚だしい、スカパー!MLB中継。

 フランコは7球目のアウトサイドのファストボール(94MPH)を見逃して、三振を宣告される。フランコは判定に不服そうで、球審と口論になったが、「退場」を宣告される前にダッグアウトへ。球審も味方につけた藪。4番アンドリュー・ジョーンズにも、初球(93MPH)シュートを打ち上げさせ、ピッチャーフライ。藪は最初にサードを指差したが、自分の真上に上がっていることを知り、一度は手を拡げたが、寸前になって、ファーストに譲り、フライ・アウト。

【8回裏】5番「ルーキー」アンディー・マルテに初球、アウトサイド低めにファストボール、これも「ストライク」。打席で唖然とするマルテ。すっかり球審を取り込んだようだ。それとも、大量点差がついて、ゲームメイクを進めているだけか? 2球目(93MPH)はファウル。93MPHといえば、150㎞。今日の藪は球が走っている。強気に真っ直ぐで攻めてくるが、4球目のスライダー(84MPH)を叩かれ、レフト前ヒット。

 6番「ベテラン」ブライアン・ジョーダンには、「1-2」からの4球目(93MPH)をピッチャー返しされ、藪の右肩付近をすり抜けて、センター前ヒット。7番「ルーキー」ブライアン・ペーニャは高いバウンドのピッチャーゴロに討ち取るが、ランナー進塁して、2,3塁。8番「同じくルーキー」ライアン・ランガーハンズに2球目のファストボール(94MPH)をレフトに流され、犠牲(サクリファイス)フライで、3塁ランナー返って、1失点。

 9番「またしてもルーキー」ウイルソン・ベトミットをファーストゴロ、藪が素早くベースカヴァーに入り、3アウトチェンジ。試合はこのまま「11対5」でオークランドの快勝。この日、ナショナルズに敗れたアメリカン・リーグ西地区、3位シアトル・マリナーズとのゲーム差を「1.5」に縮めた(!)最下位(4位)オークランド。厳しい戦いは続く。しかし、弱いチームでの戦いには慣れているか、藪? 前回の雪辱を終えて、次なる登板を待つ。

大家を大絶賛!(12日・フィラデルフィア)

2005-06-14 13:34:16 | Milwaukee Brewers
 大家友和は「いい」球団に移った。ミルウォーキー・ブリュワーズ。かつて野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)も所属した球団だが、ピッチングコーチが、あの「精密機械」グレッグ・マダックス(シカゴ・カブス)の兄マイク・マダックス氏。早速11日に合流した大家。ブルペンで、そのピッチングを見たマダックス・コーチから「ストライク・スローイング・マシーンだ」と絶賛されたらしい。コントロール(ロケーション)を身上にする=大家に相応しいピッチング・コーチ、と言える。

 ワシントン・ナショナルズではモントリオール・エクスポズ時代から、70歳の黒人監督フランク・ロビンソン氏との「衝突」が絶えなかった。またキャッチャーのブライアン・シュナイダーとの呼吸も合わなかった。2003年までコンビを組んでいた、マイケル・バレット(シカゴ・カブス)とは「いい」相性だったが、バレットが移籍してから、上昇一途だった大家の成績も伸び悩み始めた。
 いっそ“恋女房”バレットを追って、シカゴに移籍させてくれないかな、と思っていたが、マダックス・コーチがバレットに代わって、大家を導いてくれるのなら……(同じ京都人として応援している)。

見たかったな、大塚vs.井口の日本人対決!(11日・サンディエゴ)

2005-06-13 15:59:08 | Pittsburgh Pirates
 見たかったな、昨日の大塚晶文(サンディエゴ・パドレス)vs.井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)の日本人対決! CSスカパー!もNHK-BSもノーカヴァー。スカパー!は、この週末「カブスvs.レッドソックス」のクラシカルな3連戦をラインナップに全て組み入れ、昨日は「カーディナルスvs.ヤンキース」がNHK-BS(録画)と重なり、3試合目は誰が見るのか? 「ジャイアンツvs.インディアンス」(マニアックすぎる!!)。

 スカパー!は唯我独尊、日本人メジャーリーガーに拘らず、MLB全球団をカヴァーする方針を変えないが、もう少し「日本人」を意識してくれてもいいのではないか? と思う。現地アメリカ人が日本でMLBが1日3試合も放送されていると聞いたら、「当然、日本人メジャーリーガー中心の編成なのだろ?」と応えるだろう。現実を知ったら、どう思うだろう? 3年前のサッカーのワールドカップの際にも、イングランドやイタリアを応援したがる日本人サポーターが奇異な目で見られたが、あれと同じ。

 しかし、スカパー!のMLB視聴者はもっと日本人メジャーリーガーを見たい、と思っているハズだが……視聴者の意向よりもコメンテーターとして出ている(マニアックな)MLB通の出演者の趣向で放送試合が決まっているような印象。こんなの珍しい、と思う。そんなスカパー!も野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)の200勝が懸かった試合となると「別」。今回も放送予定を急遽変更して、15日(水曜日)8時10分から「デヴィルレイズvs.ブリュワーズ」。ミルウォーキーには大家友和も合流して、当日(現地14日)先発予定。「野茂vs.大家」が見られるか? 

Dレイズ、フェルプスに戦力外通告(7日)

2005-06-10 13:48:20 | Tampa-Bay Rays
 MLBでは、時々不可解な解雇劇が起きる。タンパベイ・デヴィルレイズの「4番」ジョシュ・フェルプスに突然の戦力外通告。理由(わけ)が判らない。今シーズンここまで47試合に出場して、打率.266、5本塁打、26打点。悪い数字ではない。打撃(だけは)好調のタンパベイにあって、右のクラッチヒッターとして、5~6番、4番を打つこともあった。地元タンパに豪邸も建てて(牛込惟浩さん情報)、このままタンパに居付くつもりだったのに……しかし、あのバッティング、他球団が放ってはおかないだろう。

 もうひとつ、シンシナティ・レッズを解雇された守護神ダニー・グレーヴス。この解雇には明確な理由(ファンに悪態)があるようだが、「メッツ辺りが獲るんじゃないだろうな?」とスカパー!のコメンテーター(神尾義弘)氏も予測しておられたが、見事に的中。クローザーに「不安」を抱えるニューヨーク・メッツが獲得に乗り出したようだ。大型補強で優勝を狙うメッツの唯一のアキレス腱=クローザー。ここさえ補えれば、現在首位(ワシントン・ナショナルズ)に2.0ゲーム差。射程距離に捉えている。
 しかし、今シーズン20試合に登板して「1勝1敗、防御率7.36」のグレーヴスに、かつての力(通算189セーヴ)は残っているのか? 甚だ疑問だ。

対決!野茂vs.イチロー(5日・シアトル)

2005-06-08 20:05:17 | Tampa-Bay Rays
 シアトル・セーフコ・フィールドに乗り込んできた、野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)。最初に相対するのは勿論、イチロー(シアトル・マリナーズ)。日米通算「200勝」が懸かったマウンド。一方、イチローの方もメジャー通算1000本安打へカウントダウンが始まっている。日本人メジャーリーガー、投手と野手のパイオニアの4年ぶり2度目の対決。そういえば、4年前も野茂は赤いユニフォーム(ボストン・レッドソックス)で背番号「11」を背負って、2001年、ルーキーイヤーのイチローと対していた。まるで12年前(1993年)の初対決の日の近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーヴを再現するかのように……

 注目の初球は、ファストボール(83MPH)、イチローが打って出てファウル。2球目も「拘りの」ファストボール(84MPH)で押して、「1-1」。3球目(86MPH)も続けてファウル。4球目(84MPH)もファウル。3塁側ボール・ガールが見事にキャッチ。5球目(84MPH)をキレイに流し打ったものの、レフト正面で1アウト。スプリッター(フォーク)は1球も投げず。途中、カットボールも挟んでいたかもしれないが、「拘りの」真っ直ぐ勝負でイチローを仕留めた。

 2番ランディー・ウィンには2球目(82MPH)が真ん中高めに甘く入り、三遊間を抜かれる。スプリッターのすっぽ抜けか? 3番「昨シーズンまでの同僚」エイドリアン・ベルトレーには、スプリッターの連投でレフトフライに打ち取り、4番リッチー・セクソンにも「徹底した」スプリッター攻めで、空振り三振に打ち取り、途中、盗塁して、キャッチャーの悪送球で3進したウィンが残塁。

 初回に味方打線が1点を先制して、【2回表】にも3点。シアトルのスターター、ベテラン左腕ジェイミー・モイヤーを攻略して、野茂に援護点をくれている。「4対0」のリード。【3回裏】8番ルーキーのマイク・モースをセカンドフライに打ち取るが、9番ベテランのパット・ボーダーズが2球目のフルスイングの後、3球目を3塁前に絶妙なセーフティーバントを決めて、老練な出塁。

 1番イチローとの2度目の対決は一転、初球スプリット(78MPH)から入り、イチローは驚いた表情をマウンドに向ける。2球目はウェストして、その後、イチローは打席で何故か溜息。ここは打者としては難しい場面、だ。ゲッツーは避けたい。ランナーを何としても進めたい場面だ。イチローでも緊張する。しかし、マウンド上の野茂もイチローの「軽打」を警戒している。3球目(86MPH)もアウトサイドに大きく外れて、「0-3」。4球目も大きく外れて、ストレートの四球(ウォーク)。

 1アウト1,2塁になって、「慌て者の」2番ウィンは初球のスプリッター(77MPH)に手を出して、ピッチャーゴロ。しかし野茂の前で微妙に打球が変化して、野茂は捕れず、ショートが処理するが、1塁は「快足」ウィンが駆け抜けて「セーフ」。1アウト満塁のピンチになり、「元同僚」4番ベルトレーに2球目のスプリッター(79MPH)を狙われ、三遊間を抜かれて、1点を献上。「4対1」。

 しかし、ここから追加点が奪えないのが、シアトルの「不甲斐ないところ」。4番セクソンが「3-2」から2打席連続(空振り)三振。5番ラウル・イバニェスもスプリッター(80MPH)でライトフライに打ち取られ、野茂は口を大きく膨らませ、息を吐き、堂々胸を張りながら、3塁側ダッグアウトへ歩みを進めた。

【5回表】イチローとのこの日、3度目の対決。初球スプリッター(80MPH)でストライク。2球目(85MPH)ファウルで追い込んだ後、3球目のスプリッター(77MPH)をラケット・スウィングで掬い上げられ、センター前にヒットで出塁。2番「この日のキーマンになった」ウィンには2球目にライトへ大飛球を飛ばされるが、ライトのオーブリー・ハフが追いついてグラブに当てながら、フェンスにぶつかった拍子に打球を落とし、1,2塁。

 3番ベルトレーには「2-1」からのスプリッター(84MPh)を打たせて、ピッチャーゴロに打ち取るが、送球を焦った野茂がセカンドへスプリッター(低い球)を投げてしまい、2塁はアウトになったものの、1塁は意外に足も速いベルトレーが駆け抜けて、セーフ。1アウト1,3塁。ここで2打席、チャンスで空振り三振に打ち取られている、4番セクソンが「意地」を見せて、初球(84MPH)を狙い打って、レフト前ヒット! イチローが還って、「4対2」。

 5番イバニェスはライトフライに打ち取ったものの、6番「ストラグル」ブレッド・ブーンに「1-2」と追い込みながら、勝負球のスプリッター(79MPH)が高めにすっぽ抜けて、この失投を見逃さなかったブーン。打球は右中間を深々と抜けて、走者一掃、2者が還って、「4対4」同点に追いつかれる。その瞬間、野茂も思わず「あっ」と口を開き、振り返ったが、打球は無情にも右中間を切り裂いていった。

【6回裏】も続投の野茂。先頭の8番モースにライト線に落ちるヒットで出塁を許し、9番ボーダーズにサクリファイス(犠牲)バントを決められて、1アウト2塁。ここでイチローと4度目の対戦。初球、思い出したかのように、この日最速のファストボール(88MPH)でファウル。2球目も渾身のストレート(87MPH)。球威に押されたイチローはレフトフライ。これで2アウト。

 ホッと一息つきたいところだが、この日「3打数3安打」の2番ウィンに初球のスプリッター(78MPH)を狙われ、ライト線に突き刺すダブル(2塁打)! これで勝ち越しを許して、「4対5」。野茂はこのイニング限りで降板。勝利投手の権利は発生しなかった。タンパベイは【8回表】に同点に追いつくが、【9回裏】に1点を失い、サヨナラ負け。野茂に勝ち負けは付かなかったが、「4対1」タンパベイの勝ちペースだっただけに、スターターの責任を果せなかった「悔い」は残る。

野茂対イチローを見逃す!!(5日・シアトル)

2005-06-06 14:01:06 | Tampa-Bay Rays
 またしても、NHK(BS-1)に謀られてしまった!! 今日の「デヴィルレイズvsマリナーズ戦」、NHKの番組表(Web)では、午前10時10分からの録画放送になっていたのに、直前になって、放送時間を変更したのだろう。午前5時5分からのLive(生中継)になっていた。それを知ったのは、朝、新聞の番組欄を見たとき。テレビを点けても、ゴルフ中継(PGA)をやっていたので、ゴルフ中継が延長にでもなっているのか、と思ったら……しかし、結局、野茂英雄の「200勝」達成は成らず、6回5失点の出来。イチローもヒット1本放ったものの、最近「1日1本」が続いている……パッとしない日本人メジャーリーガーたち。

 そういえば、今日、石井一久(ニューヨーク・メッツ)もKO(6失点)。松井稼頭央もダブルヘッダーの第1試合で、8回裏2アウト満塁のチャンスで代打で登場して、空振り三振。第2試合も2番セカンドでスタメン復帰も、4タコ(ノーヒット)。唯一人、気を吐いているのは、井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)か。この日、5号2ランを含む6打数3安打2打点の活躍で、打率を3割台(3割1厘)に戻した。ニューヨーク・ヤンキースも「3対9」で大敗して、日本人ではないが、先発のケヴィン・ブラウンがまたしても「背信」ピッチングをしたようだ。松井秀喜も4打数1安打1打点。

オールスターゲーム2005、私の投票行動【ナショナル・リーグ】篇

2005-06-03 13:46:19 | All-Star Game
 一塁手(1B)は、ARI時代から好きな、L.オーヴァーベイ(MIL)。やはり左のスラッガータイプ。同じアジア人としては、H.チェ(LAD)にも入れたいところだが、こんなご時世だし、遠慮したい。人気では、A.プフォルス(STL)、今シーズンの成績では、D.リー(CHC)が選ばれるべきだが。SEAにも、こんな左の大砲が欲しいものだ。毎年、投票していたJ.トーメ(PHI)は今年は故障がちで不振。除外した。

 二塁手(2B)は、松井稼頭央(NYM)に入れたいところだが、そんな冗談はさておき、J.ケント(LAD)に1票。あの勝負強さは驚異的。新天地LAでもクラッチヒッターぶりを発揮している。昨年は、M.ロレッタ(SD)に1票を投じたが、今年はDL入りで出場不可能。それで、松井にSDへのトレードの噂が流れたのだが、果たしてどうなるか? そう思っていたら、M.カイロ(NYM)が左太腿を痛めて、松井にスタメンが巡ってきた。このチャンスを生かせるか? 

 遊撃手(SS)は、文句なく、C.イズタリス(LAD)。今シーズン、急激にバッティングが向上して、守備の巧さと共にナショナル・リーグ№1の座に君臨。そのイズタリスの憧れの人だった、O.ヴィスケール(SF)と<ゴールドグラブ>を争うことになる。若手のK.グリーン(SD)やJ.レイエス(NYM)も棄て難いが、第1回・中間発表、N.ガルシアパーラ(CHC)の「1位」には納得できない。日本と変わらない醜さ。

 三塁手(3B)は、D.ライト(NYM)かJ.ランダ(CIN)で迷うところだが、ここは若手のライトに1票。別名“カラス天狗”ベテランのランダには次回に投票。数年前なら、E.アルフォンソ(SF)やD.ベル(PHI)に投票していたのだが……それにしても、3Bには地味目の選手が多い。個人的には、T.ウィギントン(PIT)の不振が気になる。

 捕手(C)は、迷うことなく、P.ロデューカ(FLA)。LAの愚かなトレードで放出されたが、新天地でも実力を遺憾なく発揮している。大好きな選手。(インターリーグで)野茂英雄(TB)の「敵」に回って、野茂に痛打を浴びせた試合は複雑だった。そのロデューカの穴をJ.フィリップス(LAD)はよく埋めているが、1票は渡さない。第1回・中間発表1位、M.ピアッツア(NYM)は最後の捕手(C)選出になるか?

 外野手(OF)は、アメリカン・リーグと違って悩むが、M.ブラッドリー(LAD)M.キャメロン(NYM)に連名で1票。ブラッドリーは「素行不良」と言われながら、よく頑張っている。キャメロンもSEA時代から馴染みが深いだけに、1票。イチロー(SEA)とのセンター、ライトの名コンビは忘れられない。もう一人は、R.モンデシー(ATL)に入れたかったが、解雇。仕方なく、今シーズン不振ながら、大好きなM.グリッソム(SF)に入れる。

オールスターゲーム2005、私の投票行動【アメリカン・リーグ】篇

2005-06-02 14:50:25 | All-Star Game
 一塁手(1B)は、M.テシェイラ(TEX)。以前から好きな選手。2003年に松井秀喜(NYY)とルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を争ったTEXの大砲だ。本来なら、R.セクソン(SEA)や「第1回・中間発表」1位のT.マルティネス(NYY)に入れたいところだが、個人の嗜好を優先。左のスラッガー・タイプが好み。

 二塁手(2B)は、迷うことなく日本人・井口資仁(CWS)。成績も素晴らしい。A.ソリアーノ(TEX)にもヒケを取らないし。何故、第1回・中間発表で「5位」以内にも入らなかったのか不思議。シカゴは僻地(?)だから……か。1位は、打率首位のB.ロバーツ(BAL)が快走。個人的には、野茂英雄の同僚、G.カントゥ(TB)にも1票を挙げたいが。

 遊撃手(SS)は、元SEAのC.ギーエン(DET)。地元デトロイト開催だし、監督推薦で選ばれるだろうが。SEAはどうして、こういういい選手を放出するのか? おかげでショート・ストップは慢性的な人材不足で、FAで獲ってきた選手は働かず、若手を取っ替え引っ換え使っているが、穴は開いたまま。今シーズンも打率.361で、ロバーツ(BAL)に続いて、2位に就けているギーエン。

 三塁手(3B)は、これもやはりTEXの主砲、H.ブレイロック。これも本来なら、A.ロドリゲス(NYY)に入れるべきなのだろうが、偶にしか見ないブレイロックの方が好き。同様にA.ベルトレー(SEA)も除外。ベルトレーの場合は問題外だが……。J.クリーディー(CWS)も何気にリストアップされているが、この選手のプレーを見るたびに、CWSは中村紀洋(LAD)を獲得すべきだったと思う。中村はCWSなら活躍のチャンスはある、と思う。

 捕手(C)は、これも好みの問題でV.マルティネス(CLE)。キャッチャーでスイッチヒッターで、いいバッティングをしている。イチロー(SEA)を尊敬しているらしいのも好感が持てる。野茂の「女房役」T.ホール(TB)にも1票入れたいところだが、次回に……。よく見ているJ.ポサダ(NYY)やM.オリヴォ(SEA)は除外。P.ボーダーズに手書き(記入投票)で1票入れるのもオツ、だと思う。第1回・中間発表では、J.ヴァリテック(BOS)が1位を快走。さすがに「世界一」になると人気も全国区になる。

 指名打者(DH)は、これも野茂の同僚、J.フェルプス(TB)に1票。彼もいいバッティングをしている。右バッターだが、好きなタイプ。やはり野茂の試合はよく見ているので、同僚には詳しくなる。しかし実際、TBには若くていい野手が揃っている、と思う。2~3年後には優勝争いができるチームになれると思う。野茂はいい選択をした。T.ハフナー(CLE)も棄て難い。次回の投票で入れたい。J.ジオンビー(NYY)が2位に就けているのは不満。

 外野手(OF)は、松井秀喜(NYY)、イチロー(SEA)は即決。ただ、イチローはカタカナなので、探すのは松井ほど簡単ではない。あとは「3人目」はどうするか、が問題。ここは先日、藪を救うスーパープレイを見せてくれたM.コッツエイ(OAK)に感謝の1票。選出される可能性は低いが、いい選手だ。果たして、イチローは、J.デーモン(BOS)の猛追をかわして、3位以内を確保できるか? 松井の3位以内は難しいだろう。監督推薦でも今年は推薦されないだろう。彼にはゆっくり休養が必要だと思う。

藪、4連続K!(30日・オークランド)

2005-06-01 23:04:23 | Oakland Atheletics
 タンパベイ・デヴィルレイズの先発(スターター)は、左腕スコット・カズミアー。明日(31日)は(日米通算)「200勝」が懸かった野茂英雄。果たして、結果は……。このカズミアー、ニューヨーク・メッツの<プロスペクト>だったが、メッツの「愚かな」トレードで放出されて、結局、メッツは同じ左腕の石井一久をロサンジェルス・ドジャースから補充している。大都会ニューヨークから田舎町タンパに落ち延びて、目指すは、メジャーリーグ「最強」左腕か? その素養は十分感じられるが、初回にオークランド・アスレティックスの3番ボビー・キールティーに左中間に特大の一発を食らって、1失点。

 タンパベイも反撃。【2回表】に7番デーモン・ホリンズの2ランで逆転。さらに1点を加えて、「3対2」。【5回表】にもオークランドの先発ジョー・ブラントンを攻め、3番オーブリー・ハフのライトの頭上を越すダブル(2塁打)で「4対2」。ここで藪恵壹、登板。それにしても先発のブラントン、ここまで0勝5敗、防御率6.55。何故、こんなピッチャーをスターターで使う? 藪の方が「いい仕事」をすると思うのだが、しかし、この試合の結末を見れば、ケン・モッカ監督の術策も分からないではない。

 藪は5番ジョシュ・フェリプスに「3-0」にするが、シュートの連投(88MPH)(79MPH)でファウルを打たせ、外のフォーク(83MPH)を振らせて、空振り三振! 球審の最終的なコールがある前から、スタスタとマウンドを降り、帽子のひさしに手をやり、地元のファンの声援に応え、3塁側のラインをひょいと飛び越え、その挙動が恥ずかしかったのか、顔をキュッと引き締め、ダッグアウトに歩いていった。

【6回表】の藪。6番ホルへ・カントゥにも、2球目のフォーク(79MPH)で空振らせ、3球勝負のフォーク(81MPH)はワンバウンド。この日はフォークを多投している。やはり前回、リリーフで打ち込まれた影響か。最後もキレイにフォーク(81MPH)で空振らせ、2者連続三振。7番(ホームランを打っている)ホリンズには、シュートの連投の後、やはり、3球目のフォーク(81MPH)で空振り。4球目(84MPH)も続けて、難なく空振り三振を獲った。

 8番キャッチャーのトビー・ホールには、2球目のフォーク(81MPh)を見送られるが、3球目のフォーク(84MPH)で再度チャレンジして、空振り奪取。さすがに普段、野茂の「女房役」を務めているだけに、フォーク(スプリット・フィンガー・ファストボール)への免疫はある、そう思ったが、4球目のフォーク(83MPh)も「大」空振り。さすがにフォークを3球続けるとは、読みきれなかったようだ。これで4者連続三振! 嵌れば凄い、藪の「快投」が続く。

【7回表】は先頭の9番ニック・グリーンを「0-2」に追い込み、3球目のフォークを打たせて、サードゴロ。1番カール・クロフォードも2球目のフォーク(85MPH)で空振りを取り、「0-2」に追い込み、3球目(84MPH)を打たせて、セカンドゴロ。2番フリオ・ルーゴにはストレートの四球(ウォーク)。初球のフォーク(83MPH)を見送られ、計算が狂ったのか、その後、3球続けたストレート(ファストボール)がコースを外れ、「パーフェクト・ピッチング」が終わった。

 3番ハフにも「2-0」にして、3球目のフォーク(82MPH)を見送られ、「3-0」に。さすがにメジャーリーガー。同じ球には何度も引っ掛からないか? ダッグアウトで各自、こんな短い間にも、藪のピッチングを研究してきたか? キャッチャーのジェイソン・ケンドールがマウンドに行く。藪が笑顔で出迎える。しかし、ケンドールが去った後、一人になったマウンドで藪の顔は緊張。肩を上下させて、リラックスに務める。4球目、ストライクを取りに行った甘い球(89MPH)これをセンターに飛ばされるが、センター「名手」マーク・コッツエイが背走して、フェンスにぶつかりながら、ジャンプしてキャッチ! 素晴らしい! スーパープレイが出た。

 2005オールスターゲーム、アメリカン・リーグの外野手部門、イチロー(シアトル・マリナーズ)、松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)に投票した後、3人目の外野手には、このコッツエイに投票する! ゴールドグラブを捧げたいくらい、だ。藪はまたしても、「名手」コッツエイに助けられた。「2回3/1無安打無失点」の名誉ある報道をしてもらえた。しかし、明日(31日)は、このコッツエイも「敵」になるのだが……

 コッツエイのスーパープレイで流れを引き寄せたオークランドは、【8回裏】そのコッツエイのセンター頭上を越すダブル(2塁打)で2,3塁にして、4番エリック・チャヴェスのタイムリーで「3対4」。【9回裏】に同点に追いつき、延長【11回裏】決めたのは、またしても、コッツエイだった。センター前へ歓喜のサヨナラ(ゲーム・エンディング)ヒット! オークランドはこれで8連敗から脱出。オールドルーキー・藪もチームに貢献した。先発しなくても、貢献できる道はある、と示している。