野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

対決!高津vs.田口(10日・ブッシュスタジアム)

2005-09-11 13:22:44 | New-York Mets
 この対戦が実現するとは思わなかった。高津臣吾(ニューヨーク・メッツ)vs.田口壮(セントルイス・カーディナルス)。1995年の日本シリーズ(オリックス・ブルーウェーヴ対ヤクルト・スワローズ)で対戦しているはずだが、「4対1」で地元セントルイスがリードした【6回裏】から高津が2番手で登板。いきなり2番・田口と対決したが、逸る気持ちを抑えられず(?)田口が初球を打って、ファーストゴロ。

 しかし、その後、3番アルバート・プフォルスに警戒しすぎて、四球(ウォーク)を出し、4番ラリー・ウォーカーにセンター前ヒットを浴び、ここで無念の降板……ガックリ肩を落して、ダッグアウトに下がる高津。昨シーズン、“ミスター・ゼロ”と呼ばれた男の面影は無い。36歳で海を渡った男のこれが限界か……何よりも自信を無くしているように見えるのが気懸かり、だ。

 メッツの松井稼頭央は「2番セカンド」でスタメン出場し、5打数2安打。2本の2塁打(ダブル)を放ち、調子は上向きのようだ。バット・スウィングに鋭さを感じる。ようやく、シーズン終盤に来て、本調子を取り戻した男。来シーズンはどうなる? ようやく実現したホゼ・レイエスとの1,2番コンビの可能性に懸けるか、それとも? GM(オマー・ミナヤ氏)の判断が注目される。
KAZUO25.com

藪3回無失点の好投!(4日・マカフィーコロシアム)

2005-09-06 14:16:06 | Oakland Atheletics
 オークランド・アスレティックスのスターター、「エース」バリー・ジトが崩れ、【4回表】途中で降板。その後を引き継いだのが、藪恵壹。この時点で「1対6」5点のリードを許している。1アウト、ランナー1,2塁でバッターは6番、DL(故障者リスト)から復帰したDH(指名打者)スイッチヒッターのルーベン・シエラ。初球(外に逃げる)シュート(88MPH)でストライク。2球目、チェンジアップ(82MPH)を打ち上げさせて、センターフライ。

 7番ホルヘ・ポサーダに初球カットボール(88MPH)でファウル。2球目スプリッター(85MPH)で空振り。3球目(84MPH)4球目(85MPH)のスプリッターは見送られ、5球目(84MPH)もスプリッターを続けて、今度はポサーダが手を出して、空振り三振。執拗なスプリッター攻め。これ以上、追加点を与えたくないキャッチャー、ジェイソン・ケンドールの強い意思を感じる。それに応えた藪。試合が壊れる危機を救って見せた。

【5回表】の藪。先頭の8番バーニー・ウィリアムスが初球を打ち上げてくれて、センターフライ。9番マーク・ベルホーンには初球ボールの後、2球目のファストボール(90MPH)で空振り。3球目のシュート、4球目のスプリッターが外れ、「3-1」。5球目のシュート(89MPH)でファウルを打たせ、勝負球のスプリッター(91MPH)が外れて、四球(ウォーク)。
 1番デレック・ジーターには初球のシュートを打たせて、ファウル。2球目もシュート(89MPH)。これで完全に詰まらせて、セカンドゴロ併殺。計算通りのピッチングでこの回も難なく切り抜けて見せた。

【6回表】は2番・松井秀喜との対戦。初球(90MPH)が高めに上ずり、2球目のシュート(88MPH)も外れるが、3球目のシュートでようやく「ストライク」。4球目もシュート(91MPH)。これも外れて、「3-1」。松井には徹底したシュート攻め。外角(アウトサイド)を攻めろ、という指示が出ているのだろう。5球目(90MPH)も続けたが、これを狙い済ましていた松井。センター前に弾き返して、日本(阪神タイガース)時代からの相性の悪さを思い出させる。

 3番ゲーリー・シェフィールドにも初球シュート。これも外れて、2球目は外のスライダー、3球目カットボール(89MPH)、4球目スライダー(84MPH)でファウルを打たせ、5球目のスライダー(83MPH)でタイミングを狂わせ、センターフライ。4番アレックス・ロドリゲスにも初球、“真骨頂”シュート(90MPH)で仰け反らせ、思わず打席を外して、一呼吸を置くA-ROD。2球目のシュート(91MPH)も外れるが、3球目のカットボール(88MPH)で空振り奪取。4球目のシュート(89MPH)で完全に詰まらせて、ショートフライ。

 5番ジェイソン・ジアンビには初球(91MPH)2球目(88MPH)3球目(89MPH)3球高めに上ずり、4球目(91MPH)も外に大きく外れて、ストレートの四球(ウォーク)。最も警戒するバッターへの慎重な攻めが窺える。6番シエラにも初球のスプリッター(84MPH)が外れるが、2球目のスライダー(82MPH)でファウルを打たせ、3球目のシュート(88MPH)もボールで「2-1」になるが、4球目のスプリッター(79MPH)を打たせて、ファーストゴロ。

【7回表】は先頭のポサーダにも「2-0」。3球目の真ん中に甘く入った球をセンター前に弾き返され、ノーアウト1塁。8番バーニーにも「1-1」からの3球目のスプリッターを引っ張られ、1,2塁間を破られる、9番ベルホーンを「1-2」に追い込み、センターフライに打ち取る。1番ジーターの初球にも仰け反らせ、真骨頂を見せるが、「3-2」から勝負球のスプリットが外れ、1アウト満塁。ここで2番・松井を迎えたところで降板。
New York Yankees

「7対0」で逆襲!(3日・オークランド)

2005-09-05 13:13:27 | New-York Yankees
 松井秀喜の犠牲フライで【3回表】に先制してから、「1対0」で試合は推移し、迎えた【7回表】ニューヨーク・ヤンキースの攻撃。先頭のホルヘ・ポサーダ、ロビンソン・カノの連続ヒット、続くブッパ・クロスビーのサクリファイス(犠牲バント)で1アウト1,2塁にして、1番デレック・ジーターは敬遠の四球(ウォーク)。バッターは「舐められた」2番・松井。

 オークランド・アスレティックスは2番手の左腕リカルド・リンコンに代わって、松井と対決。松井は見事に2球目のスライダー(86mph)を打ち返して、痛烈なセカンドゴロ。セカンド(マーク・エリス)の好守に阻まれて、センターには抜けなかったが、1点入って、「2対0」。続く3番ゲーリー・シェフィールドが「不調」ながら、四球を選んで、4番アレックス・ロドリゲスに繋いで、ここでA-RODが4番の働き。ライト前にヒットを落として、「4対0」。まるで日本の阪神タイガースの金本知憲のような「働き」だ。

 そして最後に締めたのが、5番「絶好調」ジェイソン・ジオンビー。2アウト、1,3塁で「2-2」からの5球目、甘く入ったスライダー(84mph)を巻き込んでライトスタンドに高々と舞い上がった、3ランホームラン! 「7対0」。それはまるで、タイガースの今岡誠のようだった。日本のタイガースのような繋ぐ野球。松井を2番に据えてから機能しなくなっていたヤンキース打線がようやく繋がり、【7回表】に一挙6点のビッグイニングを作り、快勝した。

 ヤンキースのスターター(先発)アーロン・スモールは、メジャーリーグ初「完封」勝利(6勝目)。ブルペン(中継ぎ)に戻したら、イマイチのピッチャーだったが、再びスターターに戻したら、こんな「いい」ピッチング。今シーズン絶望(右肘痛)の右腕エース、マイク・ムッシーナの「代役」を見事に果して見せた。今シーズン終盤の切札、そしてポストシーズンの貴重な戦力として「働き」が見込める。
New York Yankees

藪1回無失点(2日・オークランド)

2005-09-04 22:39:49 | Oakland Atheletics
 12点リードの【7回表】から藪恵壹(オークランド・アスレティックス)登板。ニューヨーク・ヤンキースの9番ロビンソン・カノをカットボール(88mph)で空振り三振。1番マーク・ベルホーンをフォークボール(84mph)で連続空振り三振。しかし、2番マット・ロートンに高めに浮いたファストボール(91mph)を叩かれ、センター前ヒットを許し、3番ブッパ・クロスビーにもファストボール(90mph)を叩かれるが、ライトフライに打ち取り、事なきを得る。

 翌日(4日)の試合の途中、ブルペンで不機嫌そうに座る藪の顔が(NHK-BS1で)映されていたが、本当にいつもどんな心境でブルペンに座っているのだろう。塗炭の苦しみか? それとも結構メジャーリーグを楽しんでいるのか? チームは調子が良いし。しかし、この調子の良さが禍して、藪にはなかなか出番が回って来ない。「これが俺の野球人生の終着点か……」

 ピッチャーとしての全盛期を「最弱」の時代のタイガースで過ごし、いいピッチングをしても、打線の援護に恵まれず、いつも「0対1」で負けていた。タイガースが強くなった頃には、藪の全盛期も過ぎ、先発ローテーションからも外され、それでも「元エース」の意地で与えられた仕事を全うし、2004年春に来日したヤンキース戦のピッチングが評価され、オークランドへFA移籍。しかし……。

「対戦したの誰?」久々のヤンキース戦の登板だったが、対戦した相手は今シーズン途中までマイナーリーグにいたルーキー・カノやボストン・レッドソックスにいたベルホーン、ピッツバーグ・パイレーツ(シカゴ・カブス)にいたロートンだった。真のヤンキースとの対戦も叶わず、藪の仕事は終了した。藪よ、今、何を思う……? 
k-yabu.net

ヤンキース、マリナーズに2勝2敗(1日・シアトル)

2005-09-03 13:38:03 | New-York Yankees
 貯金シリーズを目論んでいたであろう、シアトル・マリナーズとの4連戦に「2勝2敗」の五分。目標は「3勝1敗」、4(ゲームスイープ)連勝すら狙っていただろうが、痛い星を落としたニューヨーク・ヤンキース。これで首位ボストン・レッドソックスに「3.5」ゲーム差を付けられた。いよいよ苦しくなってきた。
 今日(2日)からのオークランド・アスレティックスとのワイルドカード決戦も、緒戦に「12対0」の大量リードを許している。このまま陥っていくのか、ヤンキース?

 転落のきっかけは、松井秀喜を「2番」にしてから、だと思いたい。このシアトルとの4連戦でも、第2戦の初回に1アウト満塁のチャンスを掴みながら、6番バーニー・ウィリアムス、7番ホルヘ・ポサーダが凡退し、チャンスの芽を潰した。第3戦は「2対0」で勝利したものの、初回に1番デレック・ジーターが出塁したものの、2番・松井がショートゴロ併殺打を打ってしまった。
 ジョー・トーリ監督は今直ぐ、松井を5番(あるいは6番)に戻し、本来のポイントゲッターの位置に戻すべきだ。今日はボストン・レッドソックスも「3対7」でボルティモア・オリオールズに敗れているから、首位とのゲーム差は変動しないが、この打線の繋がりの悪さは修正されるべき、だ。
MAJOR.JP

フランクリン14敗目…(29日・シアトル)

2005-09-02 22:10:28 | Seattle Mairners
 先発(スターター)ライアン・フランクリンが【5回表】まで2失点に抑えながら、【6回裏】に代わった2番手。左腕マット・ソーントンが、5番「絶好調」ジェイソン・ジオンビーにこの日2本目、2試合連続となる逆転3ランホームランを浴び、「5対4」。
 せっかく初回にイチローのリードオフ(先頭打者)ホームラン(14号)で先制し、「5対2」とリードしながら、結局「7対4」で逆転負け。A-ROD(アレックス・ロドリゲス)にブーイングして頑張っていた、シアトル・セーフコ・フィールドのお客さんも(さぞ)ガッカリしたことだろう。

 フランクリンはこれで14敗目(6勝)。いつもは立ち上がりで試合を壊すフランクリンが、ニューヨーク・ヤンキースの2番・松井秀喜からファストボール(148㎞)で空振り三振を奪うなど「快調」に飛ばしていたのに、この結果。来シーズンは先発ローテーションに名前が残っているのか? 
 薬物検査で引っ掛かり、出場停止も食らった。“大魔神”佐々木主浩(横浜ベイスターズ引退)と仲が良かった。ベイスターズの外国人候補にも名前が挙がった。来シーズンは案外、日本のプロ野球で投げているかもしれない。あのファストボールなら、日本ではスタンドへは飛ばされない(だろう)。それとも(やはり)薬物の「キャリア」は敬遠されるか? 
Seattle Mariners