活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

名づけて「キリシタン印刷街道」

2006-09-23 17:50:50 | Weblog
 このゆっくり紀行に最後までつき合っていただくと、わかりますが、
日本最初の活版印刷ゆかりの地は、島原・天草・長崎と、西九州各地に点在しています。

 私は、ムリヤリ、これらの地を結ぶ「キリシタン印刷街道」なる架空の街道をつくりました。その中には、直接、「印刷」とは、接点がみつからないものの、寄らずにはおられない土地があります。

 きょう、訪ねた島原はそのひとつです。
 島原は、近くは雲仙普賢岳の噴火でクローズアップされました。しかし、それよりも、200年前、<島原大変肥後迷惑>で眉山が崩れるような大地震と大津波に見舞われています。
 島原駅で下車して、季節運転のトロッコ列車で車窓から景色を楽しむのもいいですが、やはり、島原城に足を向けてください。

 城そのものは昭和30年代に復元されたものですが、城内にあるキリシタン資料
は隠れキリシタン時代を知るのに貴重です。
 島原城を造った松倉豊後守重政の圧政が「島原の乱」を生み出したのですし、島原の乱が、ただでさえ、キリシタン弾圧で消失した日本最初の活版印刷の遺物を徹底的に葬り去った元凶と、私は考えていますから、見過ごすわけにはいかないのです。
コメント
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