活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

川越で。印刷メディアよ、健在であれ。

2011-11-03 11:11:32 | 活版印刷のふるさと紀行
 日中は晩夏の感じが残る秋の日差しの中、埼玉の川越の町をうろつ
いてきました。来月早々、紅葉の最中に何人かの方を案内するためです。

 振り出しの喜多院はNHKのドラマ『江』の影響もあってか、江戸
城から移築された家光誕生の間や春日の局化粧の間を見たさに訪れる
人でいっぱいでした。東日本大震災で多少の受けたそうです。

 次に訪ねたのは「川越まつり会館」、川越まつりは10月の第3土・
日曜日に終わったばかりですが、360年の歴史を持ち、華麗な山車
(だし)で有名です。この会館は前市長の肝いりで町おこしのために
つくられたそうで展示も演出もなかなかのもの。お囃子や祭りに酔う
群衆のどよめきが聞こえてくるようでした。

 大型スクリーンに映し出される祭り当日の映像も迫力がありましたが、
山車の上からの視線で群衆や囃子連中が見られる機器も人気でした。
 当然ですが館内に現物の山車が2台と建造中の山車が1台展示されて
いましたが、最近作られたものは1億2千万円とかで驚きました。

 さて、このような映像や会館ガイドの熱心なナマの説明も観光客にと
ってはうれしいものですが、川越の町歩きで私があらためて感じ入った
のは、印刷メディア、「観光パンフレット」のもつ役わりです。
 写真の川越まつり会館の6つ折りパンフレットも全市の29台の山車
が見られ、川越まつりの歴史や全容が簡単に理解できる編集で好印象を
もちました。

 町をめぐる巡回バスの中でも、蔵造りの町を訪ね歩く人の手にパンフ
レットは握られていましたが、スマートフォンやタブレットの地図だよ
りの人は見かけませんでした。印刷メディアよ健在でありつづけてほし
いものです。

コメント
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