活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

資生堂アートハウスで

2011-11-18 09:59:53 | 活版印刷のふるさと紀行
 銀座の資生堂ギャラリーは馴染みの場所でしたが、掛川のアートハウスは
はじめて。企業資料館よりもメインの位置を占めているので、館員にうかが
ったところ、15年も兄貴株とのことでした。

 まずアートハウスのたたずまいがいいのです。玄関手前のグルグルまわる
彫刻もアートの象徴なら、建物そのものがアートそのもの、1980年の
建築学会賞受賞は当然とうなづきました。

 ここに収蔵されているのは大正時代からの歴史を持つ銀座の資生堂ギャラリー
で開催された美術展や工芸展に出品された絵画・彫刻・工芸品で、1600点も
あるそうです。

 さっそく、見て回りました。

 ガラスごしに屋外の風景まで取り込んだ空間で彫刻作品を程よい間隔で見られる
常設展示も楽しかったですが、奥村土牛や高山辰雄さんらの日本画、梅原龍三郎
や岡鹿之助さんらの洋画、佐藤忠良・、舟越保武さんらの彫刻、それに斯界随一の
作家による陶芸・染織・漆・金工、ガラスや竹工芸の作品を一点,一点じっくり
カーブを描いた壁面に沿って見て行くのは珠玉の時間です。

 ここで久しぶりに佐伯米子さんの花の絵に出会うことが出来ました。落合でパリ
がえりなのに着物を召して祐三の思い出を話してくれた米子さん在りし日を思い出
しました。
 また、「うるし、麗し」と題して田口善国・磯井正美・増村益城・赤地友哉さん
ら人間国宝作家による漆芸品の展覧会にも目を奪われました。



 


コメント
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