活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

諫早とのおつきあい

2012-08-02 04:00:56 | 活版印刷のふるさと紀行

 8月2日真夜中、といってもう午前3時半。なぜこんな夜中にと思われるかもしれませんが、ロンドンオリンピックで内村航平君が個人総合で優勝した興奮の中にまだいるというわけ。と、いっても彼と面識があるわけではありません。彼のふるさと、長崎の諫早に人1倍、親しみを感じているからで、あれこれと諫早とのおつき合いを思い出しています。

 この写真は諫早の城址公園の眼鏡橋、1839年(天保10)につくられた石造りアーチ橋で日本の100名橋のひとつで重要文化財。昭和32年の水害で被害を受け、ここに移築されたものです。実はこの公園のすぐそばに諫早図書館があり、そこに、日本最初の活版印刷人コンスタンチノ・ドラードの銅像があります。地元の昭和堂という印刷会社のお力添えで出来たのです。

 もう20年も前になりますが、日本の活版印刷発祥地加津佐を取材するときに足場にしたのが、この諫早。泊まった宿は諫早の道具屋という名前はクラシックでも素敵なホテル、そういえば、ドラードの銅像が出来て除幕式に招かれて講演やサイン会をしたのもここでした。島原鉄道のボディにイルカや子守娘のイラストの入った車両も懐かしい思い出です。健在でしょうか。

 ドラードは1567年に諫早で生まれました。そして15歳のときに天正少年使節の従者として渡欧、23歳でグーテンベルク方式の活版印刷術を習得して帰国しました。多分、今日、金メダルを手にした内村君も同じくらいの年齢ではないでしょうか。とにかく、あの諫早の町は大喜びでしょう。おめでとう諫早です。

 

 

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