活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

明治大学の装幀展で

2013-12-11 11:49:52 | 活版印刷のふるさと紀行
 明治大学中央図書館ギャラリーで開催されている「本の装い百年」を観て来ました。
サブタイトルに近代日本文学にみる装幀表現とありますが、明治・大正・昭和の文学書の洋装本が主体でしたが、目の保養になりました。

 
 とくに大正末期から昭和にかけての作品には優れたものが多い気がしました。恩地幸四郎、川上澄生、安井曾太郎、中川一政、東郷青児などの作品に惹かれました。
 時間がゆっくり流れていた時代に、本の内容を読み込んでじっくり考えた装幀がそこにはあり、あわただしい時間の中でデザインやイラスト優位に書店での店頭効果を計算した現在の装幀のありようをを反省させられます。

 また、同じ会場に夏目漱石、上田敏、永井荷風、宮沢賢治など作品をルユール作品化した展示があり、つい先日、丸善の展覧会でお目にかかったばかりの市田文子さんたちフラグマン・ドウ・Mの秀作も目にすることが出来て楽しかった。この展覧会は2014年1月19日までです。

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