活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

くずもちは江戸スィーツだった

2014-04-13 11:38:26 | 活版印刷のふるさと紀行

 愛知県生まれの私は「くず」というと葛、透明でブヨブヨとした感じで饅頭の餡を包んでいる葛を連想しがちです。ですから東京のくずもちとはじめて出会ったときは「これがくずもち?」と怪訝な気がしたものでした。

 それがチャキチャキの江戸っ子の家内のオヤジさんがら聞いた講釈で氷解しました。「くずといったって、ありゃうどん粉のでんぷんを発酵させたもので、その発酵のしかたでそれぞれの店の味がきまるのさ」

 関西のくずもちは吉野の葛を使う葛餅、東京は久寿餅と書いてあったり、くずもちとひらがな書きしてあって葛とは書いてないと聞いて納得したものでした。亀戸に住んでいる友人の手土産でどうしても、我が家では亀戸のくずもちを食べる回数が多いのですが、オヤジさんが推奨していた王子の久寿餅もたしかに美味、歴史もありそうです。

 とにかく亀戸や王子に限らず、東京には味自慢のくずもちの店があちこちにあります。鬼平が愛した江戸のスィーツだったのでしょうか。私は黄粉と蜜のバイプレーヤーが決め手のように思うのですが。

 

 

 

 

 

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