活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

明治村で活版印刷機発見

2015-11-27 10:28:39 | 活版印刷のふるさと紀行

 神田川大曲塾の秋季研修旅行で「明治村」に行ってきました。最初に訪ねたのは学芸員の中井彩子さんのレクチュアに刺激されて村内地図と首っ引きで明治村4丁目の鉄道寮新橋工場(機械館)でした。

 明治村は今年で50周年、開村当初とは比較にならないほど展示されている遺構建物も展示品もコース設定やインフォメーションも充実していました。さすがと名鉄さんの社会貢献と感服した次第。

 さて、目的の鉄道寮機械館は明治5年にほとんどの建築材料をイギリスから輸入してイギリス人技師の指導のもと建てられたものです。いわゆる「新橋ステーション」の機関車修復所のプレハブ建物を再現したものらしいのですが、機械館の別名どうり、館内には明治時代の機械類が展示されておりました。

 紡績工場で使われていたリング精紡機や菊のご紋章つきの平削盤のような重要文化財にまじって明治生まれの活版手引き印刷機が展示されていたのですが、これは文化財ではありませんから少々肩身が狭そうでした。

 たしかミズノ・プリンティング・ミュージアムにあったと思いますが、築地活版製造所が月島分工場で明治42年に製造したロール機械の停止円筒式活版印刷機でA半裁判、8ページ掛け、説明板には札幌の鉄道局で使われていたとありました。手引き印刷機ではありますが、弾み車をつけて人力でハンドルを引っ張って回すこともあったかもしれません。 そのすぐ隣にめずらしい乗車券の印刷機もありました。





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