活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

晩冬のスカイツリーの下、「たばこと塩の博物館」の話

2016-02-19 17:27:47 | 活版印刷のふるさと紀行

 今月の神田川大曲塾の見学会は墨田区横川の「たばこと塩の博物館」だった。それこそ、スカイツリーの足もとも足もと。雲ひとつない青空にスカイツリーのシルバー塗装が映えて東京タワー派の私もしばしウットリ。

 学芸員の茨木 愛さんのレクチュアーを受けながら特別展のー隅田川をめぐる文化と産業ー浮世絵と写真でみる江戸・東京を拝観した次第です。数年前、江戸東京博物館で特別展「隅田川」を見ましたが、今回の広重や国芳や豊国の作品は「たばこと塩の博物館」所蔵のものだから興味深かった。

 それにしても隅田川が大川と呼ばれて江戸市民はもちろん、どれだけ多くの浮世絵作家の創作欲をかきたてたことかと改めて感じ入ったのでした。それと驚いたことに塾生のみなさんが浮世絵を見ながら、しきりにこれは隅田川を西から描いたものとか、これは東から描いたものとかカンカンガクガクやっているのを聞くのもおもしろかった。

 当方はというと両国橋の上から花火を見上げる群衆のひとりひとりを「どうして、こんなに丹念に描けるものか」と感心しているのだから情けなかった。この特別展は3月21日まで。

 渋谷にあった「たばこと塩の博物館」がここへ移転したのは昨年2015年の4月ということですのでまだ、1年も経っていませんが、スペースが広くなり、館内がきれいで、常設展の方の塩やたばこのブースの充実ぶりもすばらしいので、ぜひ、一度おでかけあれとお勧めする次第。そのたばこブースで思わぬ展示物に出くわしたことは次回。

 

 

 

 


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