活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

壱岐の鬼だこ

2013-02-15 20:00:51 | 活版印刷のふるさと紀行

 バレンタインがあって、誕生日があって2月は忙しい、などと気取って見たいのですが、実際はただの身辺多忙、つい、ブログも間をあけてしまってゴメンナサイ。

 さて、もう節分も終わってしまいましたが、きょうは鬼の話。私はベッドのそばの壁面に壱岐の「鬼だこ」を吊り下げています。この壱岐の鬼だこには諸説、由来がありますが、いちばん信憑性のあるのは、こうです。

 その昔、壱岐の島は「悪毒王」と名乗る配下に5万の鬼を率いる鬼の大王が治めていて主従そろって悪行の限りをつくしていたといいます。それを聞きつけたのが都の「百合若大臣」というイケメンで腕に覚えあるスーパーマン。さっそく、討伐に上陸して来ました。あわれ、悪毒王の手下どもは彼の前には全滅、最後は悪毒王VS百合若大臣の一騎撃ちになり、斬られた悪毒王の首は空高く舞い上がり、かろうじて、舞い降りて百合若の兜に噛みついて絶命したそうです。舞い上がったとたんに絶命しているはずなどと理屈をいってはいけません。

 「とにかくその話がこの鬼だこの絵柄になっているのです。魔除けにはゼッタイです」島のみやげもの店のオヤジさんのことばで、私は2個求めてきたのです。というのは、あまりにも愛情濃厚の女性につかまって難渋している友人に進呈するために1ケ、我が家用に1ケと。

 昨晩その友人と電話で話したついでに「その後鬼だこの御利益は?」と聞いてみました。どうも著効はないようで煮え切れない返事でした。節分で「鬼は外」と追い出してしまったせいではないでしょうか。おかげさまで、我が家の方は豆まきはしましたが鬼だこさまさまです。

 

 

 

 

 

 


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