私的図書館

本好き人の365日

三月の名言集

2009-03-14 19:08:00 | 心に残った言葉

思い起せ、

君はどれほど前からこれらのことを延期しているか、

またいくたび神々から機会を与えて頂いておきながらこれを利用しなかったか。

しかし今こそ自覚しなくてはならない、

君がいかなる宇宙の一部分であるか、その宇宙のいかなる支配者の放射物であるかということを。

そして君には一定の時の制限が加えられており、

その時を用いて心に光明をとり入れないなら、

時は過ぎ去り、君も過ぎ去り、

機会は二度と再び君のものとならないであろうことを。








 ―マルクス・アウレーリウス「自省録」―



八月の名言集

2008-08-16 20:11:00 | 心に残った言葉

たとえ疑いをいっぱい持っていても

落胆する必要はありません。

健やかな質問はその人の信念を力強いものにします。

はっきり言って、疑いの心から出発しなければ深く根ざした信念は得られません。

軽々しくよく考えもしないで信じる人は

大した信念を持っていません。

何ものにも揺るがない信念を持っている人は、

血と汗を流した結果それを勝ち得たのです―

刺(とげ)だらけのやぶを通り抜けて広々とした世界へ到達し、

疑いの世界から真実の世界へ達したのです。










  ― ヘレン・ケラー ―



四月の名言集

2008-04-29 23:18:00 | 心に残った言葉

     前へ



少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。

―前へ。

僕はこの言葉が好きだ。



物語は終っても、僕らの人生は終らない。

僕らの人生の不幸は終りがない。

希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語の少年ルミよ。

僕はあの健気なルミが好きだ。

辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、

僕は弱い自分を励ます。

―前へ。








―大木実 思潮社「大木実詩集」より―