うちの田舎では夏祭りは8月の中旬ですが、地域によってはもう行われているところもあるみたいですね。
小さい頃は浴衣を着て出かけた記憶がありますが、最近は夏祭り自体めっきり行かなくなりました。
子供の頃は食紅で染めたリンゴ飴が欲しくて欲しくて、そのくせ一度も食べきったことがありません(苦笑)
綿菓子も楽しいのは最初のうちだけで、最後はベトベト。
それなのに、今でも楽しかったイメージしか浮かばないのだから不思議です。
クリスマスともお誕生日会とも全然違う。
「お祭り」ってやっぱり特別なんでしょうね♪
荻原規子さんの小説、「RDG レッドデータガール」シリーズの文庫版。
その第3巻。
『RDG レッドデータガール 3 夏休みの過ごし方』(角川文庫)
が発売されたので、さっそく買ってきてすぐさま読みました☆
おぉ! 和宮さとる再登場か!?
物語を読んでいない人には何のことやらわからないでしょうが、ちょっと4巻への伏線みたいな物が見えてきたんですよね!
そうそう、わかってたよ、”彼”は荻原さんの作品によく登場する欠かせないキャラだからね☆
「レッドデータガール」というのは、絶滅の危険のある稀少な少女(この場合は稀少な血、能力を受け継いだ少女)という意味。
神霊や神様、山伏や陰陽師という、日本の神話や古事記なんかを下敷きに、現代に生きる高校生(3巻現在)たちが活躍する物語なんですが、単なる悪者退治とか、不思議な力を使った戦いじゃなくて、登場人物それぞれの心情や感情が繊細に描かれたり、日本古来の風習や神々との付き合い方なんかもサラリと織り込まれていたりして、神話好き、歴史好き、成長する主人公好きな人にとってはたまらない小説♪
もっとも、主人公の泉水子(いずみこ)はかなり天然キャラ(笑)
どうみたって最強キャラで、今いる学園だって彼女のために作られたようなものだし(あくまで推測です)、自分を中心に物語が、というか世界が回っているのにそれに全然気が付いていない感じ。
ま、そこが作者の狙いなんでしょうけどね。
今回は長野県が舞台。
善光寺とか、戸隠れとかが出てきます。
善光寺には行ったことはありませんが、お蕎麦を食べによく長野県には行くんですよね♪
日本を舞台にファンタジーを書かせたら、やっぱり荻野規子さんはうまい!
安心して読めます。
今回も面白かった☆
降誕祭だとかハロウィンと聞いても、正直いまいちイメージがわかないのに、「天照大御神」や「天の岩戸」なんて言葉が物語の中に登場すれば、くどくど説明されなくても、少しはイメージできるのは、小さい頃からその物語にいろんな所で触れて来たから。
家の神棚。
近所の神社。
ニュース映像。
マンガやアニメ。
父親のつまらないギャグの中に、日常会話にだって出てきたことがあったかも知れません。
きっと「神様」って言葉に対しても同じ。
日本人の持つ八百万の神々のイメージ。
それぞれの人に違う「神様」がいるのかも知れないけれど、小説を読んでいる分にはくどくど説明されなくても、作者のいわんとしている「神様」のイメージにすんなり入り込める。
それは畏怖するもの。
人間の力のおよばないもの。
こういう説明の必要のいらない共通の認識って考えてみると不思議ですね。
昔からなじんでいるものだから体にしみついているのかな?
みそ汁だってあんな茶色の液体、考えてみたらよく飲めると思いますが、日本人なら平気でしょ?
でも最近、年配の方が2周りは年下の同僚と話しているのを聞いていたのですが、「清水の次郎長」も「森の石松」も通じないと嘆いていたのが面白かった♪
「江戸の生まれだってねぇ、寿司食いねぇ」
なんてセリフも当然わかんない。
ガッツ石松さんの「石松」って名前も意味不明になっちゃう。
わかるわけないよ~(笑)
これは日本人だからわかるわからないじゃなくて、単なる世代間ギャップかな?
ヘタすると「忠臣蔵」のストーリーもわからない。
戸隠れ=忍者 というイメージも無いかも知れない…
「LDって何ですか?」って聞かれた時は、自分が絶滅危惧種になったような気がしましたからね(苦笑)
ま、私だって自分の生まれる前の芸能界や歌謡曲のことは知らないわけですから、これはどの世代にもいえることなんでしょうね。
情報量が多すぎて、共通の認識ってのが持ちづらくなっているのかも。
ルビコン川も、天王山も、その言葉の背景がわからなければ何のことだかわからない。
今や平成生まれが社会人ですからね。
昭和は遠くになりました(苦笑)