最近読んだ本です。
『赤毛のアン』の作者として有名な、ルーシー・モード・モンゴメリが実際に使っていたレシピ帳をもとにした一冊。
『赤毛のアン レシピ・ノート L・M・モンゴメリの台所から』 (東洋書林)
モンゴメリが生きた時代、結婚式のお祝いとしてオリジナルレシピを渡すほど、当時は各家庭のレシピは大変珍重されていました。モンゴメリも一族に伝わるレシピをせっせと書き写し、オリジナルのレシピも書き加えて、自分のレシピ帳を作っていたのです。
小説家になっていなかったら料理人になっていただろう、と語るほど料理をつくることが好きだったモンゴメリ。
そのレシピは、モンゴメリの死後も一族の間で大切に保管され、その数は400以上にのぼるそうです。
その中から約90種類ほどを選び、モンゴメリやその一族、当時の料理道具などの写真、母として、妻としてのモンゴメリや幼少期のエピソードなどを加えて作られたのがこの本です。
私はコタツに入って読んでいたのですが、時間が経つのを忘れるくらい楽しく読みました♪
当時の空気というか、扉を開けたらすぐそこにモンゴメリが暮らしたプリンス・エドワード島の景色が広がっているみたいな匂いを感じたぐらい☆
赤い道を馬車が走る、その土煙が見えたような♪
すぐに影響される性格なんです(苦笑)
定価が2500円とかなりお高いですが、私は古本屋で450円で手に入れました!
プディング、アイスクリーム、クリスマスケーキ、ピンク・レモネード、チキン・モールド、子羊肉のシチュー。
『赤毛のアン』に登場するメニューのレシピもあります!
モンゴメリのご子息であるスチュアート氏が恋しがった、母親の「モックチェリーパイ(まがいチェリーパイ)」とか食べてみたい!
おいしいものを食べることも
それを一生懸命作ることにとりくむことも好き
―L・M・モンゴメリ―
友人やお客をお茶に招いたり、牧師夫人としてピクニックやガーデンパーティを手伝ったり、毎日の食事にお茶のしたく、忙しさの中でもモンゴメリはそんな時間を愛しました。
小麦粉、バター、料理ストーブ、家、海岸、小川に小道、森や湖、家族の笑い声、そして猫たち。
食べるって、本当に生きることの基本なんですよね。
レシピ本としてだけでなく、当時の台所をのぞくことができる貴重な一冊。
『赤毛のアン』ファンはもちろん、多くの人に楽しんでもらえる本だと思います。
あぁ、お腹空いた(笑)
赤毛のアン レシピ・ノート―L.M.モンゴメリの台所から 価格:¥ 2,625(税込) 発売日:2000-02 |