私的図書館

本好き人の365日

温泉から愛を込めて

2005-04-30 22:11:00 | 日々の出来事

温泉に行って来ました*(キラキラ)**(温泉)**(キラキラ)*

昼間っから湯船につかっていい気持ち*(音符)*

温泉プールも併設されている、レジャー施設のような場所なので、情緒や風情からは少し遠いのですが、まあ、そこそこに楽しめます。

連休ということで、子供向けのイベントをやっていて、館内は子供連れでにぎやか*(びっくり2)*

ソファーに座っていた老人のところに、孫らしき男の子が駆けてきて、イベントで小銭がいるからと、さっそくおねだり。

両親よりおじいちゃんの方が甘いことをよく知っている♪

売店では水着も売っていて、もちろんレンタルもあるのですが、おばあちゃんの団体がやってきて品定め。

ロビーに座っている仲間のところまで水着を持ち出して「これ、あんたに似合うよ」とすすめてる(苦笑)

一通りああだこうだ言ったあげく、その水着を持ってきたおばあちゃんは「こういうところの物って、良い物ないのよ」と結論づけた。

おいおい、あんたが似合うって持って来たんだろ*(汗)*

…なんか、人間ってとっても楽しいな*(星)*

帰りに本屋さんに寄って、連休中に読む本を買い出してきました。

まずは、ローラ=インガルス=ワイルダーの「大きな森の小さな家」*(キラキラ)*と「大草原の小さな家」*(キラキラ)*

猫ファンタジーの傑作、というふれこみが可笑しかった、ポール・ギャリコの「トマシーナ」*(キラキラ)*

猫ファンタジーって、そんなジャンルいつ作った*(!?)*

お笑い芸人”森三中”の一人、大島美幸と結婚した放送作家、鈴木おさむの本「ブスの瞳に恋してる」*(キラキラ)*

ソノラマ文庫の人気シリーズ。
「エリアル」(①~⑳)の後日談。
笹本祐一の「ARIEL番外編① 侵略会社の新戦艦」*(キラキラ)*

見事にジャンルバラバラですが、どれも面白そう☆

温泉入ってリフレッシュできて、これで明日からまた頑張れます*(音符)*


先立つものが大切です

2005-04-29 20:31:00 | 日々の出来事

今日は休日だというのに、半日出勤で、仕事して来ました。

あ~、疲れた*(雨)*

でも、半日休みがあると、けっこう色々できますね*(晴れ)*

バイクにガソリン入れて(ガソリン代高*(びっくり2)*)
車を洗車に持って行って、WAXかけて、ついでに車内もキレイにして*(車)*
日用雑貨を買い込み、新しいクツを購入☆

靴屋さんでは、ポイントカードが見つからず(もうじきいっぱいだったのに*(涙)*)、泣く泣く新しいカードにスタンプを。

(これ、あとで合算してくれるかな?)
と、心配している自分に、「ちっちゃいな~、俺*(汗)*」とつぶやいてみたり*(ニヤ)*

ゴハン食べて、道端の桜にホ~と見とれ、コンビニの女の子に声かけて冷たくされ*(割ハート)*、本読んで、夏物の服を出しました。

いよいよ明日から本格的な連休*(音符)*
準備万端整って、いつでもこいって感じですが、気付くといつの間にやらサイフの中身が二千円!

…まずは銀行いかなくっちゃ*(ダッシュ)*




心の記憶

2005-04-27 23:26:00 | 日々の出来事

ことば、コトバ、言葉。

結婚の決まっている女性から、
「あなたに会いに来たの」と言われた。

年下の女性に、
「うっとうしい」とすげなくあしらわれた。

場を和ませようとしただけなのに、
「あなたでも、冗談言うのね」と冷たく返された。

そんなに親しかった自覚はないのに、
「ありがとう。これ気持ちだから」とプレゼントを渡された。

カン違い?
思い込み?
この言葉の裏には意味があるの?

僕を悩ませ続けるいくつもの言葉。

「もう年だし、結婚できないんじゃないかな」
「私はそうはならないと思うよ」


「あなたは優しくない!」


「やる気がないなら仕事やめれば!」


「小学校の時、言ったこと憶えてる?」


「さよなら」


傷ついたこともある。
傷つけたこともある。

優しい言葉は忘れない。
自分の言葉は忘れてしまうけど。

忘れられない、ことば、ことば、ことば…




四月の本棚 3 『タランとリールの城』

2005-04-24 22:35:00 | プリデイン物語
今月は、ロイド・アリグザンダーの「プリデイン物語」を紹介しています☆

物語自体は、ロイド・アリグザンダーのオリジナルなのですが、名称やモチーフの多くを、ケルトの神話、特にウェールズ地方に伝わる古い伝説からとっています。

死の国アヌーブンの王アローン。
実りの女神ドン。
海神リール。
ギディオン王子に吟遊詩人の長タリエシン。

妖精や地霊たちが身近に存在し、魔法使い達がかっ歩する、まだ人間が、自然と共に生きていた時代の物語♪

それらをベースして、作者が想像力と、若い人たちへのメッセージを込めて新たに作り出した世界「プリデイン物語」

今回は、その第三回。主人公タランが思いを寄せる、エイロヌイ王女に重大な危険が迫る、スリルと驚き、そしてほんのちょっぴりのロマンスを含んだ冒険譚♪

『タランとリールの城』

を、ご紹介します☆

「わたし、王女になんか、ちっともなりたかありません!」

リール王家の血を引く金髪の乙女エイロヌイが、タラン達と共にカー・ダルベンで暮らすようになってから、どれぐらいの歳月が流れたのか。裸足で駆け回り、服を引っかけ、いつもどこかしら擦り剥いている王女様に、保護者である、老預言者ダルベンは、モーナ島のルーズルム王とテレリア王妃のところでしばらく暮らし、王女にふさわしい立居振る舞いを学ぶようにと言い渡します。

不満げなエイロヌイ同様、彼女との別れを納得しようとしながらも、どこかヘンな気分に悩まされるタラン。

いまだ豚飼育補佐であるタランは、王女さまとの身分の差を意識してしまい、屈託なく、カー・ダルベンでおしゃべりしまくる彼女に、自分の気持ちを伝えられずにいるのです。

無事にエイロヌイをモーナ島まで送り届けるために、毛むくじゃらのガーギと、カラスのカーを伴って、彼女に同行することになったタラン。

そんな彼らを、港で待っていたのは、遠くモーナから迎えに来た、ルーン王子でした。

そして、やがてタランは知るのです。ルーズルム王とテレリア王妃が、エイロヌイを、この息子のルーン王子の妃にしようと考えていることに!

ネタばらしするなって?

いえいえご安心を。
今回、こんなことは序の口。
かえって王子に遠慮して、エイロヌイを譲ろうと(「私は誰のものでもなくってよ!」)するタランがいたりして、そういう”美味しいところ”も宣伝しておきたいんです☆

しかもこのルーン王子。
お坊ちゃんというか、ボンボンというか、どうみても数々の冒険を乗り越えてきたタランとは比べ物にならない。エイロヌイのことを思いながらも、ルームズ王との誓いで、この恋敵のルーン王子を補佐しなくちゃいけないタランの板挟み状態がなんとも心が押される!

しかも、このルーン王子には、どんでんがえしの展開が待っていたりして☆

今回も、もちろん、春だからという理由でフラフラ旅に出てしまう困った王様、吟遊詩人のフルダー・フラムも登場!
いつも散々な目に会う彼は、今回も猫にまつわるちょっとしたトラブルに見舞われます(笑)←この意味は読んでのお楽しみ♪

なかなか凝った腹芸を披露してくれる、ドン一族のギディオン王子。
ほんと、この人のあらわれる所、もめごとアリって感じで、密かに私は「プリデインの水戸のご隠居」って呼んでいます☆

エイロヌイが、いつも服の隠しに入れて「安ぴかおもちゃ」と呼んでいる、リール王家の黄金のたまの秘密も今回ついに明らかに!

肩書きや身分に対するコンプレックス。
それを克服するものとは何か?
人は、何によってその人たるのか?

タランの恋の悩みは、人生における様々な場面での悩みに共通していて、彼の苦悩と決断が、一つの指針を与えてくれているような気がします。

ロイド・アリグザンダーの筆は、余分な装飾をはぶいて、どんどん核心だけでストーリーが進んで行くようで、想像力の余地がたくさんあります。そこが、新鮮で、この物語の魅力の一つでしょう。

春の陽気に誘われて、自分の王国を飛び出してしまう困った王様、吟遊詩人のフルダー・フラムと共に、タランの冒険の仲間に参加してみませんか?

でもこれだけはご用心。

自分をみかけ以上に大きくみせたり、立派にみせようなんて思ったら、フルダー・フラムの竪琴の弦はびぃぃん! とたちどころに切れてしまうのです。

人間、身の丈に合った自分が一番♪

そんな自分でも、認めてくれる大切な人を、失わないようにしなくちゃね☆











ロイド・アリグザンダー  著
神宮 輝夫  訳
評論社

「エロイーズ」と「ナルニア国ものがたり」

2005-04-23 23:38:00 | 日々の出来事
「エロイーズ」が届きました*(音符)*
全米で400万部も売れているそうです。さすが、さすが。

オビに作家の江國香織さんのコメントが載っていました。

「エロイーズ」がどんな人に向く絵本か?

「強い心で生きていきたいと思っている人―わたしは、そう答えます」

わかる、わかる*(びっくり2)*
エロイーズにかかったら、何でも前向き!
お行儀の良い、品行方正どこ吹く風。どんなにハチャメチャやっても、てってーてきに愛らしいエロイーズ*(ハート3つ)*
けっこう高かったけれど、買ってよかった☆

久しぶりの本屋さんなので、少し立ち読み。
川上弘美さんの本「センセイの鞄」をひとしきり読んで、棚に戻す(笑)

一方、ディズニーによる映画化も進み、いよいよ来年の春公開ということで、「ナルニア国ものがたり」が全七冊セットで平積み状態*(星)**(キラキラ)*

フッフッフ‥ようやく「ナルニア国ものがたり」のブームが来るのかな☆

あと、友達のお薦めの本で、今読んでいる「若草物語」の中にも出てくる、チャールズ・ディケンズの「大いなる遺産」(上・下)と、「二都物語」(上・下)を購入。

結局、お気に入りの絵描きさんの画集も買ってしまったので、一万円以上の出費になってしまいました*(汗)*

でも、まあ、使うためにお金は稼いでいるわけだから、これはこれでいいかな*(ハート)*

さあ、来週も頑張って働こうっと☆



エロイーズ

2005-04-21 00:28:00 | 日々の出来事
「エロイーズ」という絵本をご存知ですか?

ニューヨークの高級ホテル、*(キラキラ)*プラザホテル*(キラキラ)*の最上階に住む、6才の女の子、エロイーズが、ホテルの上から下まで駆け回り、はてはパリやモスクワまで出かけていって、やっぱりドタバタ走り回る物語*(星)*

去年行った、長野県の「安曇野ちひろ美術館」で見かけて、もうすっかり夢中になってしまいました*(音符)*

1955年に発表されて以来、200万部を超えるベストセラーになったそうですが、あいにく出会いがなくて、それまで知らなかったんです。

それを、ついに今日、注文してしまったのです*(びっくり2)*(おお~*(キラキラ)*)

しかし、シリーズ四冊を合わせると、七千円以上(!)する~*(汗)*

…エ、絵本って高いんですね。

シリーズのうち、二冊は図書館で読んだから買わなくてもいいかな、とも思ったのですが、やっぱりそろえて手もとに欲しい!

出版社さま、こちとら、けっこう上得意の客なんだから、もっと安くして下さいよ~*(涙)*

もう一冊、「天路歴程」という本を探していたのですが、これも文庫本は品切れで、あるのは立派だけれど、お高い大きなサイズの本ばかり。

あぁ、連休でお金がいるっていうのに、今月はこれ以上の無駄(ムダじゃないけど…)使いはできないな~*(お金)*

とにかく、もう注文しちゃった本はしょうがない。
せっかく手に入るんだから、その本が届くのを、めーいっぱい楽しんで待つことにします*(音符)*

本屋さんからの連絡が待ち遠しいなぁ☆




空から降る氷

2005-04-18 22:52:00 | 日々の出来事
ヒョウが降りました*(びっくり1)*

すごいカミナリだったから、雨がくるな、とは思っていましたが、まさか雹まで落ちてくるとは!

車に当たる雨の音が激しいので、まさか、とは思ったんです。
道路に舞っている桜の花も、どこまでも続くので、おかしいな、と思ったら、それが花びらじゃなくて、氷のかたまりでした*(汗)*

フロントガラスが割れるかと思った*(結晶)*

雷雨の時は、たまにこういうことがあります。
道を歩いていたら、さぞ、痛かったことでしょう。
みんな、大丈夫だったかな?



四月の本棚 2 『タランと黒い魔法の釜』

2005-04-17 23:52:00 | プリデイン物語
たまの休日だというのに、ダラ~として一日が終わってしまいました。

たまの休日だから、ダラダラしちゃうのかな?

掃除に洗濯、買い物と、やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、つい「明日でいいか」と、なまけ心が甘くささやく。
こんなことじゃいけない。自分の心を励ますためにも、自分の義務と使命に果敢に挑む、少年のお話を紹介しましょう☆

ロイド・アリグザンダーの「プリデイン物語」第二弾!

今回は、魔法の釜を求めてタランと仲間たちが探索の旅に赴く、

『タランと黒い魔法の釜』

を、ご紹介します☆

あなたが、親から自立できたと思ったのはいつごろですか?

一人暮らしを始めた時?
就職して自活できるようになった時?
それとも、結婚して自分の家庭を持った時でしょうか?

人も動物も、いつか親の庇護のもとを離れ、一人で生きていくことを学ばなければならない時がやってきます。生き物は、そうして初めて自分を見つめ、世界の中の自分に気が付いていくのです。

少年だったタランも、相変わらず「豚飼育補佐」の身分ではあるものの、老預言者ダルベンから、自分の剣を与えられるほどになりました。ただし、成長したから剣を渡されたのか、成長するために剣を渡されたのかは、微妙なところ☆

まだまだ、名誉や栄光を夢見る危なっかしい少年に変わりなく、女心にも鈍いタランは、今日もエイロヌイに怒られてばかり。

物語は、プリデインを守るドン一族の王子、前のお話でタランを助けてくれた、ギディオンが現れて、タランの住むカー・ダルベンで会議を開くところから始まります。

角の王の脅威は退けたものの、死の国の王、アローンの作り出す、不死の戦士に苦しむ人々。この現状を打破すべく、ギディオン王子が考え出した作戦は、果敢にもアローン自身の王国、アヌーブンを攻撃し、死者を戦士に蘇らせるという、黒い魔法の釜を奪って、打ち壊してしまおうというものでした!

アローンの本国に攻撃をかけることになるその戦いは、プリデインの各諸侯が参加する、大掛かりなものになると予想され、タランの師匠、老戦士コルを始め、吟遊詩人で一応王様のフルダー・フラム、妖精族のドーリなど、かつてのタランの仲間たちも参加します。

その戦いに加えてもらえることを知り、単純に喜ぶタラン。
しかし、それは、辛く苦しい自分との戦いが待っている、過酷な旅の始まりでもありました…

今回は、タランの精神的な成長、とくに、多くの決断と選択をせまられるシーンが見どころです♪

タランに大きな影響を与える、吟遊詩人の長、タリシエンの息子アダオン。
自分に正直に、律儀なまでに正しき道に従おうとし、彼の帰りを待つ婚約者を心から愛するアダオン。
また、功名心に取り付かれ、なんとか名を上げようとタランにライバル心を燃やす、北の国のペン・ラルカウ王の末子、エリディルもタランの成長に一役買います。

そして、モルヴァの沼地に住む、すべてを見通す力を持つ三人の魔女。オルデュ、オルウェン、オルゴクがタランに与える過酷な試練。

魔法の釜を打ち壊すために要求される、その代償。

大切な仲間を守り。大切な想い出を守り。名誉と誇りを守り切ることがはたしてできるのか?

決断を迫られ、悩むタラン。

いくたの戦に参加してきたアダオンは言います。

「血に染まった野よりも、よくたがやされた野のほうが名誉だ…」

今回も前作にまして、タランはもちろん、毛むくじゃらのガーギに、姿を消す小人のドーリ。放浪クセのある困った王様フルダー・フラムに、おしゃべりな王女エイロヌイなどの、個性的で魅力的ないつもの面々が大活躍!!

はたして、大袈裟なことを口にするたびに切れる、フルダー・フラムの竪琴はいったい何回切れるのか?

彼女を捕まえた敵将は、エイロヌイのおしゃべりを止めることができるのか(笑)

そして、老預言者ダルベンの幼少時代も明らかに?

個人的には、手柄にこだわるエリディル王子に感情移入しちゃって、何度もそのプライドに支えられた、弱い心に同情してしまいました。
きっと、今回は一番人気がなさそうなのも、かわいそう。

キディオンやダルベンの助けもなく、必死で仲間を引き連れ、危険な道にあえて飛び込むタランの苦悩。

楽な道はいくらでもあるのに、信じた道を進む決断。
後悔と迷い。
本当にこれでいいのか?
自分は間違ってやしないかという疑問がつねにつきまとい、葛藤する。

物語の中の出来事なのに、とっても身につまされてしまい、タランと一緒になって考えている自分がそこにいました♪

大人の世界でタランが見ることになる、裏切りや欲望。しかし、それでも彼は大人の世界に入っていくしかありません。

そして彼は知るのです。
確かに人間の心には邪悪なものや、弱さにつけいる誘惑が潜んでいる。
でも、それと同じくらい、いや、もっと多くの愛や喜びも、また、同じ人間の中で輝いていることを☆

そう、今日は一日、ダラ~と背骨の抜けている私ですが、きっとやる気と根性はどこかにあるはず。

明日からは頑張ります!

変われるからこそ、人間には希望がある♪

…これを希望的観測とひとは呼ぶそうですが(笑)

タランと仲間たちの物語。
きっと、あなたにも、何か大切な物を伝えてくれるはず。

ぜひ、本屋さんでみかけらた、手に取ってみて下さい☆









ロイド・アリグザンダー  著
神宮 輝夫  訳
評論社

言葉のバランス

2005-04-15 23:58:00 | 日々の出来事
謙遜するのって難しい。

うちの会社に、中途採用で入社した50代の男の人がいる。
なんでも、自営業をやっていたそうで、わけあって店をたたみ、夫婦そろってうちの会社にやって来た。

新人として頑張ります! と、その男の人は、年下の私たちにも頭を下げて、熱心に仕事を覚えようとしている。
質問や発言も積極的で、それはそれでいいことだと思うのだが、しゃべる前に必ず一言前置きするのが、最近どうも気にかかる。

「新人の私が言うと生意気に聞こえるかもしれませんが…」
「こんなことを新人の私の口から言うのもなんですが…」

きっと、謙遜のつもりでしゃべっているのだろうが、もう入社して半年くらいたつのに、発言の度にこう言われると、なんだか全然謙遜に聞こえない*(汗)*

気にしすぎなのかな?

年上の人に敬語で話しかけられると、なんだか妙な気持ちがする。
会社では先輩かも知れないが、だからといって、別に偉いわけでもなんでもないんだし、普通に話してもらったほうが、距離が縮まって親しくなれそうなものだけど。
いつまで新人で通すつもりなのかなぁ?

過度な敬語や、ヘタな馴れ馴れしさは、自己防衛のしすぎで、かえって相手に警戒されると思うんだけど。

昔風の「長幼の序」とまでは言わないけれど、言葉のバランス感覚って大切だと思う。
なかなか、自分でもうまくいかないことが多いけれど。





試金石の使い方

2005-04-12 22:17:00 | 日々の出来事
不幸な出来事に見舞われた時、それを試金石として楽しむことに、決めています。

くよくよしたって始まらない。
これをバネに成長してやれ!
って、半ば強引な自己流の立ち直り方なんですが☆

人生には必ず試金石がやって来ます。
私の場合、それはたびたびやって来ます*(汗)*

仕事でとんでもないミスをしてしまった。
友達と誤解が原因でケンカしてしまった。
こちらのカン違いで、他人様に失礼な態度をとってしまった。

そんな失敗をする度に、落ち込むことは落ち込むのですが、「これは試金石なんだ。自分を磨くために与えられた試練なんだ。これを乗り越えれば、人間として成長するはず!」と、都合のイイ解釈で、自分の沈みがちな心をなんとか吊り上げます(苦笑)

反省して、どこが間違いだったのかを分析して、バカバカバカと自分をののしったのち、よ~し頑張るか*(びっくり2)* と、そこからは前向き!

もちろん、取り返しのつかないことだってありますが、それは取り返しがつかないんだから、自分のできることをせーいっぱいやるしかないでしょ*(ダッシュ)*
(ああ、なんか自分で自分に言い聞かしてるな、この文章*(汗)*)

…告白します。
実は、会社で一番高い機械を壊してしまいました*(涙)*

もちろん、わざとじゃありません!
ミスです。とんでもなく間抜けなミスだったんです!
ああ、なんて情けない!

とりあえず、交換部品が来るまで機械は止めるしかなく、しばらくみんなに迷惑かけそう…

今回の試金石は厳しいなぁ…

一応丸一日くらい落ち込んだので、あとはできることで挽回するしかありません。
これで二度と同じ間違いはしないと思うし、今回のことで学んだことをいかして、明日の自分につなげなきゃ。

沈んでいても迷惑なだけなので、頑張るしかないですね。
でも、いくら自分を磨くためとはいえ、やっぱり試金石は、もう少し、軽めのやつにしてもらいたいなぁ~



四月の本棚 『タランと角の王』

2005-04-10 23:45:00 | プリデイン物語
さあ、今回は、アメリカの誇るファンタジー作家。
ロイド・アリグザンダーの

「プリデイン物語」

の登場です☆

最初に訳されたのが一九七二年。本屋さんでは最近見かけませんが、これがどうして、忘れてしまうにはあまりにも、もったいない名作なんです!

今回は五部からなる「プリデイン物語」の第一部、

『タランと角の王』

をご紹介します☆

舞台となるのは古代ウエールズ(イギリスを長靴に例えると、その靴先の上にあたる部分)を彷彿とさせる、空想の国プリデイン。
人里離れたカー・ダルベンで暮らすタランは、詩や物語に出てくる英雄に憧れ、いつか自分も、そんな冒険の旅に出かけたいと夢見ている普通の少年です。鍛冶場で馬の蹄鉄をうったり、家畜の世話をする毎日には、少々刺激が足りないと思いはじめたタランに、ある日、タランにとっては師匠のような存在の老戦士コルが、やれやれという感じで「豚飼育補佐」という”立派な”肩書きを与えてくれます。

この「豚飼育補佐」。
タランは不満かもしれないけれど、なかなかどうして、けっこう重要なお役目だったりします。

タランが世話をしている白い豚、ヘン・ウェンは、実は神託の力を持つ不思議な豚。カー・ダルベンのあるじで、タランの親代わりでもある三七九歳になる予言者、ダルベンにとっても、そしてプリデインすべての生き物にとっても、とても大切な豚なのです。

かなりの有名人(?)らしく、ヘン・ウェンの神託を聞くために、遠く都から高貴な人がわざわざ訪ねて来るぐらい。

実は物語の結末にまつわる大きな鍵を、このヘン・ウェンがにぎっています♪

さて、そんなカー・ダルベンで、ある日突然、事件が起こります。こともあろうに、タランの目の前で、ヘン・ウェンが何かにおびえたように柵をくぐり抜け、逃げ出してしまうのです!
「豚飼育補佐」としては、なんとしてもヘン・ウェンを捕まえなくてはならない!
彼女を追って単身森の中に分け入るタラン。
そこで少年が目にすることになるのは、白い豚ではなくて、馬に戦士、角の王に偉大な英雄。

こうして、タランにとって、夢に描いていたものとはずいぶん違うかたちで、突然、憧れていたはずの冒険の旅が始まってしまうのです☆

この物語。下敷きになっているのは、古代ウエールズの神話や伝説なのですが、それだけではなくて、オリジナリティがふんだんに散りばめられています。

特にキャラクターが最高!

死者の国の王アローンや、実りの女神ドンの一族である、ギディオン王子などが登場する、いわゆる善と悪の戦いが霞んでしまうほど、その魅力は物語いっぱいを埋め尽くしています!!

まずはなんといっても、ヒロインの少女エイロヌイ♪

海神リールの一族で、魔法使いになるために、親戚の魔女のところで修行をしているらしいのですが、ひょんなことからタランの旅の仲間に加わります。
これがまた、やることが豪快で、さっぱりした性格で、とにかくよくしゃべる!

あいにく豚飼育補佐殿は、彼女のおしゃべりには興味がないみたいだけれど、もちろんそんなことにはかまわず、しゃべり続けるエイロヌイ☆

彼女が登場するだけで、場面がとたんに明るくなるみたい♪

エイロヌイが服のかくしに持っている、金色の玉は、リール王家の秘密の魔力を伝えるアイテムらしいのですが、それを彼女は、いつも懐中電灯代わりに使って、「わたしの安ぴかおもちゃ」と呼び、無造作にタランに投げてよこしたりする。そんな、こだわらないところも性格を表していて、とってもとってもイイ感じ♪

多少口が悪いけれど、悪意はないのでタランじゃないけど許せちゃいます☆

次は放浪の吟遊詩人、フルダー・フラム。

実は一国の王様だったのに、自分の国があまりに地味だというので、吟遊詩人になろうとしたんだとか(笑)
ところが、吟遊詩人の試験に落ちてしまい(笑)、かわいそうに思ったのかそんな彼に吟遊詩人の長タリエシンは、ある竪琴を送ります。

これがまた憎めない竪琴なんです!

誇張クセのあるフルダーが、一人の敵を十人なんて言おうものなら、そのとたんに、びぃぃん! といって弦が切れる(笑)

それだけなら一本くらいで済むけれど、十人の敵を百人、二百人なんていった日には、びぃぃん! びぃぃん! と全部の弦が切れてしまう♪

その度に、しょんぼりと弦を張り替えるフルダー・フラムの姿は、哀愁が漂っていて、か、かわいいゾ~☆

さすがは吟遊詩人の長タリエシン。
同情したわけでもかわいそうに思ったわけでもなくて、修行だったんだ♪

この他、姿を消すことが出来ると信じて、いつも息を止めている妖精族の小人ドーリ。

いつも、むしゃむしゃもぐもぐのことばかり考えていながらも、純真で忠義に厚い毛むくじゃらの生き物、ガーギ。

渦巻き城に、黒い剣ディルンウィン。
魔法の釜に、不死身の戦士。

聞いただけで、ワクワクするような要素を詰め込みながら、ファンタジーを読み慣れた方には、案外あっさりとしたストーリーに思えるかもしれないほど、すべてがすっきり凝縮されていて、余分な物はいっさい無し!
それでいて、一度読んだら、登場人物たちが心に住み着いてしまうこと間違いなしの魅力にあふれた筋立てになっています☆

一冊づつが、独立したお話としても十分楽しめるプリデイン物語。

でもやっぱり成長していく主人公たちの活躍が読みたいですよね♪

引き続き、タラン達の活躍する、第二部、第三部と紹介していきたいと思います。
ちょっと長くなりますが、よろしかったらしばらくお付き合い下さいませ☆


「人はみな、成長し、変わらねばならぬ時がくるものじゃ」


一人の少年、タランの成長物語。

さあ、魅力的な仲間と共に、あなたもプリデインの大地を一緒に旅してみませんか?










ロイド・アリグザンダー  著
神宮 輝夫  訳
評論社