東海地方も梅雨入りしました。
しばらくはジメジメした日が続きそうですが、雨の日はとくに嫌いじゃありません。
晴耕雨読。
シリーズ物の第5巻をようやく読み終わりました。
荻原規子 著
『RDG レッドデータガール 学園の一番長い日』(角川文庫)
全6巻シリーズの文庫化第5弾。
現在アニメも放送中。
もう!
主人公の泉水子(いずみこ)が、すごく頼りなくて、すぐにだまされて、すごいお荷物なのがイライラする!(苦笑)
私は自分の足で立つ主人公が好きなので、泉水子みたいなキャラが苦手なんですよね~
泉水子の周りにいる脇役たちも、泉水子の能力に気がついていないという設定なので、全体的に読者を放ったらかして空回りなストーリーが展開している感じ。
無意識に自分からトラブルを起こす、赤ちゃんのようなお姫様のお目付け役、深行(みゆき)くんがかわいそすぎる(笑)
ちゃんと最後にカタストロフィーが起こってすっきりするのかな?
荻原規子さんの昔からのファンとしては、カラスの和宮くんの活躍が少ないのも不満の一つ。
文庫版は次回が最終巻。
期待して待ちたいと思います。
その他に読んでいるのは
吉野弘 著 『贈るうた』(花神社)
吉野せい 著 『暮鳥と混沌』(彌生書房)
お二人とも姓が同じなのはまったくの偶然。
現在放送中のテレビアニメ、「ヤマト2199」で登場するため注目されている、中原中也の詩も読み返しています。
「山羊の歌」
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
吉野弘さんにも、こんな詩があります。
「雪の日に」
雪は今日も降っている。
雪の上に雪が
その上から雪が
たとえようのない重さで
ひたひたと かさねられてゆく。
かさなってゆく。
さあ、日々ひたひたと重なっていく「日常」という時の重さを感じながら、明日も頑張ろうかな。