私的図書館

本好き人の365日

今年も一年、ありがとうございました。

2012-12-31 13:17:20 | 本と日常

ようやく年賀状を出しました。

お餅も買ったし、出来合いのお節も買ったし、すき焼きの材料と年越しソバも買った。

自分で作るのはダシ巻き玉子くらいかな。

大掃除…だけができていません。

中掃除くらい(苦笑)

 

このHP「私的図書館」も、何とか十回目の年越しを迎えることができました。

10年かぁ~

我ながらよく続いたなぁ。

これもコメントを寄せて下さった方々のおかげです。

毎回すっごく励みになっています!

本当に、ありがとうございました☆

 

10年間続けても、当然ですがまだまだ読んでいない本はたくさんあるし、語りたいことは次々と出てきます。

新人作家さんが出てくる度にワクワクするし、自分が気付かなかった古い作品に出会うのも楽しい。

10年で世の中もずいぶん変りました。

ウィキペディアによると(自分の記憶がすでにあいまいなので…)、ユーロ紙幣が導入されたり、UFJ銀行(2006年に東京三菱銀行と合併)とみずほ銀行などが誕生したり、小泉首相(当時)が北朝鮮を訪問したり、スペースシャトルコロンビア号が空中で爆発したり、リーマン・ショックがあったり、アメリカで初の黒人大統領が選ばれたり、アフリカ、中東で「アラブの春」と呼ばれる民主化運動で独裁者が殺されたり、民主党による政権交代と東日本大震災はまだ記憶に新しいところ。

日常生活でいうと、スマートフォンの普及とデジタル放送の開始かなぁ。

私生活でも、車を買い換えたり、引越し(3回)したりといろいろありました。

0歳の赤ちゃんが10歳になっているわけですからね。

自分も少しは成長できたのかな?

 

今年も本や日常のあれこれについて、たくさんお話ができて楽しかったです。

本当に一年間ありがとうございました。

来年も引き続きよろしくお願い致します。

では皆さんもどうぞよいお年をお迎え下さい。


12月の本棚スペシャル 2012

2012-12-27 08:08:52 | 本棚スペシャル

怒涛の2012年もあとわずか。

早かったような遅かったような、仕事でもプライベートでもいろいろあった年でした。

まさかアパートが競売にかけられるなんてねぇ(苦笑)

 

一番印象に残っているのは、なんといっても5月に行った宮城県でのボランティア活動。

たった3日間でしたが、宮城県七ヶ浜で震災の残したガレキ拾いなどをしました。

一緒に行った長野県の皆さん、現地でよくしてくれた七ヶ浜ボランティアセンターの皆さん、共に働いた神戸や神奈川、東京などからこられたボランティアの皆さん、そしてご苦労なさっているのに私達に温かい言葉をかけて下さった被災者の皆さん、大変お世話になりました。

あの3日間の体験は今でも私の生きる力になっています!

ありがとうございました♪

 

今年は生まれて初めて沖縄にも行きました。

ひめゆりの塔、ガンガラーの谷、美ら海水族館に首里城と、レンタカーで沖縄本島を南から北へ。

住宅街を飛び交う普天間基地のアメリカ軍飛行機の騒音も体験して来ました。

食堂のおばちゃん、お土産屋のお兄ちゃん、ツアーコンダクターのお姉さんに、レンタカー屋さんとホテルのフロント係りさん。

沖縄の人って何かしゃべっていても安心感があるんですよね。

その節はお世話になりました。

また行きたいなぁ。

 

そしてこのブログの本来の目的、本の紹介の方ですが、こちらは年々読む時間が少なくなってきているような気がします。

そこはちょっと反省。

でも言い訳すると(させて下さい!)、仕事でほぼ毎日12時間働いて、家に帰って炊事に洗濯、買い物にも行って税金払って図書館と本屋さんと古本屋巡りをして、映画もチェックして、たまにバイクでツーリングに出かけて、温泉と岩盤浴に趣味の神社仏閣巡りをして、博物館と美術館の特別展なんかに出かけていると、ホントに忙しいんです。

・・・アレ?

自分の楽しみばっかだな(苦笑)

 

今年読んだ本の中で印象に残っているものは・・・(特に今年発売された物というわけじゃありません)

 

『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(理論社) 梨木香歩 著

『パットの夢』 (角川文庫) ルーシー・モード・モンゴメリ 著/谷口由美子 訳

『フルダー・フラムとまことのたてごと』、『コルと白ぶた』(評論社) ロイド・アレグザンダー 著/エバリン・ネス 絵/神宮 輝夫 訳

『洟をたらした神』(弥生書房) 吉野せい 著

『茨木のり子集 言の葉Ⅰ』(ちくま文庫) 茨木のり子 著

『果樹園のセレナーデ』(新潮文庫) ルーシー・モード・モンゴメリ 著/村岡花子 訳

『楽園のカンヴァス』(新潮社) 原田マハ 著

『きみはいい子』(ポプラ社) 中脇初枝 著

『まじめな時間(1)』、『まじめな時間(2)』(アフタヌーンKC) 清家雪子 著 

『これでよろしくて?』(中央公論新社) 川上弘美 著

 

とりあえず10冊(絵本、マンガは2冊で1冊勘定)選んでみましたが、まだまだ良かった本はたくさんあります。

先日文庫本最新刊が発売されたばかりの、萩原規子さんの『RDG レッドデータガール』シリーズ(角川書店)も面白かった♪

梨木香歩さん、原田マハさんの本は他のタイトルも読みましたし、小川洋子さん、三浦しをんさんの本も面白かった。

新井素子さんの『銀婚式物語』(中央公論新社)や、ソローやカフカを扱った本、『蜩の記』(祥伝社)や『見残しの塔』(新宿書房)などの時代小説も読みました。

今年はSF作家のブラッドベリが亡くなったので、その作品もいくつか。

来年にはドラマも放送される『ビブリア古書堂』シリーズ(アスキー・メディアワークス)も楽しかったし、森薫さん、益田ミリさん、ヤマザキマリさんのコミックなども読み漁っていました。

あぁ、今年も本棚にあるドストエフスキーやラブレーの本が読めなかった・・・

ムアコックの「エルリック・サーガ」なんて読み終わるのに何年かけてんだ?

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品はいつ文庫化してくれるのさ?

 

映画も今年は『おおかみこどもの雨と雪』があったし、『グスコーブドリの伝記』、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』も映画館に観に行きました。

さらに何といっても今年一番の話題は『指輪物語』の原点、『ホビット~思いがけない冒険~』が公開されたことでしょう☆

もうトールキンファンとしては感涙もの♪

自民党政権には期待できないけれど、『ホビット』三部作の続きがあるから来年も頑張って生きていけます!

 

今年は引越しもしたので、ずいぶん本も整理しましたが、12月現在、本棚からあふれた本が畳みの上に山と積まれている状況になってしまいました。

来年は本棚買わなきゃダメかな・・・

 


いいかげんで、いい。人間だもの・・・(笑)

2012-12-26 04:28:07 | 日々の出来事

あぁ、年賀状まだ書いてない~

来年はヘビ年?

ヘビなんてどうやってイラストにしたらいいの?

仕事も忙しいし、家事もやらなきゃいけないし、本も読みたいし、レンタルしてきた映画も見なきゃいけないし、お正月に遊ぶ予定も立てなくちゃ!

 

毎年恒例とはいえ、クリスマス過ぎると、いっきに年末モードに切り替わります。

あたふたあたふた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたふた?

あたふたあたふたあたふたあたふたあたふたあたふたあたふたあたふた・・・

あー、ゲシュタルト崩壊おこした。

「あたふた」が気持悪い。

一つの言葉をジッと考えていると、バラバラになって本来の意味がわかんなくなる時がありますよね。

これを心理学的には「ゲシュタルト崩壊」と呼ぶそうです。

ちょっと注視するのをやめて、他のことを考えると治まります。

 

誰かのことばかり考えていると、それが好意なのか嫌悪なのかわかんなくなったりして(苦笑)

 

何事も根を詰めるとよくありませんね。

根を詰める?

根?

いやいや、日本語って変な言葉が多いな(苦笑)

中国語?仏教語?

兎に角、何はともあれ、あまり張り詰めないで、たまには気分転換しないと。

ちなみにウサギに角はありません。

ただの当て字です。

深く考えないで下さい。

まったく関係ありませんが、新体操などで着用する「レオタード」の語源は、フランスの”男性”曲芸師レオタールさんの名前からだそうです。

日本語の「鮪(まぐろ)」という漢字は中国語では「鮪(チョウザメ)」のことですが、何でも昔の日本人が、中国の「鮪」という漢字が何の魚のことを指すのかわからなくて(魚だということはわかったけれど、チョウザメを見たことがなかった)、かなり大きな魚ということで、「鮪」=「まぐろ」と読むことにしたとかしないとか(笑)

こうしてみると、人間って、けっこういいかげんに生きてきちゃっていますね♪

真面目な人には許せないかも知れませんが、「いい加減」で物を考えることも時には大切です。

 

・・・だから、年賀状がお正月を過ぎてしまったり、台所が少々散らかっていても大目に見て下さい。

 

ね♪

 


世界の12月25日

2012-12-25 05:24:26 | 本と日常

帰り道の途中にある宅配ピザ。

いつもは四、五台の配達用バイクが店の前にとめてあるのに、24日の夜だけは、たった一台。

そのバイクも私が見ている間に、慌ただしくピザを詰め込み出かけて行きました。

クリスマスイブなんですね~

 

先日スマートフォンをアップル社の「iphone5」に買い換えたのをきっかけに、Twitterを始めてみたのですが、戦場カメラマンの渡部陽一さんのTwitterでは、内戦の続くシリアの様子が報告されていました。

現在国連特使による和平交渉が続けられていますが、1年9ヶ月にもおよぶ内戦で、すでに約4万4000人の人々が犠牲に・・・

食糧も不足しており、パン屋さんの前には1000人ほどの人が行列を作って並んでいたそうです。

 

映画にもなった「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリさんの旅行記エッセイ、『世界の果てでも漫画描き2 エジプト、シリア編』(創美社コミックス)を読むと、イスラム圏の女性たちのたくましさが垣間見れてとても興味深いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

町のバザールには日本でも目にしないような派手派手の下着が吊るされていたり、公共浴場でのお互いスッポンポン同士の彼女たちの会話を聞いていると、いい意味でも悪い意味でも日本の女性と変わらない(苦笑)

TVで見る全身をブルカと呼ばれる衣装ですっぽり覆った姿が、「抑圧された」イメージとつながりやすいんでしょうね。(確かに「タリバン」など問題のある例も多いですが・・・)

 

クリスマスも、もともとは世界各地でお祝いされていた冬至祭と混ざり合ったという説があるので、なにもキリスト教徒だけのお祝いの日ではありません。

昼間と夜の長さ入れ替わり、太陽が新たな誕生を迎える日。

でも、クリスマスケーキだけは食べたいな(苦笑)

 

 

 


天使のくれた時間

2012-12-21 14:51:27 | 映画

今日はもう仕事も家事もなぁんにもしない!

だって昼間なのにワイン飲んじゃったから♪

 

昼前は掃除や洗濯、郵便局にドラッグストアーにスーパーと、用事をぜんぶ済ませ、レンタルショップで映画を借りて来ました。

スーパーで買ったのは、ホントに久しぶりの白ワイン!

まだまだ日が高いというのに、コタツに入って、スーパーで買ったおはぎ、レンジでチンしたウインナーにケチャップをかけたものを並べ、白ワインを飲みながら映画三昧です。

額に汗して働いている労働者の皆さん、ゴメンナサイ。

でもね、人間たまには自分を思いっきり甘やかしてやりたい時ってものがあるんですよ。

明日から頑張ります!

イヤ、本当に。

だから今日だけは許して下さい。

 

映画は3作品。

『宇宙人ポール』(2011年)

『心の旅』(1991年)

『天使のくれた時間』(2000年)

 

 
ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2012-07-04

 

 

 

 

 

 

『宇宙人ポール』はSFオタクの二人が主人公のコメディー。

様々な作品のパロディを散りばめながら、グレイ型宇宙人との珍道中を描きます♪

グレイ型宇宙人って何だ?

イヤイヤイヤ、SFファンなら「グレイ型宇宙人」は初歩の初歩ですよ。

「未知との遭遇」、「スター・ウォーズ」、「E.T.」。

「エリア51」、「ロズウェル事件」、「メン・イン・ブラック」、「モルダー捜査官」

日本と違ってロシアの首相が冗談で使うほど、UFO用語は世界では一般常識!(笑)

アメリカに旅行でやって来たイギリス人の二人が主人公なんですが、この二人は映画の脚本にも携わっていて、いやもうブラックユーモアというか、おふざけがすぎるというか、独特のユーモアでニヤリと笑わせてくれます。

ダーウィンの進化論を否定するキリスト教を妄信的に信じる女性が登場したり(ダーウィンはイギリス人)、宇宙人が電話でスピルバーグに映画のヒントを与えていたり(苦笑)

さすがは「銀河ヒッチハイクガイド」や「ドクター・フー」を生み出した国!!

しかも単なるお笑いで終わらず、見せ場もちゃんと用意されています。

とにかく、アメリカという国にすっかりなじんだ宇宙人の性格が面白い♪(もともとあんな性格なんだろうけれど☆)

 

 
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2007-09-21

 

 

 

 

 

 

『心の旅』はハリソン・フォード主演のヒューマンドラマで、家族愛を描いた作品。

最初はよくある展開だろうと、ちょっと油断していたら、ある場面で涙がポロポロ流れてきて驚きました。

有能な弁護士として高給を稼ぎ、仕事人間だった主人公が、たまたま強盗に遭遇して大けがを負います。

脳に障害を負った彼は、記憶をなくし、それまでとはまったく違った別の人間に生まれ変わります。

子供のように振るまい、娘に文字を教わる父親。

やがて弁護士事務所に形だけ復職しますが、そこで彼はかつて自分があつかった事件の不審点に気が付くのです。

勝つためには真実にも目をつむる大人たちに、純真な心で疑問を呈する主人公。

やがて主人公は、かつては自分もそんな世界の一員だったことに苦悩することになるのです。

主人公が治療を受ける病院で、リハビリの介助をする役で大柄な黒人俳優さんが登場するのですが、この男がすっごくイイ!!

人間の強さって、こういうことなんですよね~

家族愛も大きなテーマなんですが、主人公一家が飼うことになるビーグル犬にご注目!

この犬がいい演技をしているんです!(特に終盤の寄宿学校のシーン!)

はぁ、いい映画だった。

 

 
ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2010-05-26

 

 

 

 

 

 

 

 

『天使のくれた時間』はニコラス・ケイジ主演。

こちらはウォール街で成功をおさめた男が、ある朝ベッドで目覚めると違う人生を送っている自分になっていることに気が付くというもの。

きっと「人生で何が大切か…」が描かれているんだろうなぁ~

実は『天使のくれた時間』はこれから見るんです。

ちょっとワインを飲みすぎてフワフワしているので、途中で寝てしまわないか心配ですが(笑)

 

明日から頑張ります。

 

イヤ、本当に。

 

 


大勢順応

2012-12-18 06:11:07 | 日々の出来事

衆議院選挙は安倍総裁率いる自民党が大勝しましたね。

連立を組む公明党と合わせると衆議院の2/3を確保して、絶対安定議席を確保しました。

 

 多数というものよりしゃくにさわるものはない。なぜなら、多数を構成しているものは、少数の有力な先進者のほかには、大勢順応のならず者と、同化される弱者と、自分の欲することさえ全然わからないでくっついて来る大衆とであるから。

                ―ゲーテ「格言と反省」から―

 

これでまた箱物公共事業が復活して、一部業者がスナックで気勢を上げて飲んだくれ、役人が弱者からお金を巻き上げる時代に逆戻りかな?

それはそれでけっこうじゃないか?

今と何が違うんだ?

まあ、民主党政権がひどすぎましたからね。

不況に雇用不安、震災復興に原発事故、TPP加入問題に尖閣諸島などの領土問題、拉致問題に少子化、年金や医療費など、問題は山積み。

たいていこうした閉塞感の蔓延した時代には、権力者というのは急進的なナショナリズムで国民を扇動するか、乱暴な増税でさらに国民を苦しめるかしかしないんですよね(あくまで個人的な感想です)

自分が何を欲しているのかさえわからない大衆にはなりたくないけれど、大勢順応のならず者になるのも嫌だな。

誰かが提示した選択肢から選ぶ人生じゃなくて、自分で自分の人生を切り開けるかな?

さて、ここでもう一言。

 

 軍備をととのえながら防御を予定する状態に、いかなる国家も堪え得るものではない。

                ―ゲーテ「格言と反省」から―

 

軍事力というものは、それだけで財政的にも精神的にも負担になりますからね。

それを持っているがために、戦争をしないではいられない。

険しい山の上に岩を押し上げて、その岩をどんどん大きくしていけば、いつかは岩の重みに堪えかねて、その岩は山から里へ転げ落ちてしまう。

せっかく先人の教えがあるんだから、少しはいかしたいものです。

堪え得ることができなくなった時、いったいこの国はどういう決断をするんでしょうね。

最後にこんな言葉も。

 

 われわれは結局何を目ざすべきか。

 世の中を知り、これを軽蔑しないことだ。

               ―ゲーテ「温順なクセーニエン」第一集から―

 

 


映画 『ホビット~思いがけない冒険~』

2012-12-14 22:08:41 | 映画

ガンダルフ~~~

 

観てきましたよ、ピーター・ジャクソン監督の最新作。

『ホビット~思いがけない冒険~』!!

 

フロドが! ゴラムが! ガンダルフにサルマンにエルロンド卿にガラドリエルが!

もう、なつかしい顔がスクリーンに映るたびに感慨がこみ上げてきました。

それにしてもニュージーランドってなんてスゴイの。

ホビットにドワーフにエルフなんてのが登場する実写映画で、これほど説得力のある風景が本当に存在するなんて!

 

物語は「指輪物語」で語られた時代の60年前。

ホビット庄で食べ物とパイプ草に囲まれて平和に暮していたビルボ・バキンズのもとに、よれよれの衣ととんがり帽子を身につけた長身の魔法使い、ガンダルフが訪れます。

「冒険なんてとんでもない!」

自分の家を愛し、故郷のホビット庄を愛するビルボに、ガンダルフがもちかけたのは、よりにもよって竜退治!

次々と押しかけてくるドワーフに家を占領され、食糧は食べつくされ、床もドロだらけになりビルボはカンカンです(笑)

しかし、ビルボはビルボ。ガンダルフの読みどおり、13人のドワーフとの奇妙で危険な冒険の旅が始まってしまいます!

火を吹くドラゴン。

地下に広がるドワーフの王国。

暗黒の力の兆しが見え始めた森。

トロールにゴブリン、オークに岩巨人。

そしてなんといっても、とってもおいしそうな食事シーンに、手に汗握る戦闘シーン♪

邪悪な竜、スマウグによって滅ぼされたドワーフの王国。

その失われた故郷と、そこに眠る財宝を取り戻すべく、13人のドワーフと1人の魔法使い、そして1人のホビットが体験する、様々な苦難と冒険の旅。

この物語から「ロード・オブ・ザ・リング」は始まったといっても過言ではありません。

 

個人的にはアラゴルンやレゴラスが登場しないのは残念だけど(ギムリのお父さんは登場します♪)、予告編でも使われた、ビルボとゴラムのなぞなぞ対決は面白かった☆

そう、この旅でのちに中つ国の運命を大きく左右する、ビルボとゴラムの出会いが描かれます。

そしてもちろん、あの「ひとつの指輪」も登場!!

 

映画『ホビット』は3部構成。

まずは第1部ということで、旅の目的や背景が語られますが、それでも170分という上映時間が短く感じるほどのスピード展開でした。

いやぁ、とにかくドワーフって丈夫。

次々と襲いかかる危機の連続は、まさに一難去ってまた一難という感じ。

一番印象に残ったのは、なぜホビットをこの冒険に連れてきたのかと訊かれた時のガンダルフのセリフです。

これはぜひ本編中で見て欲しい。

 

今回は恋愛要素が皆無なので、少々男くさいむさくるしい場面が多いですが(苦笑)、それでもやっぱり「指輪物語」の映像化として、ファンも納得の出来だと思いました。

でもやっぱり、アラゴルンみたいなイイ男に登場して欲しかったなぁ(笑)

 


投票に行こう!

2012-12-13 10:22:11 | 日々の出来事

2012年も残りわずか。

毎年恒例となった日本漢字能力検定協会による「今年の漢字」も、漢字の日である12月12日に京都の清水寺で発表されました。

今年の漢字は”金”

今年はロンドンオリンピックで日本史上最多となるメダルラッシュがありましたし(うち金メダルは7個)、日本人によるノーベル賞受賞(メダルには金が使われている)という快挙には胸が躍りました。そうそう、自然現象としても金環日食なんてのがありましたね。

金をついつい「かね」と読んでしまうと、年金や消費税のことが頭に浮かび、非常にせちがない気持になりますけど(苦笑)

 

次の日曜日はいよいよ衆議院選挙ですが、私は仕事の関係でひと足お先に不在者投票を済ませてきました。

誰に入れたかは秘密(笑)

うちでは家族でも誰が誰に入れたかはいわないルールになっているんです。

もちろん、遠まわしにだろうが直接的にだろうが、親から何かしら政治的なことを指図されたこともありません。

父親は生真面目だけがとりえの公務員でしたからね。

教えてもらったのは、テレビや新聞のいうことを鵜呑みにするなってことぐらいかな。

おかげで、すっごく批判的な目で見るクセがついてしまいました(苦笑)

小学生の時に学習教材のセールスの電話にでたことがあるんです。

こういうとてもいい教材があるからお父さんとお母さんにお願してくれない、という男性に対して、「それで成績が上がらなかったらお金を返してくれますか?」と小学生の私が返したので、電話の向こうで男性が言葉を詰らせていました。

その頃から素直とは縁遠い子供だったんですよね。

公約が実現できなかったら議員報酬はお返ししますって議員さんはいないのかな?

もしくは、一票をいつでも返してもらえることにして、常にその議員さんの持っている投票数を表示しておく。日々投票数は変化するから、投票数が当選必要数を下回った議員さんはその時点で議員をクビになるとか。

面倒くさいかな?

 

 


「今夜はブギー・バック」

2012-12-08 23:56:37 | 日々の出来事

今日も一日お疲れさまでした。

私は遅い夕食を食べて、お風呂に入って、TVでニュース番組チラッと見て、岩波文庫の「荘子」をパラパラ読んで、就寝前に朝食用のスープを作って、いまパソコンの前に座っています。

BGMは小沢健二の「今夜はブギー・バック」

加藤ミリヤがカバーして、最近ラジオでもよく流れているので嬉しい♪

この歌、最高なんですよね!

 

最近興味があるのは、「ふすまパン」のランチを出しているカフェと、山田孝之主演の深夜ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」(TVTOKYO系)と、ウエットスーツ素材で作られた「やわらかい湯たんぽ」

「ふすま」というのは小麦の皮で、食物繊維が豊富ということで注目されているんですよね。

カロリーを抑えられるというのも魅力的。

「ふすまパン」を出すカフェは、いわゆるオーガニック素材にこだわった健康志向のお店。

都会ではそういうお店も珍しくないんでしようが、田舎ではなかなか見かけないんですよね。

次の休みにでも行ってみようかな?

 

「勇者ヨシヒコ」は「のぼうの城」にも出演していた山田孝之さんが、とぼけた演技を見せてくれる抱腹絶倒の深夜ドラマ。

思いっきり「ドラクエ」のパロディなんですが、安っぽいセットや着ぐるみ、低予算の割りに豪華な出演陣と、作り手のこだわりとユーモアのセンスが光るドラマです♪

 

そして湯たんぽ愛好者の私としては、見逃せない「やわらかい湯たんぽ」!

スキューバーダイビングなどで着るウエットスーツ素材でできているそうなんですが、足に密着させたり、抱き枕みたいに使っても、低温ヤケドにならない優れもの。

そろそろ湯たんぽの季節ですからね。これはぜひとも試してみたい商品です。

 

年末に向けて買わなきゃいけないもの、やらなきゃいけないこと、支払いに受け取り、行かなきゃいけないお店や仕事の整理と、いろいろあるんですよね。

ホント、風邪を引いているヒマもありません。

そうそう、今年買ったウォーターオーブンの「ヘルシオ」で「焼き芋」を作ってみたんですが、これが素晴らしい出来でした!

まさに屋台で買うような石焼の焼き芋と同じ!

皮はパリパリで身からちょっとはがれかけてて、そのくせ中身はホクホクでジューシー♪

こんなのが家庭で作れるなんて、すごい、と素直に感動しました。

あまりに美味しくて、買っておいたさつまいも3本をアッという間に平らげてしまったの、これもまた作らないと☆

あぁ忙しい!

 


2012年ベストセラー発表 『こびと大百科』

2012-12-04 21:18:48 | 本と日常

駅前の公園にクリスマスツリーが登場しました。

もう12月なんですね~

 

書籍の取次ぎなどを行う会社トーハンが、2012年度の年間ベストセラーを発表しました。

1位 『聞く力』 阿川佐和子 (文藝春秋)

2位 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 (幻冬舎)

4位に『体脂肪計タニタの社員食堂』『続・体脂肪計タニタの社員食堂』、5位に三浦しをん『舟を編む』(光文社)が入りました。

阿川佐和子さんの『聞く力』は未読です。

TVなどで作者本人はよくお見かけするのですが、本は読んだことがありません。

1位2位もそうですが、ダイエット本やアンチエイジング本、心や宗教本が上位に入っていて、全体として読者の興味が自分の内面や健康に向いている印象。

不安定な世の中では、やっぱり自分のことが一番心配になるのかな?

個人的にはそっちの方が心配です。

みんなが自分のことだけ考えたら、結局誰も幸せにはなれませんからね。

ま、個人的には別に幸せになりたくて生きているわけじゃないけど。

昔、「誰だって結局自分のことが一番かわいいでしょ!」

と本気でいってる人がいましたが、少なくても「本」を読めばそんな自分勝手な言い訳が万人に通用しないってことぐらいわかりそうなものなのに…

すぐ「みんなやってるじゃない。私だけを責めないでよ!」って共同責任にしたがるんだから。

おっと、話がそれました。

注目は総合ベストセラー16位に入った、なばたとしたかさんの『こびと大百科』(長崎出版)

 

 

 



 

 

「さあ、こびとを見つけに出かけよう!」という、実際にこびとがいる”てい”で、その観察方法、くわしい生態、捕獲の仕方などが書かれた本♪

こういう本がベストセラーに入ってくるとホッとしますね☆

部屋にいる時、視線の片隅をサッと何かが動いた気配が?

もしかしてイエコビト?(笑)

キャラクターの造形といい、商品としての広がりといい、商業的なアプローチのおかげという面は否定できませんが、それはそれとして読者の心をつかんだのは確か。

何より発想が面白い♪

 

文庫本部門では、村上春樹さんの『1Q84(1~3前編後編)』(新潮社)を抑えて、三上延
さんの『ビブリア古書堂の事件手帖(1~3)』(アスキー・メディアワークス)が堂々の1位。

シリーズ累計での順位だと他の単品の作家さんが不利なような気もしますが、とにかくよく売れました。

3位以下には東野圭吾さん、湊かなえさん、有川浩さんといったおなじみの面々が。

冲方丁さんの『天地明察(上下)』(角川書店)は11位と、映画化に合わせて文庫化したのでちょっと出遅れた感じ。

和田竜さんの『のぼうの城(上下)』(小学館)は19位、百田尚樹さんの『永遠の0(ゼロ)』(講談社)は20位に入りました。

トーハンのベストセラーなので、どこまで読者の好みが反映されているのかは怪しいところですが、個人的な感想としては、「おなじみの面々が活躍してけっこう豊作♪」という感じ。

去年と同じタイトルが相変らず売れているというのは、安定した長期政権という感じで、いい面もあればものたりない面もあって、私なんかは革命的な作品が登場するのを密かに願ったりしています。

毎年面白い物を書き続けるということがいかに大変かということは、十分わかってはいるんですけどね。

読者なんて勝手なものだから(苦笑)

 

この間、私が生まれた頃に出版された、中国は上海を取り上げた旅行案内を読んでいたのですが、その中で街角で手紙の代筆を行う「代筆屋」という人々が紹介されていました。

当時の中国では文盲の人が多く、海外に出稼ぎに出ている家族と連絡を取るために、こうした街角の「代筆屋」に手紙の代筆を頼むのだそうです。

「身の上話に耳を傾けるのも仕事のうち」という説明が少し微笑ましく思えましたが、実は本が読める、文字が読めるというのはそれだけでスゴイことでもあるんですよね。

世界には、学校に通えず、文字を読めない子供たちがまだまだたくさんいます。

児童労働、政情の不安定、貧困、男女差別、宗教、戦争…学校そのものが足りなかったり、教える教師がいないなど、事情は様々です。

成人で文字が読めない人口は7億人を超えるといわれています。

本を読むという、私たちが当たり前のようにしていることも、実は全然当たり前じゃないんですよね。

ダイエット本や自分探しの本を読むのも別に悪いことじゃないんですが、せっかく本を読むことができるのに、視線が内向きなのはもったいない…と思ってしまいました。

ダイエットも大切ですよ。

健康も身体があってこそですからね。

アンチエイジング? 歳相応じゃダメ………ですか?

 

ともかく、「10歳若く見えるようになる講座」と「小人捕獲講座」があったら、私なら「小人捕獲講座」を受講するけどなぁ☆

 

精神年齢だけ若くってもダメってことか。


『洟をたらした神』と『ゲド戦記』

2012-12-01 23:31:09 | ゲド戦記

吉野せいさんの『洟をたらした神』(中央公論新社)を買いました。

一度読んだ作品なので、気に入っている箇所を拾い読みしたり、ちょっとした時間にパラパラとめくったり。

中央公論新社版の解説は、『ゲド戦記』などの翻訳で知られる清水真砂子さんが書いてみえて、これが、私にとっては嬉しいサプライズでした。

アーシュラ・K.ル=グウィンの『ゲド戦記』、大好きなんです♪

 

清水さんが、『ゲド戦記』の重要な登場人物、テナーが物語が進んで歳をとり、セリフまわしをどうしようかと考えた時、吉野せいさんのことが頭に浮かんだそうなんです。

『ゲド戦記』はスタジオジブリで映画化されたので、ご存知の方も多いかと思いますが、テナーは主人公ゲドが愛する女性で、顔に火傷を負った少女、テルーと共に暮らしていた女性。

原作では幼い時にゲドによって暗い地下から救い出されるのですが、その時はゲドと結ばれることはなく、田舎の村でひっそりと暮らすことを選びます。やがて成長したテナーは村の女たちと同じようにごく自然に村の男と結婚し、子供を産んで育てます。

月日が流れ、未亡人になったテナーのもとに、魔法の力を失ったゲドが運ばれて来ると、そこでやっとお互いの気持ちを確かめ合い、ようやく夫婦になるのです。

清水さんが迷っていたのは、この子供を育て上げ、未亡人となり、かつて愛した男を迎え入れる中年を過ぎた年代のテナー。

まさかここでル=グウィンと吉野せいがつながるとは思っていませんでした!!

そうか、だからどっちの作品も大好きなんだ!

と一人で納得。

 

他人にはあまり共感してもらえないだろうなぁ(苦笑)

 

でも私の中では嬉しい驚きでした。

解説を読みながら、一人でウキウキしてしまいました☆

誰にもわかってもらえなくてかまわない。

他人にはまったく意味のないことでも、私にとってはとっても意味のあることなんです。

 

あー楽しい!