私的図書館

本好き人の365日

おごる平家は久しからず…

2009-08-30 23:57:00 | 本と日常
衆議院議員選挙の結果が発表されましたね。

私もちゃんと投票して来ました。

民主党躍進。

自民党惨敗。

これで参議院に続き衆議院でも自民党は議席の過半数を失い、政権交代が実現したわけです。

これで日本の政治は変わるのかな?

高速道路も無料化?

せっかく車にETC(高速道路自動料金支払いシステム)付けたのに…

「おごる平家は久しからず」

国会議員はしょせん個人の集り。
自民も民主も選挙で一喜一憂していないで、しっかりした「制度」を作らないと、官僚の作り上げた「徳川二百年」の仕組みにはとうてい太刀打ちできない。

どうか、いい法律を作って下さい。

今日は天気が良かったので、選挙に行ってから布団を干して、ちょっと読書をしていました。

読んでいたのは、イギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「大魔法使いクレストマンシー」シリーズ、

*(キラキラ)*『キャットと魔法の卵』*(キラキラ)*

「クレストマンシー」というのは魔法使いの称号で、いくつもの世界をまたにかけて魔法が正しく使われているかどうかを監視している人のこと。

もちろん大魔法使いで、九つの命を生まれながらに持っています。

「キャット」は猫のことじゃなくて、次代「クレストマンシー」候補に選ばれた少年の呼び名で、いつも苦労ばかりしているかわいそうな子です(苦笑)

「クレストマンシー」シリーズは各巻ごとに主人公が違うので、キャットが出てくるとそれだけで嬉しい♪

この少年のファンなので☆

まだ途中までしか読んでいませんが、楽しくてしかたがありません。

あぁ、幸せ☆

新しい政治に期待することはたくさんありますが、今回の選挙で民主党を支持した国民は、その結果にもしっかり責任を持たなければなりません。

ドイツのヒトラーだって、国民が選挙で選んだわけですからね。

どんな政策を実現していくのか、しかっり見極めたいと思います。



本日のメニュー

2009-08-28 23:57:00 | 本と日常
朝食 焼き鮭定食 460円

昼食 もり蕎麦 1,050円

夕食 自炊 キャベツと帆立貝柱のスープ 300円



普段はほとんど自炊なのでもっと質素です。

といっても、あまりいい物食べてないなぁ…

もっと食事には情熱をかたむけないと。

暑いとどうしても手を抜いてしまいます。

言い訳ですけど。

今日はパトリシア・A・マキリップの

*(キラキラ)*『チェンジリング・シー』*(キラキラ)*

を読み終えました。

翻訳は柘植めぐみさん。
小学館ルルル文庫です。

…これ本当にマキリップ?

海と島を舞台に、宿屋で働く一人の少女と二人の王子、若い魔法使いの青年が登場するファンタジーなのですが、ダメだ、どうしても浮気性の王様の話にしか読めない。

ていうか、主人公の少女も心変わり早すぎ!

こういう「光源氏」物はニガ手です。(スミマセン、勝手に分類しました)

どうしてこう見るそばから恋に落ちていくんでしょうね?

キレイなイラストも見栄えはしますが、イメージが固定されてしまって想像の余地がなくなるのが残念。

出版社の人は本当にマキリップが好きなのかな?

海の魔法のイメージは好きでした。

一人、夜の砂浜にたたずんで、ずっと海を見つめるシーンとか。

実際に夜の海を見に行ったことがありますが、不審者に思われないかとか、あまり落ち着かなかった思い出があります。

カップルがやってきてしぶしぶ逃げ出したりとか。

一人で海を眺めるのも大変です。

今は恥ずかしくてできないなぁ…


生きるヒント

2009-08-26 00:37:00 | 本と日常
幸福っていうのは

誰かにしてもらうものじゃなくて、

自分で「気付く」ものなんだよ。



ドラッグに溺れた人は、その瞬間は幸福を感じるが、

それは幸福じゃない。

自分のことを心配してくれる人がいること。

それが幸福なんだ。



そしてその心配してくれる人は、自分が幸福か不幸かなんて考えていない。



その人のことが、もうどうしようもなく心配なんだ。



それが、愛っていうんだ。






           2009.08.26.


パンデミック

2009-08-25 23:56:00 | 本と日常
うちの会社でも新型インフルエンザの感染者が発生しました。

それで急きょ、会社からマスクが配られたのですが、一人につきたった二枚…

せめて入口に大量に置いて毎日取り替えるとか、消毒液を用意するとかしたら?

本気で予防する気があるのかないのか…

やっぱり、自分の身は自分で守るしかありませんね。

外出後のうがいと手洗いはかかせません。

今日はレンタルビデオ屋さんで、平山秀幸監督の

「しゃべれども しゃべれども」

という作品を借りて来ました。

主演は国分太一。

原作は佐藤多佳子さんの小説です。

舞台は東京の下町。

若手のくせに古典落語にしか興味のない二つ目(前座と真打の間)の落語家(国分太一)が、ひょんなことから「話し方教室」を開くことになり、口下手の美女や、関西弁の少年、毒舌の元野球選手らが通うようになる…

原作は、1997年度”「本の雑誌」ベスト10”の第1位に選ばれています。

前から観たい観たいと思っていたのですが、いつも貸出中で、ようやく借りて来ることができました♪

そのビデオを借りたレンタル屋さんの株主総会に顔を出したことがあるのですが、その時すでに新型インフルエンザのことが話題になっていて、レンタル品の消毒はどうなっているのか、という質問が株主の方から出ていました。

不特定多数の人が触るから、こういう物にも気をつけないといけないんでしょうね。

あ~あ、会社も学級閉鎖にならないかなぁ…




割と元気です

2009-08-18 14:48:00 | 本と日常
定期検査を受けに病院に行って来ました。

このところちょっと調子が悪かったこともあって(たいした病気じゃありません☆)、後日いつもと違う検査を受けることになったのですが、検査の内容と注意事項を説明してくれた看護師さんとの会話…

「食事はいつもきちんと食べていますか?」

「夜勤があるので不規則です」

「何時から何時までの勤務なんですか?」

「夜の8時から朝の8時までの勤務です」

(ここからさらに細々とした、主に食事に関する説明)

「そんな勤務状態じゃ体をこわしますよ」

「…はぁ、もうこわしてます」

「そうなんですか?」

(こわしたから、ここにいるんじゃなかったっけ………)



一瞬、自分が何のために検査を受けるのかわからなくなりそうでした。

べ、別に普通の会話ですか?

何だか病院での会話としては可笑しくって、自分ひとりで笑いそうになってしまったんですけど♪

看護師さんの優しい気づかいはありがたいです。
感謝しています。

でも(笑)

引っかかるのは私だけ?

まあ、こんなこと考えているくらいなので、割と元気なのかも知れません。

診察待ちの間に読み終わった本は、

パトリシア・A・マキリップの

*(キラキラ)*『茨文字の魔法』*(キラキラ)*

王立図書館で育てられたみなしごの少女ネペンテスが、茨(いばら)のような形の文字で書かれた古文書に出会い、その文字を解読していく物語。

空に浮かぶ魔法の学院。
城の地下に広がる迷宮のような図書館。
三千年前に生きた伝説の王に偉大な魔術師。

うす暗い地下の王立図書館で書記として働くネペンテスが手に入れる若い情熱的な愛。

それに対比するかのように、愛する人のために一生を影としてささげることを誓った悲しい愛の物語も描かれています。

最初はすごく地味ですが、後半にしたがってどんどん引きつけられました♪

茨(いばら)の文字に隠された秘密。

その文字がすべて解読された時、王国に危機が訪れる…

SF好きとしてはツッコミたいところもたくさんありましたが、この物語はもちろんSFではないし、ファンタジーというより一編の詩だと思ってその美しい情景を思い浮かべて読む方が楽しめます。

石と本に囲まれた図書館とか、断崖絶壁に建つ壮大なお城だとか、どの場面も読んでいるだけでその姿が浮かんできました。

司書や書記たちが長テーブルで食事をするシーンは「ハリー・ポッター」に登場する魔法学校ホグワーツみたい♪

あぁ、面白かった☆



選挙まじか

2009-08-17 23:58:00 | 本と日常
衆議院議員の選挙が近いですね。

せっかく政治も宗教も個人の信条で自由に選べる国に住んでいるので、ぜひ投票には行きたいと思っています。

だいたい国政選挙を1回行うと、経費が600億円から800億円くらいかかるそうですから(もちろん私たちの税金です)、この不景気の折、せっかくこれだけのお金を使うなら、無駄にしたくないですからね。

ちなみに東京ドームの建築費が約350億円。

黒部ダムの総建設費が513億円。(いずれも当時の建設費用)

アマゾンの森の復元にかかる費用は約252億円。(*)

世界の子供に疾病ワクチンを配るのに(5回分)300億円。(*)

”全”都道府県に点字図書館を増やすのには188億円かかるそうです。(*)

そういえば、どこかの党がその必要性を主張していたいわゆる「アニメの殿堂」は、一つ作るだけで117億円かかるそうですよ。

…選挙って大切ですね。






 ―(*)=村上龍さんの『あの金で何が買えたか?』という本を参考にしました―


「のだめカンタービレ~巴里編~」

2009-08-16 23:57:00 | 本と日常
お盆休みもそろそろお終いですね。

時間があるようで、日々の生活のあれやこれやをしているうちに、アッという間に過ぎてしまいました。

この休みにしたことといえば…

地元の花火大会の花火を見た。

アニメ「のだめカンタービレ~巴里編~」をようやく全話見た。

読みかけだった本を夜中の3時までかかって読み終えた。

……すみません。

ロクなことしていません。

「のだめカンタービレ」は二ノ宮和子さんのマンガを原作にしたアニメですが、「巴里編」のテレビ放送を見逃したので、今回一気に見たんです。

すごくよかった♪

笑って感動して忙しかった☆

実写版での映画化も進んでいるそうで、来年にはアニメ版第3弾が放送されるらしいです。

夜中の3時までかかって読み終えたのは、

アーサー・C・クラークの

*(キラキラ)*『銀河帝国の崩壊』*(キラキラ)*

かつて銀河にまで進出した人類が、今や地球の片隅で身を隠して暮らしている未来世界を舞台に、その世界の秘密と失われた歴史の真実を突き止めていく、少年アルビンが主人公のSF小説。

次の日のことを気にせずに、気になるラストまで本を読むことができるのは、連休ならではの特権ですね。


地震対策

2009-08-11 22:07:00 | 本と日常
本日明朝に起きた駿河湾を震源とする震度6弱の地震。

静岡市に住む女性が自宅マンションで大量の本の下敷きになって亡くなっているのが発見されたそうです。

あぁ…

岩手・宮城内陸地震の時もそんなニュースがあったなぁ~

謹んでお悔やみ申し上げます。

本好きのみなさん。

少なくとも、寝る場所と本を置く場所は分けましょう。

それを許さない住宅事情なら、せめて本棚を固定しないと危ない。

本をため込む気持ちはすごくよくわかるけど、もうこんなニュースは聞きたくない。

見ず知らずの方ですが、とても他人事とは思えず、自戒の念も込めて書きました。





晴耕雨読

2009-08-06 21:10:00 | 本と日常
東海地方は月曜日に梅雨明けしましたが、今日も雨降りでした。

というわけで、晴耕雨読の日々。

最近買った本は、

*(キラキラ)*『最後から二番目の真実』*(キラキラ)* フィリップ・K・ディック

*(キラキラ)*『銀河帝国の崩壊』*(キラキラ)* アーサー・C・クラーク

*(キラキラ)*『渚にて』*(キラキラ)* ネヴィル・シュート

*(キラキラ)*『パンセ』*(キラキラ)* パスカル

*(キラキラ)*『本を読む本』*(キラキラ)* M・J・アドラー C・V・ドーレン

『パンセ』は「人間は考える葦である」という言葉で有名な本。

17世紀のを生きたフランス人、パスカルが書いた文章を集めたものです。

『本を読む本』は本の読み方を書いたもので、読書の技術とかを解説しているらしいのですが…

とってもあやしい(苦笑)

「読書の意味」とか「分析読書」といった言葉が並んでいて、なんだか読書の魅力とは数光年離れていそうな…

まだちょっとしか読んでいないんですけどね。

あとの本はSFばかり☆

この間読んだ『宇宙船ビーグル号の冒険』はとっても面白かったです♪

ありとあらゆる分野の科学者と、ほんの少しの軍人を乗せた巨大な宇宙船ビーグル号(なんと乗組員1000人全員が男性!)

宇宙探検に旅立ったビーグル号が、様々な宇宙生命体と遭遇します。

やっぱり魅力的なのは猫型生命体のケアルです!

この本は多くの作家さんに影響を与えているのですが、この「ケアル」も高千穂遥さんの「ダーティペア」シリーズに登場する<クァール>の元ネタになっています。

ちなみにビーグル号の中では、誰がリーダーになるのかとか、互いのプライドが足を引っ張って、争いが絶えません。

やっぱり男性ばかりだから?