いかにして人は自分自身を知ることができるか。
観察によってではなく、行為によってである。
汝の義務をなさんと努めよ。
そうすれば、自分の性能がすぐわかる。
―ゲーテ「格言と反省」―
ホント、普段はどこにいるんだろう?
うちの会社の社長もどこぞやの候補者の後援会なんかに入っちゃって、総務部長の名前で社員はその後援会に入るよう通達がありました。
もちろん断わりましたけど。
「形だけ」「名前だけ」って考え方がもう古いですよね。
個人的に応援するのは全然かまわないのですが、会社の組織を利用しちゃいけません。
雇用者が従業員に”お願い”する場合、まだまだ従業員は弱い立場なので、正直断わりにくいです。
もしや出世やボーナスに響くのでは…という不安が常について回ります。
だからみんなも心の中では嫌々ながら、ついつい言うことを聞いてしまう。
企業の様々な不祥事も、現場の人間はその違法性をきっと自覚してると思うんですよね。
自覚のないのは管理職くらい。
だけど言い出せない。
自分の生活が人質にとられているから。
今回もきっぱり断わったのは私だけでした。
毎度のことなのでもう社内では変わり者あつかいです。
あ~あ。
日本で初めて普通選挙が認められたのは1925年(大正14年)。
ただしこの時は25歳以上の男子のみ。
女性の参政権が認められたのは戦後、1945年(昭和20年)のことです。
フランスでも同じ年に女性への参政権が認められています。(この時は満21歳以上。現在は18歳以上)
アメリカでは州によって違いますが、黒人解放後、1870年に男性に参政権が、1920年までに女性の参政権が認められています。
だからモンゴメリやオルコットが活躍した時代にはまだ女性には選挙権がなかったことになります。(カナダは1918年ですからモンゴメリは44才くらいかな?)
「選挙権」は私たち個人の権利です。
その権利を勝ち取るまでに、多くの先人の血と汗と涙が流されたことを忘れたくはありません。
…こんなこと考えるのは頭が固い?
いいんです。
私は弱い人間なので、こういう小さなことを許していると、そのうち自分の人生まで人の言うなりになってしまうかも知れないですから。
それにどうせたいした給料もらっていないですしね(苦笑)
かなり大きかったですね。
ここ岐阜でも感じました。
能登のあたりは釣りでよく行くんです。
去年は釣りの帰りに体調が悪くなって、氷見市の病院にはお世話になったし。
ニュースをハラハラしながら見ていました。
被災された方、心よりお見舞い申し上げます。
まだ余震が続いているとか、お気をつけ下さい。
でも近所の桜の木はまだつぼみ。
お花見にはもう少しかかるかな?
最近読んでいる本は…
*(キラキラ)*『ピーターと星の守護団』*(キラキラ)* デイブ・バリー、リドリー・ピアスン。
永遠の子供、ピーター・パンやネバーランド誕生を描いた物語☆
今ちょうどピーターが初めて空を飛んだところを読んでいます♪
*(キラキラ)*『PLUTO~プルートウ~』*(キラキラ)* 浦沢直樹、手塚治虫。
こちらは手塚治虫の「鉄腕アトム」の中のお話し、「地上最大のロボット」を原作にしたマンガ☆
「YAWARA!」「MONSTER」などの作者、浦沢直樹さんが描くあらたな「アトム」!
サスペンス風のストーリー。
あらたにデザインされた「アトム」も登場します♪
*(キラキラ)*『NO.6』*(キラキラ)* あさのあつこ。
こちらは文庫化されたもので、1巻と2巻を手に入れました♪
*(キラキラ)*『名俳句一〇〇〇』*(キラキラ)* 佐川和夫篇。
*(キラキラ)*『アシモフの雑学コレクション』*(キラキラ)* アイザック・アシモフ著、星新一編訳。
もうすぐ新年度ということで、会社もなんだか慌ただしい。
今日は高校を卒業したばかりの新入社員が研修で工場見学に来ていました。
さすがに若い!
みんな礼儀正しい!
さて、何人残るかな?(苦笑)
何世紀も前から「体重の儀式」がつづけられている。
五月のはじめ、
町長、その夫人、
副町長、その夫人、
役場の事務長、町会議員たちは
体重を測定される。
地位を利用し、ふとったかどうかを調べるのだ。
―アイザック・アシモフ「アシモフの雑学コレクション」(星新一・編訳)より―
「今日、母が死にました。」
この文章を読んだ時、この作品は私の中で確かな居場所を得ました。
きっと、忘れられない本の一冊になるでしょう。
今回は、トーベ・ヤンソンさんの短編集の中から、『往復書簡』という作品をご紹介したいと思います☆
「ムーミン」の作者として知られるトーベ・ヤンソンさん。
画家でもあり作家でもある彼女には、「ムーミン」の他にもたくさんの作品があるんですよ。
この作品もその中の一つ。
日本人の十三歳の女の子、タミコが書き送った、作者ヤンソンさんにあてた8通のファンレター。
最初は子供らしい、「ヤンソンさんが好き☆」という真っ直ぐな気持が、慣れない英語で書いたと思われるたどたどしい文章で綴られます。
あなたの作品が好きです。
あなたの生き方に憧れます。
会いに行くために今英語の勉強をしています。
ちょっとひとりよがりなところもあるタミコの思いは、ファン心理とでもいうのか、恋した時に訪れる一種の熱病みたい☆
ヤンソンさんからの返事をもらったらしい文書の中では(ヤンソンさんからの手紙は登場しません)、まさに有頂天♪
この登場しないヤンソンさんからの手紙もすごく気になりますが、もっとすごいのは、登場しないのにヤンソンさんからの返事を自分もなぜか読んだ気になってしまうところです!
何が書かれていたのか、タミコの文章から想像できてしまう♪
これは「ムーミン」シリーズを読んで私自身がヤンソンさんのファンだからなのか、この作品にそれだけの力があるのか、正直わからないのですが(自分のことはよく見えないものですから)、他の人が読んだらどんな感想を持つのか知りたいところです。
やがて、手紙の中では年月がたち、成長し、環境も変わってきて、しだいに心の中に成熟した感情を持ち始めるタミコ。
文章自体はとっても短く、たった10ページたらずの作品なのに、そんなことまで表現してしまうトーベ・ヤンソンさんの文章力には驚かされます。
眩しく、キラキラと輝くような、将来を夢見る少女の思い。
夢に向って努力するひたむきな若い力。
悩んだり、迷いながら生きているタミコの心に、読んでいて「うわぁ」と叫びたくなりました。
うわぁ、うわぁって。
この叫びは、年老いてしまった私の心の叫びです(苦笑)
まぶしい~
そしてタミコからの最後の手紙。
その文章を読んで、「生きる」ことの共感があふれてきました。
すごくわかる!
心が苦しくなるけれど、そうしなくちゃいけない時があるんだ。
そういう思いを抱えて生きていくんだ!
一つ一つの言葉がすごく研ぎ澄まされていて、すごくストレートに心に届いてきます。
せつなさ、やさしさ、…愛するということ。
小さくて、とても心に残る作品です。
この作品は筑摩書房から出ている「トーベ・ヤンソン・コレクション」(全8巻)の中の『軽い手荷物の旅』という短編集の中に収録されていますが、今回は「コレクション」の中から傑作選として新たに編集された『トーベ・ヤンソン短編集』という文庫本に再録されたものを読みました。
その中に納められた物では他に『カリン、わが友』と『愛の物語』が好きです。
言葉ではどこがいいのかうまく言い表わせないところが好きです。
自分の心みたいに。
「ムーミン」以外のトーベ・ヤンソンさんの魅力。
あなたにも機会があったらぜひ触れて見て下さい。
形のないものを形にする。
そんな魔法をぜひ体験して欲しいから♪
そして、「ムーミン」ファンの方にもぜひ☆
トーベ・ヤンソン 著
冨原 眞弓 編・訳
ちくま文庫
新車で買ってまだ四年目なので、そんなにかからないだろうと思ったら、これがけっこうかかってしまって…
出かける寸前にそれでも何かあるといけないからって奮発して四万円財布の中に入れておいたんです。
最初はフロントガラスのレインコートを頼んだくらい。
これは500円。
「フロントガラスの油膜もとっておきますか?」
うん? これも500円? …ま、いいか。
「今ならオイルもボトルでキープするとお得ですよ」
あ、お得なんだ。
でも一万円以上?
ま、どうせ使うものだし、四万円持ってきてるからこの際頼むかな…
すると今度は「実は(何とか)ベルトがもうボロボロで…」
これはどうやら選択の余地のない部品みたい。
その場にないのでわざわざ別のお店まで取りに行ってくれるとのこと。
これも一万円以上?
…あれ? お金、足りるかな?
内心ドキドキ。
「いくらになりますか?」って素直に聞けばいいのに、できれば聞きたくないし(見栄っぱり!!)
で、結果、点検自体も一万円以上かかってしまって、合計…3万5千円!!
よ、よかった~
出かける時余分に入れて来ておいて助かった。
こういうのを、「備えあれば憂いなし」って言うのかな?
待っている間、「憂い」しどうしだったけど。
われわれが美徳と思いこんでいるものは、
往々にして、
さまざまな行為とさまざまな欲の寄せ集めに過ぎない。
―ラ・ロシュフコー「箴言集」―
あのモンゴメリの作品、エミリー・ブックスがTVでアニメ化されて映像作品になるらしいです!
放送は今年の4月から。某国営放送で!!
もう昨年の12月には発表されていたみたいなんですが、今日まで知りませんでした。
嬉しいなぁ♪♪
エミリー・ブックスというのは『可愛いエミリー』『エミリーはのぼる』『エミリーの求めるもの』という3冊からなる物語のことで、この私的図書館の中でも紹介して来ました。
興味のある方はこちらをどうぞ→http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/hawk/diary/200403
舞台はプリンス・エドワード島。
早くに母親を亡くした少女エミリーが、最愛の、そして最高の理解者であった父親を今また失い、母方の親戚の暮らすニュー・ムーン農園に引き取られ、周りの大人たちと衝突しながらも、”ものを書く”という自分の道を歩んでく。
そんな作者モンゴメリの作家としての思いがたくさんつまった物語。
エミリーを優しく見守ってくれるジミーさんや、エミリーの親友で変わり者でかんしゃく持ちのイルゼがとってもいいんです♪
アニメでのタイトルは「風の少女エミリー」となるそうですが、物語のどこまでを映像化してくれるのかな?
日本の王子さま(皇族?)がエミリーに求婚するシーンは?
イルゼの結婚式はぜひ見たい!!
それともオリジナルな展開になるのかな?
ともかく、久しぶりにモンゴメリの作品が注目されて嬉しいです♪♪
『青い城』も好きだから、誰か映像化してくれないかな?
それにしても、「ハウルの動く城」「ロード・オブ・ザ・リング」「ナルニア国物語」「ゲド戦記」(ついでに「笑う大天使」)と、好きな小説やマンガが次々と映画化されて、こんなに嬉しいことが続いていいの?
幸運と不運は同じだけやってくるっていうから、このままだと来年は何かが起こるかも…(苦笑)
今回のアニメ化で、原作を読んでくれる人が増えるといいなぁ☆
立ち寄ったお店にテナントとして入っていた小さな本屋さんでたまたま見つけたんです。
もうそのまま喫茶店に直行。
2時間ほどで読み終えました☆
アイルランドの香りを漂わせたファンタジイの世界。
同じ作者の『サクノスを除いては破るあたわぬ堅砦』という作品をもうずっと探していて、今回はそのお話はなかったのですが、これも良かった♪
他の作品も新たに出版してくれないかな☆
今、ネットで注文して待っているのは五冊。
ミス・リードの『村の学校』『村の日記』『村のあらし』
フランソア・ラ・ロシュフーコーの『ラ・ロシュフコー箴言集』
ニッコロ・マキャヴェリの『君主論』
届くのが楽しみです☆
ちっとも真面目に仕事しない同僚に一言いってしまいました。
本当は言いたくないんですけどね。
その男性(私よりも年上)は配置転換で新しく一緒に働くようになった人。
夜勤で上司がいないからって、仕事中イヤフォンでずっとラジオを聞いているんです。
それまでやっていた昼間の仕事でも、やっぱりラジオを聞いていたということで上司に一度注意されたことがあったのに、全然懲りてない。
初めてその現場を見たので、思わず注意すると、「夜勤の時だけだから」ってまったく悪びれた様子なし。
あ然としてしまいました。
他の同僚はもうサジを投げてしまっていて、最初からわれ関せずといった態度。
まだ仕事もろくに出来ないのに、ラジオ聞く前にたくさんやることあるだろうが!
基本的に他人の生き方にどうこう言うつもりはないんです。
だいたいこの仕事が出来たからって、たいしたことじゃないし、他のことにはすごい才能があるのかも知れない。
何にもできなくたって、愛すべき人はたくさんいます。
やる気がないのも、まあ、本人しだいなんだから仕方ないでしょう。
「怒り爆発!」なんて書きましたが、これが単に感情的な怒りだけだったら、何も言うべきじゃないとは思うんです。
自分と相手を比べて、自分の方が働いているのにズルイとか、優等生ぶった自己愛から出た感情で、上司の評価が欲しいだけだったら、結局は相手と同じこと。
自分が可愛いだけ。
もし同じことを仲の良い同僚や苦手な上司がしていたら、自分は注意できるのか?
自分の価値観を相手に勝手に押し付けていないか?
冷静に冷静に、落着け自分…
相手を非難することは簡単にできるので、こういう時は慎重になります。
ひとのこと言えるのか? って。
いつもはこうしてちゃんと自分を見つめると、大半の感情は納まるのですが、今回はダメでした。
何より、イヤフォンつけて仕事しても(実際はそれだけじゃないんですが…)、私が何にも言わないと思われているのが耐えられない。
私の望む人間はそんな人間じゃない!
言わなきゃいけないことはつい言ってしまうんですよね。
人間関係が悪くなることもあるのに、それより大切なことだと思うから。
…自分の中に反対する声はありましたよ。
またやっちゃうのか?
自分がソンするだけなのに。
今まで何回真面目すぎるとか、大人になれとか言われてきたんだ?
私だってたいがいのことは大目にみます。
いちいち知らない人の駐車違反をとがめたりもしないし、他人が社長に言われたからって知りもしない候補者の後援会に名前を書くのも止めません。(いい気持はしませんが)
でも、自分の心を他人の行為を見逃すことで、または黙っていることで、ねじ曲げるようなことは許せない。
そんなことで守れるものなら、守らなくったっていい。
だって誰にも気付かれないからって、自分自身の目はどうやったって誤魔化せないじゃないですかね。
そんな自分でこれからずっと生きていくつもり?
これ、黙っていたら相手のことを認めることになるんですよ。私の中では。
それとも、これもやっぱり自己満足なのでしょうか?
相手に悪意を持たれるってわかっていることを言う時は、まだ顔がほてります。
口もうまく回らないし。
だからほんとうはできれば言いたくないのに…
エ~、人工呼吸のお話です(笑)
会社で消防の方を招いて、救急救命の講習会がありました☆
気道の確保の仕方、人工呼吸の注意点、心肺蘇生のための心臓マッサージの方法など、手取り足取り教えていただき、貴重な体験になりました。
人工呼吸の相手は良くできたお人形♪
一応口の部分にガーゼをかぶせて息を吹き込むのですが、相手の口を自分の口で覆い隠すくらい広げなくちゃならないので情緒がないったら(笑)
終ってから人形の口を消毒液で拭くところも興ざめでした(何の話だ!)
でも真面目な話し、応急手当の仕方は教えてもらってよかったです。
呼吸が停止した場合、約10分で50%の人が死亡し、心臓停止にいたっては約3分でやはり50%の人が死亡する可能性があるそうで、救急車を待っていたら間に合わない場合も十分考えられますからね。
最近、駅や空港などに置かれるようになったAED(自動体外式除細動器)。
医者以外でも使用できるようになった電気ショックをあたえて心臓の機能を回復させる機械なんですが、それも実際に使ってみました。
全部音声で機械が指示してくれるので、わりと簡単。
スイッチを押して、電極パッドをふたつ心臓をはさむように貼るだけ。
胸毛を剃るためのカミソリまでセットになっているのはちょっと笑いましたけど♪
ま、講習なのでお気軽なものです。
ドラマの「ER」が好きなので、電気ショックの時に思わず「離れて!」ってドクターばりに叫びたくなりました☆(AEDでも実際離れなきゃいけません)
これを使う機会がこないことを願っていますが、万一ってことがありますからね。
ちなみに、AEDは1歳未満の乳児には使用できないそうです、ご注意を。