世間ではGW(ゴールデンウィーク)とかいって浮かれているみたいですね…
私は今日も明日も仕事です。
休みの間だって電車は動かさなきゃいけないし、電気は発電しなきゃならないし、コンビニは開けておかなけりゃいけませんからね。
みんな頑張ろう!
今日は少々グチっぽくなってしまいました。
最近読み終わったのはルーシー・モード・モンゴメリの
*(キラキラ)*『もつれた蜘蛛の巣』*(キラキラ)*(角川文庫)
これ面白かった♪
モンゴメリといえば『赤毛のアン』が有名ですが、この作品では由緒あるダーク家とペンハロウ家という二つの家系を巻き込んだ大人のロマンスが展開されます☆
ペンハロウという名前は確か『赤毛のアン』にも出ていました。
舞台は『赤毛のアン』と同じカナダのプリンス・エドワード島。
昔から婚姻をくり返し、深い間柄のダーク家とペンハロウ家には、代々受け継がれて来た家宝の「水差し」というのがあって、現在はペンハロウ家からダーク家に嫁いだ一族の長老、ベッキーおばさんがその持ち主。
何でもズバズバ言って、人を怒らせることが趣味みたたいなこの老かいな御婦人が、遺言によってその「水差し」を”誰か”に残して亡くなるのですが、条件が一つあって、その条件とは、
相続人の名前を明かすのは一年後とする…
それまでは保管人が管理することになるのですが、ベッキーおばさんはこれみよがしに遺言に書いた内容をぼかして伝え、一族の者が一年間「水差し」を相続するにふさわしい行動を取るようしむけるのです。
「水差し」が欲しい人々は、長年のいがみ合いをやめて仲直りしたり、汚い言葉使いをひかえたりと、もうてんやわんや。
あちこちでおかしな騒動が持ち上がります♪
二つの家系が入り乱れて本当に蜘蛛の巣がもつれたみたいな人間模様!
十代の少女は恋人との間で揺れ動くし、戦争未亡人には新たな出会い、一人夢見がちなオールドミスの女性にも意外な申し込みがあったり、結婚式の当日に新郎の元を飛び出した女性には過酷な真実が待ち構えていて…
告白に駆け落ち。
三角関係にキスと抱擁。
白樺の林では少女が泣き崩れ、結婚を申し込んだ男は怒りながら相手の家を後にする。
一冊の本でこんなに多様なロマンスを楽しめるなんてとってもお得です☆
それぞれの人物描写(とくに結婚を控えた女性)はさすがはモンゴメリといった感じだし、予想外の展開で「え~!」という恋人たちもいました。
教訓:男女の仲は理屈じゃない
(苦笑)
個人的には両親を亡くし、一族の中でもっとも過酷な運命をしょった、労働を強いられ、食べ物もろくに与えてもらえず、友達も、家族の温かさも知らない少年、孤児のブライアン・ダークの幸せを祈らずにはいられませんでした。
屋根裏で眠り、着ている物はすり切れた薄いセーター。
両親と食卓を囲み、母親の腕に抱かれる同じ年代の子供たちを窓から眺め、「いったいかわいがられるってどんな気持ちなんだろう?」と憧れるブライアン。
彼の母親のお墓には墓石もなく、大人になったら自分にも母親の墓石が買えるだろうかと考える幼いブライアン。
過酷なおじ夫婦の仕打ち。一人ぼっちで、あまりの辛さにフラフラと歩き出し、見捨てられた母親の墓に体を投げ出し「かあさん―連れて行って―ぼく、もう生きていられない―もういやだ―もういやだあ。お願いかあさん」と泣くブライアン…
モンゴメリってすごい…
ブライアンは雇い人のコンウェイさんがこの世の中がうまくいっていないのは神さまがまだ若い神さまだからだと言うのを聞いてそっとつぶやきます。
「ああ、若い神様、どうかぼくのことを忘れないでください」
このブライアンもそうですが、一族の変わり者、月を愛し預言者のように歩き回る「月の男」、オズワルド・ダークに、
スペイン人の血を受け継いだ炎の女、ジョスリン・ペンハロウ・ダークといった魅力的な人物、
そしてなんといってもベッキーおばさんことレベッカ・ダークのキャラクターは必見です♪
あー面白かった☆
私は今日も明日も仕事です。
休みの間だって電車は動かさなきゃいけないし、電気は発電しなきゃならないし、コンビニは開けておかなけりゃいけませんからね。
みんな頑張ろう!
今日は少々グチっぽくなってしまいました。
最近読み終わったのはルーシー・モード・モンゴメリの
*(キラキラ)*『もつれた蜘蛛の巣』*(キラキラ)*(角川文庫)
これ面白かった♪
モンゴメリといえば『赤毛のアン』が有名ですが、この作品では由緒あるダーク家とペンハロウ家という二つの家系を巻き込んだ大人のロマンスが展開されます☆
ペンハロウという名前は確か『赤毛のアン』にも出ていました。
舞台は『赤毛のアン』と同じカナダのプリンス・エドワード島。
昔から婚姻をくり返し、深い間柄のダーク家とペンハロウ家には、代々受け継がれて来た家宝の「水差し」というのがあって、現在はペンハロウ家からダーク家に嫁いだ一族の長老、ベッキーおばさんがその持ち主。
何でもズバズバ言って、人を怒らせることが趣味みたたいなこの老かいな御婦人が、遺言によってその「水差し」を”誰か”に残して亡くなるのですが、条件が一つあって、その条件とは、
相続人の名前を明かすのは一年後とする…
それまでは保管人が管理することになるのですが、ベッキーおばさんはこれみよがしに遺言に書いた内容をぼかして伝え、一族の者が一年間「水差し」を相続するにふさわしい行動を取るようしむけるのです。
「水差し」が欲しい人々は、長年のいがみ合いをやめて仲直りしたり、汚い言葉使いをひかえたりと、もうてんやわんや。
あちこちでおかしな騒動が持ち上がります♪
二つの家系が入り乱れて本当に蜘蛛の巣がもつれたみたいな人間模様!
十代の少女は恋人との間で揺れ動くし、戦争未亡人には新たな出会い、一人夢見がちなオールドミスの女性にも意外な申し込みがあったり、結婚式の当日に新郎の元を飛び出した女性には過酷な真実が待ち構えていて…
告白に駆け落ち。
三角関係にキスと抱擁。
白樺の林では少女が泣き崩れ、結婚を申し込んだ男は怒りながら相手の家を後にする。
一冊の本でこんなに多様なロマンスを楽しめるなんてとってもお得です☆
それぞれの人物描写(とくに結婚を控えた女性)はさすがはモンゴメリといった感じだし、予想外の展開で「え~!」という恋人たちもいました。
教訓:男女の仲は理屈じゃない
(苦笑)
個人的には両親を亡くし、一族の中でもっとも過酷な運命をしょった、労働を強いられ、食べ物もろくに与えてもらえず、友達も、家族の温かさも知らない少年、孤児のブライアン・ダークの幸せを祈らずにはいられませんでした。
屋根裏で眠り、着ている物はすり切れた薄いセーター。
両親と食卓を囲み、母親の腕に抱かれる同じ年代の子供たちを窓から眺め、「いったいかわいがられるってどんな気持ちなんだろう?」と憧れるブライアン。
彼の母親のお墓には墓石もなく、大人になったら自分にも母親の墓石が買えるだろうかと考える幼いブライアン。
過酷なおじ夫婦の仕打ち。一人ぼっちで、あまりの辛さにフラフラと歩き出し、見捨てられた母親の墓に体を投げ出し「かあさん―連れて行って―ぼく、もう生きていられない―もういやだ―もういやだあ。お願いかあさん」と泣くブライアン…
モンゴメリってすごい…
ブライアンは雇い人のコンウェイさんがこの世の中がうまくいっていないのは神さまがまだ若い神さまだからだと言うのを聞いてそっとつぶやきます。
「ああ、若い神様、どうかぼくのことを忘れないでください」
このブライアンもそうですが、一族の変わり者、月を愛し預言者のように歩き回る「月の男」、オズワルド・ダークに、
スペイン人の血を受け継いだ炎の女、ジョスリン・ペンハロウ・ダークといった魅力的な人物、
そしてなんといってもベッキーおばさんことレベッカ・ダークのキャラクターは必見です♪
あー面白かった☆